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バイクのバックミラー、見えていない『死角』がどれくらいあると思う?【バイクライフ・ステップアップ講座/バックミラー 編】【Safety】

後方の安全確認ができるバックミラーはバイクで走行するために必要となる「保安部品」です。今回はミラーの適切な見え方や、ミラーには見えていない「死角」について解説します。

バックミラーの見え方はどれくらいの位置が適切?

バイクの後方を確認できる『バックミラー』は、安全に走行するために欠かせない「保安部品」です。

そして、安全性のみならず最高速度として50km/h以上が出るバイクでは左右のバックミラーが装着されていないと道路交通法違反の対象となるパーツでもあります。

そのバックミラーの見え方はライダーの体格や座高、乗車姿勢などでも異なりますので、走る前に自分が調度いい位置に調整する必要があります。

バイクのミラーは上下左右(斜め)にフレキシブルに動かすことができるので、自分が一番見えやすい位置に合わせます。

この時に注意したいのは、走行中のライディングポジションをとった時の状態で調整することです。

特にスポーツバイクのような前傾姿勢のバイクでは、停車時に上体を起こした状態で見るミラーの見え方と、ライディングポジションをとっている走行中の見え方でかなり異なることがあるからです。

後方の見え方としては、そのミラーの形状や乗車姿勢、ライダーの好みもありますので「これが正解」という位置が決めがたいのですが、今回は一般的に適切とされているミラーの合わせ方について解説します。

基本的には左右ともミラーの内端に「自分の肩や腕が少し見えるくらい」の位置に合わせ、「真後ろがしっかり見える」位置が最適とされており、教習所でもこのような位置で指導しているところも多いようです。

ただし、ミラーの見え方は自分が一番安心して後方を確認できる位置がベストなので、必ずしもこれに限った話ではありません。少しずつ動かしながら好みの見え方を調整すると良いでしょう。

ちなみに、バイクの運転に慣れたライダーの中には、左ミラーと右ミラーで見え方を少し変えているライダーもいるようです。

ミラーのデザインや形によっても見え方が違う?

バイクのミラーの形やデザインは様々ですが、現在主流となっているバックミラーの種類を大きく分けると「丸型ミラー」と「角形ミラー」に分類されます。

バックミラーの形状によって鏡面の大きさも異なりますが、見える範囲はどれくらい変わってくるのでしょうか?

試しに「丸型ミラー」と「角形ミラー」のバイクを大体同じ位置に停車させて、後方の見える範囲を確認してみましょう。

横長の形状になっている角形ミラーは鏡面が広いので広範囲・遠方までしっかり確認できるように感じます。

対する丸型ミラーの見え方は、角形ミラーと比べるとやや狭さは感じますが、比較的同じくらい遠方まで確認することができます。

鏡面の形状・サイズは違えど、体感的な見え方としては大差がなく、どちらも後方がしっかり確認できました。

バックミラーの形状はバイクのスタイルに合わせてデザインされていますが、メーカー純正のバックミラーはきちんと見えやすさに配慮されていますので、その中で一番見えやすい位置に合わせると良いでしょう。

ミラーにはライダーから見えていない「死角」があることを知っておこう

続いては、バイクを安全に運転するために、とても重要な「ミラーの死角」について解説します。

視線を移すだけで瞬時に後方を確認できるバイクのミラーですが、実はミラーにも映っていない「死角」というものがあります。

上のイラストは「前方を向いたライダーから見える視界」と「左右のミラーから見える視野」を可視化したイメージ図です。

一般的に人間の視野は190〜200°くらいと言われていますが、ライダーはヘルメットを被っていますし、車種やライディングポジションによっても見え方が大きく異なるので、あくまでも概ねのイメージになります。

左右の真横より少し斜め後ろから後方にかけて、ライダーの視界にもバックミラーにも映っていない部分があるんです。

可能であれば、安全な場所で友達などに後方に立ってもらい、自分のバイクのミラーがどこまで見えるのか確認してみるのもオススメです。

前後左右に動いてもらい、どのくらいの位置まで動くと見えなくなるのかを把握しておくと、自分のバイクのミラーの死角を体感できると思いますし、思った以上に見えていない部分があることに驚くことになると思います。

この「死角」の安全性を把握するためには、必ず「目視での確認」が必要になってくるのです。

発進時やレーンチェンジなどでは『目視での後方確認』を必ずおこなう

発進時はもちろん、車線変更の際にに「バックミラーに映っていない死角」を認識するために、首ごとしっかり動かして周囲の安全を確認してから動作するようにしましょう。

バイクは安全に走行することが何よりも大切です。

バックミラーには映っていない死角があることをしっかり認識して、安全なバイクライフを楽しんでくださいね!

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】