レブル250の装備の解説に加えて、実際に走ってみての燃費や跨ってみての感想など基本情報をお伝えします!
Honda Rebel 250(2020年モデル)
現行モデルとなるレブル 250は2017年4月に発売され、2020年1月に全灯火類のLED化を含めたアップグレードが施されました。
デザインコンセプトは『SIMPLE』『RAW(未加工の素材)』で、タフ&クールを感じさせる個性的なスタイルが特徴のクルーザーモデルです。
250ccクラスはフルカウルのスポーツバイクが人気のメインストリームとなる中で、2017年の発売当初は『なぜこのタイミングでクルーザー?』という意見もありました。
しかし発売後からじわじわと人気を獲得。現在では250ccクラスを代表するほどの大人気モデルに成長しています。
スタイルのオリジナリティも強めですが、ホンダらしく走りも楽しめるうえに、扱いやすさに秀でているため、バイク初心者や女性ライダーにも高い評価を受けているバイクです。
Rebel 250|メーカー希望小売価格 599,500円(消費税10%込み)
レブル 250のライディングポジションや足つき性は?
レブル 250はクルーザースタイルのため一般的なロードスポーツと違い、シートの着座位置よりも前方にステップがあるのが特徴のひとつ。
ステップ位置はミッドポジションで遠すぎず操作性にも配慮。椅子に腰かけるような乗車姿勢となります。
ハンドルバーはクルーザーモデルとしてはスポーティな形状ですが、シートに座り、前方に手を伸ばせば自然にグリップを掴めるリラックスした姿勢を取ることができます。
身長176cmの男性が跨っても窮屈さを感じることなく、長時間の乗車でも快適。
また、ライダーが跨った時に美しく見えるライディングポジションでもあります。
足つき性に関しては250ccクラスどころか、50ccの原付スクーター以上の安心感があるのもレブル250の特徴のひとつ。
シート高690mmの低さは小柄な女性ライダーでも安心感を感じられます。
標準的な体格の日本人男性であれば、170kgという軽い車両重量もあり、停車時も含め、取り扱いに不安を感じることはまず無いでしょう。
レブル 250の燃費は?
レブル250のスタイルを象徴するナローデザインのタンク。スリムな形状ながらもタンク容量は11Lを確保しています。
使用燃料はレギュラーガソリン。
高速道路中心に471.7kmを走った場合の給油量は16.82L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり28.04km。
高速道路1割/一般道9割で266.9kmを走った場合の給油量は9.22L。
同じく満タン法で計測した燃費は28.94kmとなりました。
レブル 250の主要装備解説
2020年1月のアップグレードでヘッドライトがLED化されました。一見すると丸目1灯のようなクラシカルさを感じますが、実はインナーレンズ式の4眼LEDで構成されており、そのデザインに現代的な洗練を感じることができます。
また車体全体のナローなシルエットに反して、フロントフォークの左右幅はワイドピッチで広くとられ、ワイルドさとボリューム感を両立しています。
ヘッドライトのLED化と合わせてウインカーもLED化されています。
素晴らしいのはそのデザインで、小ぶりなブレッドタイプの採用しており、ケースもマットブラックに塗られるなどカスタムライクな仕上がり。
デザイナーのこだわりが感じられるディテールです。
併せてテールランプもLEDを採用。
初期型のレブル250ではやや武骨な印象だったものが、現行モデルではスタイリッシュなデザインとなっています。
ガソリンタンクのデザインと共に、レブル 250の印象を決定づけるファットなフロントタイヤ。
全体のスタイルがシンプル&スリムにまとめられている中で、強い存在感を示しています。
また、穏やかなハンドリングにも貢献します。
2020年のアップグレードの中で効果抜群なのがアシストスリッパ―クラッチの新採用。
このクラッチ機構は急激に強いエンジンブレーキがかかったときにリアタイヤのホッピングを軽減するセーフティとなると同時に、クラッチ操作が軽くなるという大きなメリットがあります。
同時にクラッチレバーの形状も見直されているため、レブル 250のクラッチ操作は素晴らしく軽くて疲れません。
単気筒250ccエンジンの最高出力は26馬力。低速域から力強く、一般道で主に使う速度域でパワー不足を感じることはありません。
スロットルオンに連動するようにマフラーからのサウンドが耳に心地よく響くのも、レブル 250の味わい深さのひとつ。
ブラックアウトされたリアサスペンションや丸パイプのスイングアームまで、細部までデザインに徹底しているのがレブル 250。
250ccクラスでここまでスタイリングの調和に隙が無いバイクは他にありません。
薄くシンプルなサドルシートはデザイン的な潔さを感じさせつつ、同時に美しいフレームワークを際立たせています。シートの座り心地はやや固めですが、街乗りや1DAYツーリング程度なら快適そのもの。
白色バックライトの反転液晶メーターもシンプルそのもので、必要な情報を直感的に見やすく配置。しかしながら、優れたデザインによって逆にセンスを感じさせるディテールへと昇華されています。
【文:北岡博樹(外部ライター)】
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