ツーリングモデルのCMX1100 T Rebel(日本名:Rebel 1100 T)がEICMA2022に登場
250cc、500cc、1100ccと3つの排気量で展開中のレブルファミリーに新たな仲間が加わります。
大型フロントカウルを装備した「CMX1100 T Rebel(日本名Rebel 1100 T)」がEICMA(ミラノショー)に先駆け、北米にて発表されました。
※本記事は、北米で発表されたモデル情報を元に構成しております。
※記事内の画像は全て海外仕様車(試作車)です。市販される量産車とは仕様が異なる場合がございます。写真は海外で撮影したものです。
リッターサイズのクルーザーとは思えないほど軽量(223kg:マニュアルクラッチモデル)でコンパクトな車体を持つ「レブル1100」ですが、新モデルの「レブル1100 T」は大型カウルとハードタイプのサドルバッグを装備したツーリングモデルです。
レブル1100とは
2020年発表、2021年販売スタートした大型クルーザーモデルがレブル1100。
心臓部にはCRF1100L Africa Twin 同型の1082cm³水冷直列2気筒エンジンを搭載しており、高回転域まで力強くパワフルに吹け上がります。レブルシリーズ共通の特徴である低いシート高とスリムなタンク&フレームを持つナロースタイル(narrow:細い様子の意)による安心感ある足つき性も魅力の一つ。
発売以来多くのライダーに愛されているレブル1100は、2021年ホンダ大型バイク(401cc〜)セールスランキングトップ※を記録する大ヒットモデルとなっています。
※Honda調べ。
Rebel 1100 Tのデザイン
より遠くへ、もっと快適にツーリングを楽しみたいという声を受けて誕生したレブルシリーズのフラッグシップと呼べるモデル、それが今回登場した「Rebel 1100 T」です。
エンジンや足まわりなどのハード面は従来モデルを踏襲しながら、新たにフロントカウルとサドルバッグを標準装備。車体のカラーリングに合わせた塗装が施されており、スタイリングの美しさが際立ちます。
大型フロントカウル
モーターサイクルが持つ魅力の一つに「風を受けて走る爽快感」があります。しかし高速道路を使った移動や、片道数百キロを超えるロングツーリングとなれば話は変わります。走行風を受けることにより身体への疲労は蓄積し、その疲れは楽しさを奪うだけでなく、運転に支障が出ないとも限りません。また、風雨による視界の悪化や身体の冷えなどもライディングに大きな影響を与えます。
大型フロントカウルを装着した「レブル1100 T」なら、ロングライドをより快適に楽しめるのではないでしょうか。
大型フロントカウルは純正アクセサリーとして設定されていた「スクリーンカウル」とは別物。新規造形にてカウルを作成し、より大きくて美しいシルエットを採用しています。
スポーティーなディフューザー(ショートスクリーン)の意匠はいわゆるバガースタイル。レブルシリーズが持つスポーティーなキャラクターを崩すことなく、ツアラー化しているのも開発陣のこだわりポイントでしょう。
サドルバッグ
ツーリングをより快適にしてくれるアイテムがバッグやボックスなどの積載系アイテム。レブル1100 Tではボディ同色で、防水性が高いハードタイプのリアサドルバッグを標準装備しています。
右側16L、左側19Lの容量で、荷物をスマートに収納可能。
サドルバッグの利点はその使い勝手の良さだけでなく、低い位置に荷物が収納されることで車両の低重心化に貢献できるところ。レブルが持つ走行性能を損なうことなく安定した走りを実現してくれるでしょう。
走行性能
パワーユニットは水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒を採用し、不等間隔爆発が生み出すトラクション性能とともに、心地良くリズミカルなフィーリングを追求した走りを楽しめます。
また、通常のマニュアルモデルに加え、クラッチ操作無しでシフトチェンジができるDual Clutch Transmission(DCT)仕様もラインアップ。2組のクラッチ切り替えにより、駆動力に途切れのないスムーズで素早い変速を実現しただけでなく、6速ギア採用によって巡行時の燃費や静粛性にも優れています。
主要装備
現時点で全ての装備内容が発表されているわけではありませんが、わかる範囲でお伝えします。
フルLED
ヘッドライトをはじめ、各灯火類は全てLED化。視認性および被視認性の確保と省電力化に役立っています。
メーター
視認性と質感を追求した反転液晶タイプで、ライディングモードやシフトポジションなどの情報が直感的に判りやすいデザイン。
ホイール
前後ホイールは、スポーティーさを強調したY字5本スポークのシャープなデザインを採用。剛性バランスを最適化することで、ニュートラルなハンドリングに寄与します。
シート
海外モデルはシングルシート(1人乗り仕様)となっていますが、国内登場時にはタンデムステップおよびピリオンシート(タンデムシート)が標準となる予定です。
カラーリング
国内ではガンメタルブラックメタリックのみ設定となります。
その他
右スイッチボックスには、高速道路などで車速を一定に保つことが可能なクルーズコントロールの操作ボタンが確認できます。ロングツーリングをさらに快適に楽しむことができるでしょう。
国内モデルには、従来モデルに標準装備されているETC2.0車載器やグリップヒーターの採用にも期待したいですね。
スペック
詳しい情報は現時点では未発表となっていますが、参考までにベースモデルのRebel 1100のスペックを抜粋しましたので参考にどうぞ。
エンジン種類:水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒
シート高:700mm
総排気量:1082cc
内径×行程:92.0mm × 81.4mm
最高出力:64kW[87PS]/ 7000rpm
最大トルク:98N・m[10.0kgf・m]/ 4750rpm
燃料タンク容量:13 L
タイヤ 前・後:130/70B 18M/C 63H・180/65B 16M/C 81H
発売予定
2023年の国内販売を予定していますので続報をお待ちください。
スタンダードモデルより荷物をより多く積むことができ、さらに長距離を走るシーンで本領を発揮するレブル1100の新しいスタイル。スタイリッシュなフロントカウルとサドルバッグが織りなす造形美を纏ったクルーザーが、日本のワインディングを駆け抜ける日が待ち遠しいですね。
※本記事は、北米で発表されたモデル情報を元に構成しております。
※記事内の画像は全て海外仕様車(試作車)です。市販される量産車とは仕様が異なる場合がございます。写真は海外で撮影したものです。
※お客様からのお問い合わせは、「お客様相談センター 0120-086819」へお願い致します。