本日イタリア・ミラノで行われているバイクの祭典、EICMA2022 にて発表された Rebel 1100 T と XL750 TRANSALP。
クルーザータイプの Rebel 1100 には新たに Rebel 1100 T というツーリングの快適性を向上させたグレードが追加され、アドベンチャーモデルの XL750 TRANSALP はツーリングの快適性とオフロードの走破性を両立させたモデル。
どちらかというとダーゲットはベテラン世代のモデルかもしれませんが、若いライダーも十分楽しめるバイクのはずなので、今回はバイク歴10年で20代の僕が今の目線で2台の気になるところを探ってみました!
※本記事は、EICMA2022で発表されたモデル情報を元に構成しております。
※記事内の画像は全て海外仕様車(試作車)です。市販される量産車とはカラー・仕様が異なる場合がございます。写真の一部は海外で撮影したものです。
どこまでも走れる快適ツアラー
Rebel 250と500から始まり、その後 Dual Clutch Transmission(DCT)を設定したRebel 1100が登場しました。
クルーザータイプの車体ですが、アメリカンのような昔ながらの渋さ、というよりもモダンなスタイリングが特徴的。
カッコイイとカワイイ両方の要素を持ち合わせているので男性にも女性にも親しみやすいデザインのバイクだと思います。
今回新たに追加された Rebel 1100 T は大型のフロントカウルとサドルバックが標準装備されたタイプです。
フロントカウルとサドルバックのどちらも後付けパーツとして人気のパーツですが、メーカーがレブルに合わせて考えて設計された物が標準装備されているのでフィッティングや完成度の高さが写真から伝わってきます!
フロントカウルはかなり大柄のタイプで、ヘッドライト周りはもちろん、サイドはハンドルまで伸びているためハンドルに付けるハンドガードいらず!
カウルが付いたことによってフロントビューの迫力がマシマシになっているので、同じRebelでもスタンダードモデルと比べると違うバイクに見えるほどクルーザー独特の迫力ある雰囲気を醸し出しています。
ここまで大きなカウルならもちろん走行風は大幅に軽減できるはずなので、長距離ツーリングでの快適性が明らかに変わるはず!
おまけにDCTモデルも設定されているので、疲れ知らずの無敵のツアラーになるかもしれません!
抜群の積載性
無敵ツアラーの所以はもう一つ、標準装備されたサドルバックにあります。
積載性が少ないバイクにおいてサドルバックはツーリング時に役立つアイテムとして人気ですが、大体が後付けになります。
ですが標準装備されているサドルバックは車体専用設計のため、材質も布や革ではなく車体と同じ色にペイントされた頑丈なハードケースです。
そしてこの積載力!
右が16L、左が19Lのサイズなので、日帰りツーリングは余裕で手ぶら、宿を使った泊まりツーリングなら全てサドルバック内に積載できそうな勢いです。
キャンプツーリングの場合はサドルバックに合わせてドラムバックを1個追加、もしくは大柄な荷物だけタンデムシートに縛るなど、サドルバックの積載性は様々なシチュエーションで役立ちそうです!
車体とのフィッティング、付けた状態でのスタイリングもバッチリなので、後から社外品を付けるよりも圧倒的なクオリティの高さで積載ができるのはアツい!
もちろん鍵付きなので出先でのセキュリティ面も安心です。
クラッチいらずのDCTモデルも!
レブルにはマニュアルトランスミッションのスタンダードモデルとDCTモデルがあります。
DCTモデルはミッション付きですが、シフト操作を自動でやってくれるというスグレモノで、大型二輪AT免許でも乗ることができるモデルです。
以前DCTモデルの Rebel 1100 に試乗したことがあったんですが、乗る前まではシフトチェンジは自分でやるものだろ〜なんて思ってました。
しかしいざ乗ってみるとあまりの滑らかさにビックリ!
人力でやるより明らかに滑らかに加速していき、発進から次の信号待ちで停止するまでずっと巡航しているようなフラットな運転の楽さがありました。
フロントカウルにサドルバックが付いて機能的には既に快適なのに、それにDCTまで付いたらもう無敵かも…。
毎週末長距離ツーリングに出かけてしまいそうな快適ツアラーです!
冒険に出たくなるミドルクラスのアドベンチャー
アドベンチャーモデルはここ数年で大きく盛り上がりを見せているカテゴリーです。
見た目は大きなオフロードモデルといった感じですが、オフロードを走れることはもちろん、それだけではなくオンロードの快適性能も併せ持ったタイプのバイクです。
ですが基本リッター超えの大型モデルが多く、ミドルクラスと言われる600や750クラスのアドベンチャーモデルは少なかったんですが、今回新たに発表された XL750 TRANSALP は気軽に乗れるミドルクラスのアドベンチャーモデルです!
フロントビューはカウルもあって大柄に見えますが、逆にリアビューはかなりスッキリしています。
オフロードバイクのようなシェイプ感とフロントのデカさとのギャップがカッコいいポイント!
ここにパニアケースやラゲッジで荷物を積んでフロントと同じくらいデカくなった時のかっこよさもアドベンチャーならではの魅力です。
短距離、長距離選ばず乗れる特性
よく大型バイクで言われるのが短距離しか走らないときは大きすぎて乗る気が進まないということ。
リッター超えの大きなマシンを車庫から出して乗るなら、短距離じゃなくてもっと長距離を走らないと無駄に感じてしまう、というのはわからなくはないですが、だからこそ750というミドルクラスの良さが光る部分だと思います。
完全新設計の755cc直列2気筒エンジンは町中を走る常用域ではマイルドな扱いやすい特性となっているため、町中のちょい乗りレベルだったら大型バイクあるあるのパワーがありすぎて無駄に感じることがなく、大型ならではのトルクを生かした乗り方ができるようになっています。
ですが高回転まで回すとパワフルに吹け上がり、高速の巡航や合流時の加速などは大型バイクにしかできないパワーを活かすことができます。
Hondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)やライディングモード切替機能があるため、走る場所、距離を選ばず常に最適な出力でバイクを楽しむことができるんです!
大きすぎないちょうどいい排気量と電子制御が合わさっているので、これまで大型アドベンチャーを敬遠したいた方でもこれなら楽しく乗れる!と感じさせてくれるはずです!
純正アクセサリーも様々!
XL750 TRANSALP には標準装備でしっかりとしたリアキャリアが装着されています。
このキャリアを活かして荷物を積むことができ、純正アクセサリーではこのキャリアに搭載できるトップボックスももちろん用意。
他にもパニアケースやタンクバックなども用意されているため、最初からフル積載仕様で乗り始めることができます。
他にもフロントサイドパイプやフォグランプなどオプションも多数用意されていて、純正アクセサリーで自分好みにカスタマイズしていくことも可能!
後付けの社外品という選択肢もありますが、フィッティングや車種専用設計というのを考えると純正アクセサリーの種類が多いのはありがたいポイントです。
まとめ
一見ベテラン向けのバイクに見えても、実際乗ってみると年齢関係なく誰でも楽しめるバイクもあります。
今回の Rebel 1100 T と XL750 TRANSALP もまさにそれで、スタイリングが気に入れば年齢関係なく誰が乗ってもそれぞれのモデル独特の乗って伝わる魅力があるはずです。
日本発売も予定されているため、気になった方は今後の情報発信をお待ちください!
※本記事は、EICMA2022で発表されたモデル情報を元に構成しております。
※記事内の画像は全て海外仕様車(試作車)です。市販される量産車とはカラー・仕様が異なる場合がございます。写真の一部は海外で撮影したものです。