PCX150からたった7ccの排気量アップとは思えないような恐るべき進化を果たした『PCX160』のあまりにも高い完成度。
これだけのバイクなら、ちょっと遠出してみるのも良いのでは? そう思ったのでやってみた!
PCX160で日帰りツーリングしてみよう!
走り出した瞬間から身体にフィットし、街中を流しているだけでも心地良く感じる『PCX160』の走り。
その滑らかなフィーリングは、一般的な旅バイクにある『味わい』とは完全に別のものです。
だけど、ここまで突き抜けていれば話が違う。そして、その心地よさはツーリングで長時間乗ったら、もっと味わえるんじゃないか? と思い至って、すこし長めの距離を乗ってみることにしました!
そうなるとやはり高速道路がつきものです。
PCX160は排気量が125cc超なので法律的には高速道路の走行が可能。だけど『ぶっちゃけ排気量156ccで高速道路って大丈夫?』って思います。
ところが……普通すぎた。あまりにも平和。
もっとこう、高速道路の流れに翻弄されるのかとビビっていたんですが、そんな心配は必要ありませんでした。
パワーとして不足かと言われると、そうでもないんです。
高速道路で時速90km前後なら、むしろちょっと余裕があるくらい。これは直進安定性に関しても同じで、コンパクトな車体にも関わらず、まるでフラつくこともありません。
少なくとも左側の走行車線をキープして走っているぶんには、何ら問題なし。むしろ『あぁ、今日も平和だナァ』って気持ちが穏やかになるくらい。
しかも、やたらゆっくりのクルマに前を塞がれてしまった時も、ストレス無く追い越しできます。
もちろん追い越し車線を走ってくるクルマとの速度差や車間距離にある程度の注意を払う必要はありますが、これは別に250ccクラスのバイクに乗っていても同じこと。
車線変更でフレームに頼りなさを感じることも無いですし、追い越しできるくらいのスピードまで加速するパワー的な余裕もある。
正直なところ『え?』って思うくらいに不満がありません……
カスタムで『PCX160』をさらにレベルアップ!
唯一、気になるといえば高速道路の走行風です。
これに関しては標準装備のウインドスクリーンが街でのスタイルを重視したショートスクリーンなので、ある程度の風が当たることになります。
だけど、そんなにスピードが出てる訳じゃないので、特にしんどさは感じません。
ただ、高速道路を多用する予定の人や、PCX160をガチのツーリングに使いたいと思うライダーがいたら、純正オプションで用意されているボディマウントシールド(25,300円 ※消費税10%込み)を装着すればすべて解決でしょう。
さらに、このスクリーンを付けるなら、個人的にはこちらのナックルバイザー(13,750円 ※消費税10%込み)の同時装着もおすすめ。
防風性能の高いウインドスクリーンに加えて、ナックルガードまで装着したらちょっとした小雨の時などの快適性も増すので、PCX160がさらに万能化すること間違いありません。
さらに贅沢を言えばグリップヒーター(16,350円 ※消費税10%込み)も欲しくなる……まぁ、バイク乗りのカスタム欲っていうのはそういうものです(笑)
ただ、この『ボディマウントスクリーン』+『ナックルガード』+『グリップヒーター』の組み合わせは、本当の意味でPCX160を最強バイクにすることでしょう。
高速道路でも『PCX160』はパーフェクト!
控え目に言って『PCX160』の高速道路走行はかなり快適です。
ライダー側が先を急がなければ、のんびりと心地よく走ることができます。
個人的には100km~150kmくらいの距離までなら、誰でも快適に、疲れを感じないまま移動できると思う。
ホントすごいな……このバイク!?
そんなこんなでしれっと海まで到着。
休日の午後など、ふと時間ができた時に『いつもの足バイク』で気分転換でひとっ走り。
それを気軽にできるのって素晴らしいと思う。
本当、文句のつけようが無さ過ぎて困ります……完璧すぎるぜPCX160!
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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