25歳で選ぶ、一番満足できるスポーツバイクって?
『CBR250RR』ならスーパースポーツだけど通勤や普段使いも快適で楽しい!
大人になってもバイク選びは大変?
25歳。
バイクに乗り始めた学生時代。
大人になったら好きなバイクに気兼ねなく乗れるようになると思っていました。
それこそハイパワーの大型スポーツバイクとか、憧れの絶版車とか。
でも、いざ社会に独り立ちすると、どうやらそうでもないらしい。
大型バイクは車検や消耗品にたくさんお金がかかるし、ガソリン代だって馬鹿になりません。
趣味性の高い大型バイクと移動用の小排気量バイクの2台持ちもしたいけれど、一人暮らしだと駐輪場の問題もあるし、単純に2台に増えるとお金がかかります。
それに、なんだかんだ高性能な大型スポーツバイクって20代にはそこそこお高い買い物ですからね。
もちろん、バイク一本に趣味のお金を集中すればやりくりするのも難しくないでしょうけれど、20代はまだまだ遊びたい盛り。
ほかにもやりたいことや挑戦したいことがたくさんあって、なかなかバイクだけにお金をかけるのも難しい……
だけどバイクで走ること、スポーツライディングが好きなら中途半端なものには乗りたくない。
かといって日常での扱いやすさや親しみやすさも捨てたくない。
それでいて維持や保管面でコストパフォーマンスに優れたバイク……。
こんな欲張りな注文を叶えてくれるバイクがあるのか……。
そう考えた時ふと浮かんだのが、Honda250ccスーパースポーツ『CBR250RR』でした。
軽量で扱い易く、維持もしやすい250ccモデルで、かつサーキットやレースシーンでも通用する高パフォーマンスを誇るスポーツバイク……これなら1台でかなり満足度の高いバイクライフを送れるのではないか⁉
なんにせよ、実際の使い勝手は乗ってみなければわからない!
ということで今回は『CBR250RR』に試乗して、1台でどれだけ満足できるかツーリングしながら検証します!
『CBR250RR』はスーパースポーツだけど通勤・通学でも扱い易い!
250ccバイクの中でも特に“スポーツ”色の濃い『CBR250RR』。
ハンドルも本格的なセパレートタイプが装着されているけど、普段使いでは実際のところどうなの?
というワケで、実際に『CBR250RR』をしばらく通勤や街乗りに使ってみたけれど、これが思っていたよりずっと街中でもフレンドリーで扱い易い!
まず、生活の中で多く乗る時に大きな武器となるのがその軽量な車体でした。
車両重量168kgと400ccクラスや大型バイクに比べ非常に軽量で、取り回しが非常にしやすいのがポイント。
また、軽い車重に加えシートは790mmとスポーツタイプのバイクの中では足つきも非常に良好。
足が下ろしやすい細身の形状で身長174cmの筆者では膝が若干曲がる程度の安心感がある足つき性となっています。
そして、セパレートハンドルによる乗車姿勢ですが、結論から言えば街中で小一時間移動する程度ならどうということはありませんでした!
もともとシートの位置も低くハンドル位置も近いため腕にかかる負担が少なく、乗車位置をシート前方にとれば、思った以上に上半身を起こすことができ、身体への負担も軽減できます。
これならライディングポジションの側面で乗るのが億劫になることはなさそう!
ただ、バイクに乗る上で大事なのはエンジンフィーリングですよね。
しかしこの辺りも『CBR250RR』は大丈夫そう!
もともと42PSと250ccクラスのなかではかなり強力で、レッドゾーンは14,000回転から!?
パワーバンドを使えば250ccらしからぬ力強い加速を体感できますが、それも超高回転域での話です。
逆に4,000回転くらいまでの極低回転ではスロットルレスポンスも優しく、停止状態からの発進でアクセルの操作に過度に気を遣うことがなく非常に低速でも扱い易かった印象。『CBR250RR』は5,000回転くらいに丁度トルクの盛り上がりがあるので、幹線道路などでしっかり加速・減速したい時などは少し高回転を使えば簡単に車の流れに乗ることが出来ました。
2速でもパワーバンドを使おうとすれば法定速度を軽く超えてしまうので、街乗りで基本使用するのは5,000回転前後の低中回転域でしたが……。
なんにせよ、パワー不足を感じることもなく、シビア過ぎて扱いづらいなんてこともないので、市街地走行においても非常にストレスの少ないエンジン特性だと感じました。
ただし、セパレートハンドルなのでハンドル切れ角が少ない……はずなのですが、小さな街角でも面白いくらいクルクルと曲がり、Uターンでも不安は特にありません。
ここまでは市街地における性能をチェックしてみましたが、バイクライフといえばやっぱりツーリングですよね!
なので『CBR250RR』が唯一所有するバイクとして満足できるかどうか、実際にツーリングをして検証してみようと思います!
ちなみにツーリングに出かける際、『CBR250RR』はナンバーステーにフックが用意されているのでツーリングバッグを積載することも容易でしたが、今回はあえてウエストポーチ1つで出発。
ワインディングでのスポーツライディングを楽しむバイクなら、これひとつで十分ですよね!
To be continued……
【文:石神邦比古(外部ライター)】