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バイク用ウエアって“普通の服”と何が違うの?ライディングに特化された機能が満載なんです!【バイクライフ・ステップアップ講座/バイクウエアと一般アパレルの違い】

バイクに乗る時はやっぱりバイク専用ウエアを着た方がいいのでしょうか?

答えはもちろん「YES!」なのですが、今回は「どうしてバイクウエアを着た方が良いのか」を解説していきたいと思います。

 

普通の服とは機能性から快適性まで全然違う!

登山をする時にはトレッキングウエア、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツにも専用ウエアがあるように、バイクにもバイク専用に特化した「ライディングウエア」があります。

バイクに乗るために設計されたライディングジャケットは、安全性や利便性はもちろん、快適性や運動性に至るまで、普通の服とは全く異なる機能性がたくさん盛り込まれています。

例えば、高速道路を時速100km/hで走っている時の走行風は、環境にもよりますが、おおよそ風速25m/sと台風並の暴風を浴び続けているような状況ですし、季節によっては寒さや暑さなど気温も大きく異なります。

また、急に雨が降り始めたり、朝夕と日中の気温の違いや、標高などよる寒暖差もあります。

実はバイクに乗っている時って、かなり過酷な環境下で走っているのです。

そしてバイク専用のライディングウエアには、万が一の時の安全性以外にも、バイクに長時間乗り続けられる性能が備わっています。

単純にスタイルだけではなく、安全性や快適性が格段にアップする『鎧』のような役割を果たしてくれているのです。

ちょっとした街乗りなどでは、最低限の安全性に配慮しつつ、普段着のままでバイクに乗るのもアリだと思います。
だけど、ツーリングやワインディングなど『きちんと』バイクで走行するときに専用のライディングジャケットを着ることで、普通の服とは比較にならない安全性や快適性を得ることができます。

今回は一般的なライディングウエアの「8つの特徴」を見て行きましょう。

 

①プロテクター:万が一の時の安全性を高めるためのプロテクション

一般的なアパレルとライディングウエアの一番大きな違いと言っても過言ではないのが「プロテクション装備」です。

ホンダのライディングギアは、主に両肩と両肘、背中にプロテクターが標準装備されていて、別売の「胸部プロテクター」が装着できるフラップボタンが備わっています。

プロテクターの種類としては、比較的柔らかく違和感の少ない「ソフトプロテクター」と、万が一の時の安全面を更に高めた「ハードプロテクター」があります。

②動きやすい立体構造:ライディングポジションやスポーティな動きでも快適に着られる

バイクは、ライダーが身体を積極的に動かして乗る“スポーツ”でもあるので「動きやすさ」がとても重要になってきます。

バイクに乗った状態でも身体が動かしやすいように、多くのライディングジャケットはライディングポジションをとった状態で快適になるように設計されています。

ジャケットの種類やデザインにもよりますが、3Dの立体構造になっていたり、動きを妨げないアクションプリーツ仕様や、伸縮性が高いストレッチ素材を使ったものもあります。

③着脱インナー&レイヤード:季節に対応した保温性や放熱性を備える

自然の中を走るバイクツーリングは、雨や風はもちろん、気温の変化など「寒さ」や「暑さ」にも適応しなければなりません。

季節によっては寒暖差も大きくあり、日中は快適だったのに陽が落ちると急激に寒くなることもしばしば。

そんな時のために、ホンダのライディングジャケットは「着脱式インナー」が標準で装備されているものもあります。

登山ウエアなどでよく耳にする「レイヤード(重ね着)」はバイクウエアにも用いられることが多く、種類によっては3シーズン対応のモデルもあります。

④ベンチレーション:走行風を取り込んでジャケット内を快適に保てる

ファスナーやベルクロなどで開閉でき、走行風などを効果的にジャケット内に取り入れられる「ベンチレーション機能」。

風通しを良くしたい季節はもちろんですが、汗をかくようなスポーツライディングや、予想外に気温が高くなってしまった時などに備えて、秋冬用ジャケットにもベンチレーション機能が備わっているモデルも多くあります。

また、汗をかいても着心地が快適になるように、裏地がメッシュ構造になっているものも多いです。

様々な環境に対応できるように、ジャケット内部も徹底的に作り込まれているんですね。

⑤フィット感の調整:走行風などで起こるウエアのバタつきなどを抑える

多くのライディングウエアには、ベルクロなどで調整できる「アジャスター機能」が備わっています。

もちろん、これはサイズ感やフィット感を更に高めるためのものでもあるのですが、その中でも特に走行風のバタつきを抑えるためとして装備されています。

一般道をのんびりと走っている時には、ジャケットのバタつきはさほど気にならないかもしれませんが、高速道路は話が別。かなりの走行風を受けることになります。

こういった時に両腕や腰などに装備されているベルクロでタイトに調整することで、フィット感が高められ、走行風でのバタつきが抑えられます。

ジャケットがバタつきにくくなることで、長距離を走る際の疲れの緩和や、寒い季節であれば体温のキープにも貢献してくれるのです。

⑥防水&透湿性や防風効果:雨や風などの過酷な環境下でも疲れにくい専用素材

種類にもよりますが、ウエアの表面生地に「防水性能」や「撥水性能」を備えたライディングジャケットもあります。

バイクツーリングは自然の中を走っているので、突然の雨に降られても安心なように、ジャケットそのものにも防水効果を持たせたものが多くラインアップされています。

また、走行風を緩和してくれる防風フィルムなどがラミネートされた防風効果の高い素材が用いられているものも多いです。

もちろん、土砂降りのような雨はレインウエアを着たほうが良いですが、ちょっとした雨の場合、防水ジャケットなら気にせずに快適に走ることができますよ。

⑦リフレクター:夜間走行でも非視認性を高める発光素材

多くのライディングウエアには、ヘッドライトなどの光に反射する「リフレクター機能」が備わっています。

特に冬場は陽が落ちるのも早く、帰り道など暗い中を走ることも多くなりますから、後続車などからライダー自身が「どのように見えているか」という被視認性がとても大事になってきます。

バイクのテールランプなど以外にも、ウエアにリフレクターが備わっていることで、被視認性が格段にアップする“安全装備”です。

最近のライディングウエアはデザイン性も損なわないように、さりげなくリフレクターが装備されているものも多く、安全面での“縁の下の力持ち”的な存在になっています。

⑧ファスナー&フラップ構造:グローブしたままでも操作しやすい専用設計

デザインにもよりますが、ライディングウエアの多くは「グローブをしたままでも操作しやすい」ファスナー構造になってるのが特徴です。

フロントのファスナーはもちろん、小物などを入れておけるポケットやベンチレーションなどが、グローブを脱がなくても操作できるように設計されているんです。

特に頻繁に脱ぎ着するフロント部分のファスナーには、グローブをしたままでも引っ張りやすいように、開閉ループ紐などが備わっているものが一般的です。

 

いかがでしたか?

このように、バイク用に特化されたジャケットには、普通の服とは全く異なる機能性がたくさん備わっているのです。

今回は一般的なライディングジャケットに装備されている8つの機能をご紹介しましたが、デザインや種類によっては更に便利な機能が装備されているモデルもありますので、ホンダライディングギア公式ページでお気に入りのウエアを探してみてくださいね。

▶Hondaライディングギア Webサイトはこちら

 

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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