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PROJECT BIG-1から30年。今なお『CB1300』はHondaを象徴する。

新しい時代にふさわしいHondaのロードスポーツモデルはどうあるべきか? を追求した「プロジェクト BIG-1」。そこを起点に生まれたCB1000 SUPER FOURの登場から30年の時を経て、今なおHonda『CB』の進化は止まらない。

原点に『Dream CB750 FOUR』ありき

Dream CB750 FOUR(1969)

Honda大排気量バイクの歴史を振り返るうえで、すべての原点となる1台を挙げるならば、それは1968年の東京モーターショーに展示されたDream CB750 FOURということになります。

圧倒的なボディサイズと存在感、量産車世界初となる直列4気筒OHCエンジン。1969年に市販されたそのバイクはすべてが衝撃的で、それまでに根付いていた『大排気量バイク=英国車』といった流れを一変させてしまうほどの衝撃を世界に与えました。

そして、ここを起点にHonda『CB』は、心臓部に高性能なインラインフォア(直列4気筒)エンジンを搭載することを、その象徴としました。

その後も『CB』の名を冠したバイクたちはレースの世界で磨き上げられ、常に時代の最先端を往く存在となっていき、1979年にはDOHC化を果たしたエンジンを搭載するCB900F/CB750Fが登場。1981年には1100ccまで排気量を拡大したCB1100Rが輸出車として登場するなど大排気量化も進んでいきます。

CB750F(1979)

その後、「CBR」「VF」といったプロダクトブランドが誕生し、この2モデルを代表としてHonda大型スポーツモデルはさらなる高性能を追求していきました。
そんな流れの中でHondaは『新しい時代にふさわしいHondaのロードスポーツモデルはどうあるべきか? 』を自らに問いかけ、それを徹底追及。自らがHondaファンを自負する開発者たちが集結し、理想を実現するためのプロジェクトを発足させました。

それが現在のCB1300シリーズの原点『プロジェクト BIG-1』です。

本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる

キーコンセプトは『心臓部には、水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載すること』『その体躯はあくまでもセクシー&ワイルドであること』『走る者の心を魅了する感動性能を有すること』の3つ。それを骨子としたコンセプトモデルが東京モーターサイクルショーに展示されると、大反響で問い合わせが殺到するという事態が発生しました。

CB1000 SUPER FOUR(1992)

そうして1992年に、満を持して発売されたのが新世代のネイキッドスーパースポーツCB1000 SUPER FOUR。

燃料タンク容量23L、車両重量260kg。ボディサイズから何から、すべてが規格外だったその『CB』は瞬く間に大ヒットモデルへと成長していきます。その頃の日本にはまだ、大型バイクを乗るために二輪免許の『限定解除』という、とびきり困難なハードルがあったにも関わらず……

『プロジェクト BIG-1』コンセプトの体現により、Honda『CB』はさらなる飛躍を遂げたのでした。

今なお『プロジェクト BIG-1』は受け継がれる

そしてCB1000 SUPER FOURは、1998年に排気量を大幅に拡大したCB1300 SUPER FOURへと進化。2005年にはハーフカウル仕様のCB1300 SUPER BOL D’ORが追加され、近年では前後オーリンズ製サスペンションやブレンボ製のフロントブレーキキャリパーで完全武装した『SP』がラインアップに加わるなど、今日まで歩みを止めることなく、前進を続けています。

そんなCB1300シリーズは今年2022年、「プロジェクト BIG-1」が動き出した1992年から30年の節目を迎えることになりました。

最新のCB1300シリーズは「プロジェクト BIG-1」のコンセプトを貫きつつ、時代に合わせた最新の電子制御も搭載。

その中でもHondaが公道走行のためにセッティングしたオーリンズ製の前後サスペンションやブレンボ製のフロントブレーキキャリパーを持つ『SP』をベースとした『CB1300 SUPER FOUR SP 30th Anniversary』と『CB1300 SUPER BOL D’OR SP 30th Anniversary』が受注期間限定で発売されることになっています。

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Honda大型バイクの祖であるDream CB750 Fourの登場から半世紀、現在のCB1300シリーズの礎となった『プロジェクト BIG-1』の始動から30年。

今なおCBは「Hondaのビッグバイク」を象徴し続ける存在であり続けています。

そしてこれからも、さらなる走りの歓びのために歩みを止めること無く、その意志を刻み続けるのです。

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