総予算10万円、現地予算は4万円で楽しむレンタルバイクツーリング! 初日に街を堪能してから……2日目は一気に最北端へ!
宗谷岬までの350kmは『遠い』のか?
初日に札幌・小樽を満喫して、レンタルしたGB350にも慣れて、いよいよ2日目は本格的な北海道ツーリングへ!
今回は2泊3日の旅程なので、一気に最北端を目指します。札幌からの距離、なんと約350km!
【観光編】からの続きです
普通に考えると350kmってかなりの距離です。東京~名古屋間よりちょっと遠いくらいのイメージ。一般道メインで走るとしたら無茶な行程に思えるのが『普通の感覚』です。
だけど、北海道だけは『他とは違う』んです!
英気を養うためにも……
と、その前に。
2日目の朝はちょっと贅沢しました。低予算といえど『つまらない旅』になってはダメですから。使うべきところはお金を使うのが鉄則です。
ということで、朝ごはんを……
市場で食べる! という贅沢!?
札幌市にある二条市場へ足を運んでみました。市内中心部にあるし、朝7時くらいからお店が開き始めるので、朝ごはんにもってこい!なんです。こちらで新鮮な海の幸をチャージすれば、宗谷岬までの距離350kmなど恐れるに足りません。(※個人的な感想です)
そうして訪れたのはこちら『魚屋の台所』です。
私(北岡)の目的はただひとつ!
うに! うに丼ですっ!!!
それも、保存料としてのミョウバンが使われていない『無添加のうに』が食べたい。
とはいえ、うには高級です。うに丼(バフンウニ)でお値段は実に4,800円!? これでも安いほうだと思いますが、昨日のホテルの宿泊料に匹敵する出費には違いありません。
しかし、ここだけは譲れない。そしてそれは、とろけるような『至福の時間』でした。
あまりの美味さに、市場で売っているうにに後ろ髪ひかれる想い……ちなみにお土産でも『無添加』と書いてあるのものがミョウバン不使用のものとなります。参考までに。
ちなみにGB350は標準装備でヘルメットホルダーがついています。
最近は装着されてないケースが多いんですが、やっぱりあると便利! 街中の散策など、ヘルメットを持ち運ぶ必要がないのは助かりました。地味ですが、本当に役立ちます。
いざ、宗谷岬へ!
話が脱線というか、本当の意味で寄り道して朝8時すぎに札幌を出発。
今回は2泊3日で宗谷岬を目指す行程なので、高速道路を使います。
土曜日の朝にも関わらず高速道路はガラガラ。週末ともなれば、どこもかしこも渋滞する東京近郊とはまったく違います。
GB350の心地よいサウンドと振動に身を委ねながら高速道路で150km程度(札幌IC~留萌/2290円)を一気に短縮。いまは札幌から高速道路が海沿い(留萌/るもい)まで伸びていて、宗谷岬までのアクセスが良くなっていて、高速を降りれば目の前は海。そしてここからが北海道ツーリング本番です!
そして、ここで最初にお話しした北海道特有の『他とは違う』距離感覚について。
留萌ICで高速道路を降りてからも、宗谷岬までの距離は約200kmあります。ぜんぶ一般道で。
通常の感覚で言うと一般道オンリーの200kmは丸一日かけるような距離です。だけど北海道は……
止まらない。信号がほとんどない。ほとんど無いっていうか、たまに通過する街エリアでもないかぎり、信号はありません。ずっと走りっぱなしなんです。
しかもタイトなコーナーなんてありませんから、バイクに慣れていない人でも自然にペースを維持できて、みるみる距離が伸びていきます。
感覚的な話で言うと……
『あれ? 前にブレーキかけたのいつだっけ?』
って思うくらい(笑)
ほとんどがアクセルON/OFFの速度調整で事足りちゃうんです。
そんな北海道だから、休憩は自分の判断で適宜とっていくことが重要になります。テンションも高いし、走ろうと思えばいくらでも走れるような気がしちゃう。
『これくらいの距離・時間を走ったら休憩』っていう目安を、なんとなく決めておくと良いかもしれません。あとは北海道らしい景色に出会ったら、すかさず停まって旅を楽しむことも大事。今回はバイクがGB350なので、先を急ぐこともなく自然に旅を楽しめました。GB350、旅バイクとしても本当に優秀!
そして、爽快すぎるシーサイドラインを延々と走ります。通常だったら『ツーリングのハイライト!』みたいな道が延々と続くのが北海道です(笑)
感覚が違いすぎる。すべてのスケールがとてつもなく大きい!
そんな中でもサロベツ原野は格別のスポット!
贅沢な話なのですが私(北岡)は仕事としてバイクに乗って、色んなところへ行く機会があります。そんな私をしてサロベツ原野は『バイク旅が好きなら絶対に訪れてほしい場所』のひとつなんです。はじめて行ったら絶対に100%感動する。
『バイク乗りになってよかった』って、誰もが思うはずです!
サロベツ原野を超えれば目的地の最北端・宗谷岬までは目と鼻の先……ではありません。
地図上で見ていると『目と鼻の先』な気分になるんですけど、実際に走るとそれなりの距離があるのでご注意ください。
だけど、私は『それでいい』と思っています。
だって日本の最北端ですよ? そこにバイクで走っていくんです。
バイクはクルマと違って『旅の過程』も楽しめる乗り物なんだから、すこしくらい距離があったほうが想い出に深く刻まれます。
だから、そうして350km超の距離を走って辿り着いた宗谷岬の碑は、格別!
ずいぶん遠くまで来たなぁ……って感慨が押し寄せます。
北海道ツーリングって言うと、やっぱり『自分の愛車で行きたい!』って思う人、いると思います。
でもね、最初の1回はレンタルバイクでもいいんじゃないかなぁ?
それで北海道の素晴らしさを体感したら『次は愛車で!』って心を燃やすのは大いにアリ。少なくとも『いつかは北海道……』って思うばかりで行かないよりも、1回行っちゃったほうがいいと思ってるんです。だって、そうしたら今まで以上にバイクが好きになると思うから。
GB350がお財布に優しすぎた
ところで……
現地4万円という予算でやっている今回の旅、GB350を選んで正解だったと思える話がもうひとつ。ガソリン代です。
なんとHonda Dream 札幌でバイクを借りて、初日に小樽まで走って、そこから宗谷岬まで来て、はじめて給油したんです。初日を含めてざっと450kmくらい走ってる。燃費良すぎじゃない?(笑) 給油量は13.95Lでガソリン代は2427円。改めて思いましたが、この旅にGB350を選んで正解でした。
良い意味での長い1日
最北端の目標を達成したついでに宗谷丘陵を散策。これで満足して今日の旅は終わり! とはなりません。
朝8時に札幌の二条市場を出て、宗谷岬に到着したのは15時くらいだったんです。まだ全然明るいし、350km以上を走っているとはいえ、北海道の道はリラックスして走れるので『まだ走れる』と思っちゃうんです。のんびり派のGB350ですらそうなんだから、快適性の高いバイクなら尚更でしょう。
宗谷丘陵の絶景を眺めれば、走ってきた疲れも吹き飛びますしね(笑)
なので、次の日のことも踏まえてクッチャロ湖あたりまで50kmほど南下。このあたりになると(一般道にも関わらず)50kmなんて取るに足らない距離だと感じる『北海道ライダーの自分』が出来上がります。
それにクッチャロ湖までの道のりには『アレ』がある!
超絶ウルトラストレートの通称『エヌサカ線』です!
ハッキリ言って、直線の終わりが見えない。走っても走っても果てが見えてこないような気になります。
このエヌサカ線は先の『サロベツ原野』と肩を並べる絶景ロード。あまりにも広い視界の中で、ただ真っ直ぐ道が伸びているのは、もはや完全に『日本じゃない』と感じます。いや本当に、絶景にもほどがある!
夕日のエヌサカ線を走っていたら、距離はありましたけど何十頭もの鹿の群れと一緒に走ることになりました。こんな経験は流石にはじめて!
その夜はクッチャロ湖の湖畔にある公共宿泊施設『はまとんべつ温泉ウイング』に泊まり、夕食は浜頓別の街で豚丼を。宿泊料6750円と夕食1100円。
ちなみに宿の温泉が最上級レベルの泉質だったことを付け加えておきます。
しめて、本日の出費は……
朝食(ウニ丼)4800円+高速道路料金2290円+ガソリン代2427円+宿泊料6750円+夕食1100円=2日目合計17,367円也
うに丼が流石に効いていますけど、初日の11,110円と合わせても、二日間合計で28,477円。
あれ? そこまでケチケチしてるつもりもないんだけど、けっこうお金に余裕アリ?
これだけの感動の感動に対する対価としては初日同様コスパ良すぎ!?
それにまだ、あと1日あるんですから!
【文:北岡博樹(外部ライター)】
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