2021年モデル『CB1300』シリーズが従来型までとけっこう違う?!
時間をかけて築き上げてきた『CB1300らしさ』を、ここにきて変えてきたホンダって、本当にスゴいと思う。
走り出す前から違いを感じる、CB1300SB(CB1300 SUPER BOL D’OR)
最新の電子制御デバイスによって進化したというCB1300SB(CB1300 SUPER BOL D’OR)のSP仕様に跨って、ハンドルに手を添え、サイドスタンドを払う。
身に覚えのあるCB1300らしさに安心。
車体側は変わっていないんだから当然のことなんですが、CB1300シリーズって、跨るだけでも不思議と安心感を感じるバイクなんです。
だから、気兼ねなくセルボタンを押してエンジン始動!
勇ましいサウンドが響き渡り、それだけでもちょっと快感。そして軽く空吹かし。
・・・・・・あれ? 音が、違う?
電子制御スロットルの採用で排気サウンドに変化? いやそんなことあるのか?と思ってバイクを見ていたら・・・!
さりげなくマフラーが変わってる!?
マフラーっていうか、エキゾーストパイプ側なんですが集合方式が変更されてます。
従来型は4-2-1でしたが、新型は4-1になってました。
となると、けっこう走りも変わってるのかも?
ここにきて『CB1300』は走りを変えてきた!?
ライディングモードは『STANDARD』にセット。走りはじめて、すぐわかりました。
なんだか、吹け上がりが軽い。
従来型はもっとトルクを活かして重厚に走るイメージでしたが、新型は回転の上昇に軽やかさがあります。
先の集合方式の変更によって、従来型よりわずかに低~中速トルクが薄くなっている気もしますが、そもそもが1300ccクラスの大排気量なので、その違いはそれこそ『気のせい?』みたいなレベル。ネガティブな感じは一切ありません。
車体の重さを感じない・・・
それよりも! アクセルを開けたときの加速感。その軽さがハンパじゃない。
CB1300SB SPの車両重量は272kgなのですが、その重さをほとんど感じないんです。
もともと従来型でも走り出せば軽快なバイクでしたけど、明らかにそれ以上。重量級のはずのCB1300SB SPがフワッと羽根のように加速する?!
従来型はもう少しズドォーッ!って力感をアピールしてくるような感覚でしたが、それが言わば『スポーティ』になってる。
4-1に変更されたエキゾーストパイプの集合方式変更の影響もあり、ヴォンッ!っていうピュアに4気筒らしいサウンドもライダーの気分を盛り上げてきます。
そして【前編】でお伝えした通り、個人的に気になっていたパワーフィーリングの件ですが・・・
すみません。従来型の重厚感ある走りが好きとか言ってましたが、2021年モデルで走り出してすぐに『ふふふ、これもイイなぁ』などと思ってしまいました(笑)
さすがホンダ、としか言えない
いやまさか、です。
あれだけ完成されていると思っていたCB1300シリーズに、まだ『先』があったとは!
さすがホンダ。いい意味で、完全に裏切られました。
これまでのCB1300シリーズっていうのは、大排気量スポーツバイクの王道として、それにふさわしい王様フィーリングで走るイメージでしたけど、新型は違う。
もっと元気で、若々しいと言ったら変でしょうか?
乗っていると『ワインディングを走りたい! 』っていう気持ちがどんどん強くなる?!
狙い通りに仕上げられている『CB1300』シリーズ
ちなみに2021年型CB1300シリーズは『大排気量モデルを操る楽しみの最大化』を目指したとのことですが、私はまんまと『エンジニアの人の思惑通り』な感想を得てしまったような気がしています。
バイクを操る楽しみって、やっぱり『スポーティに走るシーン』でこそ強く感じられるもの。
そして、私は直感的に『このバイクでワインディングを走ってみたい!』って思っちゃった訳ですから。
だけどいいんです、それで。
だってワインディングでのCB1300SB SPが、なんだかもう素晴らしく気持ちいい! これ、ちょっとヤバいかも!?
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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