HondaGO BIKE LAB

CB1300SB SP(CB1300スーパーボルドール SP)ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!【ホンダバイク資料室/Honda CB1300 SUPER BOL D’OR SP(2021)】

大型バイクのひとつの金字塔と言っても過言ではないCB1300シリーズのハーフカウル仕様がCB1300 SUPER BOL D’OR (スーパーボルドール)。
ではその上級グレードにあたる『SP』の装備解説に加えて、実際に走ってみての燃費や跨ってみての感想など基本情報をお伝えします!

Honda CB1300 SUPER BOL D’OR SP(2021)

1998年に登場したCB1300SF(CB1300 SUPER FOUR)をベースにハーフカウルを装着し、高速道路での防風性能アップと走行安定性の向上を狙ったのがCB1300SB(CB1300 SUPER BOL D’OR)です。

そして、そのCB1300SBに対し、よりスポーティさと走りの質を向上させるため2018年に追加されたのがここで紹介する『SP』となります。

SPの特徴はレーシングブランドであるオーリンズ社と共同開発したフロントサスペンションとリアサスペンション、フロントのブレーキにブレンボ製モノブロックキャリパーが装備されているところ。

伝統の直列4気筒エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるパッケージとなっています。

そしてCB1300シリーズは2021年モデルでアップデートを受け、最新の電子制御デバイスを搭載。電子制御スロットルバルブ(スロットルバイワイヤシステム)の採用のほか、ライディングモードやHonda セレクタブル トルク コントロール、高速道路での快適性を向上させるクルーズコントロールが新たに採用されました。

スーパーボルドールの名前の由来は往年、ホンダが輝かしい戦績を残したフランスの耐久レース『ボルドール24時間耐久レース』での栄光にちなんで命名されています。

CB1300 SUPER BOL D’OR SP|メーカー希望小売価格 2,046,000円(消費税10%込み)

 

CB1300SB SPのライディングポジションや足つき性は?

ライダー身長/176cm

ボディサイズは大きく、見た目に迫力は、まさしくビッグバイクといった印象ですが、跨ってみると意外なほどにフレンドリーなのもCB1300シリーズの特徴。

ヒジに余裕を持たせても上半身をまっすぐに立てることができ、ヒザの曲がりにも余裕があるため、長時間のライディングでも極めて快適な乗車姿勢となります。それでいてスポーティな走りにも違和感なく馴染む、万能ライディングポジションと言うことができます。

加えて足つき性が良好なのも魅力のひとつ。SP仕様はスタンダードのシート高780mmよりも10mm高い790mmとなりますが、身長176cmのライダーの場合は両足のカカトまでべったりと接地。ヒザにも軽く余裕が生まれます。

この安心感があるため、272kgという車両重量にも不安を感じることがありません。それなりに重さは感じますが、サイドスタンドからの引き起こしや跨ったままのバックも特に問題なく行うことができます。

CB1300SB SPの燃費は?

CB1300SB SPの燃料タンク容量はロングツーリングでも快適な21Lの大容量を確保。使用燃料はレギュラーガソリンです。

今回は高速道路5割、一般道5割程度のイメージで716.1kmの距離を走って、合計ガソリン給油量は34.52L。

満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり20.74kmでした。

計算上は400km以上の連続航行が可能となり、高速道路を使ったロングツーリングにも余裕で対応します。

CB1300SB SPで実際に走ってみた感想は?

こちらの記事をご覧ください。

 

CB1300SB SPの主要装備を解説します

ヘッドライト、ウインカー共にLEDを採用。ヘッドライトはライトの輪郭をUの字に覆う導光帯が配されており、高級感と存在感を感じさせます。

白色LEDは光量も十分以上のものであり、夜間の走行でも安心して走れる高い視認性を確保しています。

CB1300SBはハーフカウルの装着によって、高速道路クルージングの防風性能が高く快適。ウインドスクリーンはスポーティさを損なわないサイズに抑えられていますが、ライダーの胴体部分全域の走行風を効果的にカットしてくれます。

ハーフカウルの内側に、左右それぞれ小物入れが用意されているのも特徴のひとつ。容量はそれぞれ約1Lですが、使い勝手は抜群。左側ボックスはキーでロックすることも可能です。

ホンダのスポーツスピリッツを体現する直列4気筒エンジンは総排気量1,284cc。最高出力は従来型より3馬力アップした113馬力を7,750回転で発生します。

4気筒エンジンながら低~中速域のトルクも厚く、高回転域まで全域がパワフル。加速するたびにライダーは快感に包まれることになります。

2021年3月のモデルチェンジでは電子制御デバイスの搭載の他にマフラーも変更を受けました。エキゾーストパイプの集合方式が従来型の4-2-1から4-1となっており、4気筒エンジンらしいスムーズな回転の上昇感を楽しむことができます。

排気サウンドも迫力抜群。アクセルを開けたときの4気筒らしい乾いたサウンドはオーナーの満足感を高めてくれる一因でもあります。

フロントにはブレンボ製のモノブロックキャリパーをラジアルマウントで搭載。高いスピードからでも、車速をコントロールすることができる扱いやすさは秀逸と言う他ありません。

スポーティな走行シーンで絶大な信頼感を感じることができるブレーキフィーリングです。ABS標準装備。

フロントフォークはオーリンズ社と共同開発した専用設計の正立フォークを装備。インナーチューブ径はΦ43mmとなっています。

路面の細かいギャップは『無いも同然』レベルにいなしてくれるので、乗り心地は極めて快適。それでいてスポーティな走りの際には、確かな手応えと路面追従性を感じさせる極上のフィーリングです。

フロント同様、オーリンズ社のリアサスペンションを装備。オーソドックスな2本サスですが、乗り心地や路面追従性など性能面で文句のつけようがない完成度となっています。

あくまで公道を走る前提でセッティングされているのが大きな魅力で、様々なシチュエーションに柔軟に対応。バンク中にギャップを踏んでも一瞬で収束するしなやかな作動性と減衰性を追求している。

SP仕様はシートに専用ステッチが施されています。シート本体は座面が広く、座り心地も快適。シート表皮が滑りにくく、コーナリング中の車体ホールドにも貢献しています。

ロングツーリングからスポーツ走行まで、あらゆるシーンで不満を感じさせない完成度の、上質なシートとなっています。

テールランプも高級感のあるLEDを採用。CB1300シリーズには急制動時にハザードランプが高速点滅することで、急ブレーキをいち早く後続車に伝える「エマージェンシーストップシグナル」が採用されています。

今となっては逆に貴重なアナログ2眼メーターで、雰囲気もいい感じ。

中央の反転液晶パネルには時計やギアポジション表示、燃料計/外気温のほか、ライディングモードの状態も表示。

シンプルかつ、わかりやすいメーターです。

スイッチボックス右側には新採用されたクルーズコントロール用のスイッチが追加されました。

親指のみで簡単・正確に操作できるシンプルさが好印象です。

【文/北岡博樹(外部ライター)】

関連記事もご覧ください!


ホンダ『CB1300 SUPER BOL D’OR』にレンタルバイクで乗ってみる?

HondaGO BIKE RENTALならリーズナブルに体感!料金など詳しくコチラから

 

関連記事

最近チェックした記事