日帰りのツーリングなら荷物は少なめだけれど、1泊2日以上の泊まりの荷物ってどんな物を持って行けばいいのでしょうか?今回は宿泊を想定したツーリングの荷物を選んでみたいと思います。
宿に泊まるなら旅の荷物はけっこう少なめで済む?
日帰り旅に比べて、泊まりのツーリングでは走れる距離や時間も日帰りツーリングに比べるとグッと広がります。
しかし、その日のうちに帰宅する「日帰りツーリング」と、現地で宿泊する「泊まりツーリング」では、持って行く荷物がかなり変わってくると思います。
とはいえ、日帰りにしても宿泊にしても、バイクツーリングに持っていきたい荷物は十人十色。
荷物をたくさん運べるクルマと違い、バイクは持っていける荷物に限りがありますから「これは必ず持っていきたい」という荷物を厳選する必要があります。
では、宿泊ツーリングに持っていく荷物ってどんな物が必要になるのでしょうか?
今回はビジネスホテルなどに宿泊する想定として、1泊2日以上のツーリングで「持っていくと便利な荷物」を、ちょっと考えてみたいと思います。
宿の種類にもよりますが、一般的なビジネスホテルや旅館に宿泊予定なら様々なアメニティグッズが揃っています。
ですから、泊まりのツーリングでも、わざわざバイクに積んで持って行かなくてもいい物って結構あるんですよ?
旅館やビジネスホテルにあるアメニティ
素泊まりの宿などを除き、フェイスタオルやバスタオル、歯ブラシなどの洗面グッズはホテルに備わっているところがほとんどです。
館内着やスリッパなど、部屋で着用するものも借りられるところが多いので、ホテルにあるものは持って行く必要がありません。
また、スマートフォンなどのモバイル端末が充電できるコードやアダプターなども貸し出してくれるホテルも多いです。
ホテル内で過ごす時の館内着やアメニティなどは大体揃っていることが多いので、バイクに積載する荷物も少なくできます。
その宿に備わっているアメニティグッズなどは、ホテルのホームページなどで確認できますので、宿泊先を選ぶ時の参考にするとよいでしょう。
1泊2日以上のツーリングにあると便利な物って?
これらは筆者が普段1泊2日以上のツーリングで持って行くものをセレクトしてみました。
こうして並べてみると、結構多いように見えますが、25リットルくらいの小型シートバッグに全て入ります。
並べただけだと分かりにくいので、種類ごとに分けて見ていきましょう。
下着などの着替え
ホテルの部屋に着いた後、館内着やタオル類は宿に備わっているところが多いですが、下着などの着替えは自分で持って行く必要があります。
筆者はTシャツやバンツ、靴下、ハンドタオルなどをひとまとめとして、ツーリング用の「定番お泊まりセット」を事前にセレクトしています。
レインウェアや防寒具
宿泊想定のツーリングとなると、走れるエリアも広がるので、いつ雨が降ってもいいように「レインウェア」は必ず持っていきます。
また、真夏のツーリング以外は高低差や走行風などで寒くなることもあるので防寒具やミドルインナーの予備などは必ず持っていくようにしています。
コンタクトレンズや常備薬
視力が悪い方は、メガネやコンタクトレンズ一式なども忘れずに。
また、けっこう大事なのが常備薬です。環境が変わって急に具合が悪くなったときの応急用に『自分がいつも使っている』飲み薬なども持っていくと安心感があります。
カメラやパソコンなどのモバイル機器
これらは無くてもなんとかなりますが、タブレット端末やデジタルカメラ、ノートパソコンなどがあると安心して旅が続けられます。
最近のビジネスホテルはWifi完備のホテルが多いので、ノートパソコンがあればテレワークもできます。ツーリング先で仕事はしたくありませんけど(笑)
観光するときにサングラスや帽子などもあると便利
バイクを降りて観光地などを巡るときに、小さく折りたためる帽子やサングラスなどがあると便利です。
夏場は掌もけっこう汗をかきますので、筆者の場合は替えのグローブを予備として持って行くこともあります。
工具セットやエマージェンシーキットなど
これらは絆創膏や傷薬などが入った「エマージェンシーキット」や「ガソリン携行缶」、ちょっとしたバイクの修理が可能な「工具セット」です。
実際のところ、あまり使う機会はありませんが、“もしもの時”の安心グッズとして、1泊2日以上のツーリングには持って行くようにしています。
旅に持っていきたい荷物の量でバッグを選ぼう!
1泊2日以上のツーリングとなると、その荷物を入れる積載バッグが必要になると思います。
先ほど紹介した筆者の宿泊荷物は、ホンダのライディングギアにラインアップされている、こちらの「ミニフィールドシートバッグ」に全て収納できました。
シートバッグは大きければたくさん荷物は入りますが、1泊2日分の荷物が運べれば、実は2泊以上でも荷物の量はそんなに大きく変わりません。
ひとつ付け加えるなら、長距離・長時間を走る泊まりのツーリングでは『なるべく身体に荷物を身に着けない』ことを意識して、シートバッグなどで『荷物はバイクに積む』のを基本方針としたほうが疲労が抑えられるということ。
泊まりのツーリングで持っていきたい物が大体まとまったら、それらの荷物量を基準としてシートバッグを選んでみてはいかがでしょうか。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】