ホンダ初の一般向け電動二輪車として登場した『EM1 e: 』。
発売から半年が経過した今、度々街でも見かけるようになってきました。
今回は EM1 e: 発売と同時に購入し、生活のすべてを電気で統一しているオーナーさんに話を伺いました。
実際に所有して使ってみないとわからない、生の EM1 e: オーナーの声をお届けします!
エンジン車から乗り換えて EM1 e:
埼玉県にお住まいの EM1 e: オーナー白石さんは、普通自動二輪免許など二輪免許はなく、普通自動車免許に付随する原付免許で EM1 e: を楽しむオーナーさん。
通勤と近所の買い物など、移動の足として EM1 e: を利用しています。
原付オンリーですがバイク歴は長く、EM1 e: を購入する前はホンダ スクーピーを新車で購入し、約17年乗ってから乗り換えで電動の EM1 e: を選んだそうです。
エンジン車からの乗り換えですが、なぜこのタイミングで EM1 e: を選んだのでしょうか?
「新車から乗っていたスクーピーは通勤に使っていて、妻が近所の買い物にも利用してました。メンテに出しながら長い事乗っていましたが、古いバイクなので乗り換えは考えていた時期でした。ちょうど同じ頃家の車を電気自動車に乗り換えていて、その時 EM1 e: が発表されたことを知ったので、近所で一番大きかったホンダドリーム美女木さんに行って契約してきました。」
こちらが白石さんの EM1 e: 。
基本はノーマルですが、オプションパーツでトップボックス35Lを取り付けています。
通勤の際の手荷物はもちろん、近所へ買い物に行った際にもビニール袋2袋くらいは余裕で入るので重宝している装備だそう。
EM1 e: のデザインが気に入っているそうで、カスタムしていくというよりはノーマルの美しさを楽しみたいという白石さん。
バイクに対してこだわりを持っている方でした。
ちなみに、気になるEVバイク購入後、機種に応じた補助金を受け取ることができます。(要申請)
国の補助金制度のほか、地方自治体でも実施している場合があります。
一つは国の補助金制度(「次世代自動車振興センター」給付)。申請受付期間があるので、こちらをご確認ください。
そしてもう一つは地方自治体で給付している補助金。お住いの地域で実施があるかはこちらからご確認ください。
埼玉県にお住まいの白石さんの場合は、次世代自動車振興センターに申請して補助金 25,000円を受け取ることができたそうです。
車も電動を統一
白石さんのお宅には電動自動車が2台停まっていました。
自宅で充電できる充電ポートも備わっていて、出先以外では基本家で充電して走っているそうです。
家もオール電化なので、車も家もバイクも電気で統一されています。
ガソリンスタンドに行く必要がなく、家で充電するだけで完結できるスマートさに惹かれ、同時にガソリン代が高騰していたこともあり、車だけでなくバイクも電動をチョイスしたという白石さん。
車もバイクもそれぞれガソリン車!となると最低でも週1回くらいは給油でガソリンスタンドに行きますが、電動だとそれが必要なく、家から満タンで出発できます。
そのような部分も含めてスマートな電化生活をされていました。
EM1 e: の異次元の乗り心地
こうして無事 EM1 e: が納車され、電動バイクライフをエンジョイし始めた白石さんですが、乗り始めた当初、EM1 e: の異次元とも言える乗り心地に感動したそう。
「これまでスクーピーに長く乗っていたのでスクーターの扱いには慣れているんですが、最初あまりの乗り心地の良さに感動しました。スロットルを開けて加速していく最中の機械音がなく、風切音だけが大きくなっていく感覚は今までに無いもので、電動自転車ともまた違った感覚でした。これまで原付に乗っていたのに、今までに乗ったことがない乗り物というくらい、自分の中では別物です。」
「エンジンの50ccと比べると EM1 e: は若干車体サイズが大きく、125ccクラスに近いように感じました。ですがこの車体の大きさは乗っていて感じる安心感に繋がっていて、道路やスーパーに入る際の段差などを乗り上げたときの安定感は凄いです。振動もしっかり吸収してくれるので、これまで乗っていた原付に比べて車体の大きさだけでなくタイヤの大きさ、サスペンションのクオリティはさすが最新のバイクだな。と感心してしまいました。」
ブレーキのタッチの良さ
EM1 e: はフロントにディスクブレーキを採用しており、安心感のある制動力となっています。
この点は白石さんも特に感じたそうです。
「実際乗ってみるとフロントブレーキのタッチが凄く良くて、コントロールしやすく感じました。前に乗っていた原付はフロントもドラムブレーキだったので、EM1 e: のような掴みやすさはありませんでした。EM1 e: 自体走っていてもほぼ無音なので、ブレーキを効かせたときに多少音が気になることもありましたが、ここまでコントロールしやすくて安心できるなら、と今は納得しています」
気を使うポイントは?
「ほぼ無音で走ることができる EM1 e: ですが、強いて気をつけているポイントをあげるとすれば昼間の住宅街を走っているときです。夜間はライトで気づいてもらえますが、日中は反射するライトも見えず音もないので歩行者を驚かせないようにゆっくり走っています。でも大体は気づいて避けてくれるので問題ありませんが、エンジン車よりは若干気を使う部分かもしれません」
これは電動バイクならではの問題かもしれませんが、特に同じ進行方向へ移動している歩行者は背後からの接近になるので気づきにくく、こちらの存在に気づくまで時間がかかります。
住宅街を走ることが多い方は必要であればオプションの接近通報装置を活用するのもいいかもしれません。
電動ならではの充電スケジュールを楽しむ
実際に通勤で EM1 e: を乗られている白石さんですが、どのくらいの頻度で充電しているのか、気になるところを聞いてみました。
「私は主に通勤で EM1 e: を使っているのですが、大体1日往復で5kmほどと通勤距離が近いんです。なので充電は毎日ではなく、4日〜1週間に1度で乗れています。出勤日数とバッテリー残量を見ていつ充電するかはよく考えていて、なんとなく充電スケジュールを立てています」
ガソリン車のライダーにはわからない話かもしれませんが、今回白石さんにお話を聞いて初めて「充電することも含めて電動バイクライフは楽しい!」と感じることができました。
バッテリーを効率よく使って充電するのはゲームに似た感覚の楽しさがあると思います。
エンジン車とは違う部分
EM1 e: を購入されるまではガソリン車の原付に乗っていた白石さんですが、実際電動バイクに乗り換えて変わった部分はあったのでしょうか?
「まず一番変わったのは乗り心地です。これは新しいバイクというのも大きいですが、エンジン車では排気音や振動でごまかされていた部分があり、電動の場合はごまかしが効きません。ですがその上で乗ってみても EM1 e: は静かで余計な振動がなく、乗っていて快適に感じる時間が増えました。おまけにエンジンをかけずにスタートできるので、以前よりもバイクで移動する機会は増えたと思います」
「早朝の通勤などでご近所さんに気を使わなくても良くなったのも大きいです。以前は冬だとエンジンをかけて少しアイドリングさせていたんですが、さすがに早朝は気が引けます。深夜に帰宅する際なども同様に気になっていました。ですが EM1 e: なら始動音、排気音がせず、エンジンの暖気も必要ないので、誰の迷惑にもならずいつでも出掛けることが出来ます」
これは特にバイク通勤している方には響く部分じゃないでしょうか。
古いエンジン車は始動直後は回転が安定しないため、暖気が必要ですが、そもそもエンジンを始動する必要がなく、スイッチだけで走り出せる EM1 e: は使い勝手がまるで違うことがわかると思います。
「もう一つはバイクが汚れなくなったことです。エンジン車の原付に乗っていた頃はガソリンやオイルが垂れた部分にゴミが付いたり、なにかとバイクが汚れていた事が多かったんですが、EM1 e: に乗り換えてからはバイクがほとんど汚れなくなりました。汚れないからこそ気づいたときに拭いて、できるだけきれいな状態を維持しています」
電動バイクが汚れにくいというのはオーナーさんから初めて聞くことが出来た情報でした。もちろん走り方や使い方も関係してくる部分ですが、油脂類がほぼ無いというのはバイクの汚れ具合にも影響しているようです。
EM1 e: で始める電動バイクライフ
エンジン車から電動の EM1 e: に乗り換えたことで、バイク、車も含めた電動ライフを楽しんでいる白石さん。
今回の白石さんのようにエンジン車から EM1 e: に乗り換えたことで感動する方は多いと思います。同じ原付ですが、エンジンと電動ではまるで違います。
「今後も EM1 e: を使い込んでいきたい」と語ってくれた白石さん。そんな白石さんの電動バイクライフはエンジン車にはないスマートさと美しさがあるものでした。
今回協力してもらったお店はこちら!
ホンダドリーム戸田美女木(Honda二輪EV取扱店)
今回紹介したオーナー、白石さんが EM1 e: を購入したのはホンダドリーム戸田美女木(Honda二輪EV取扱店)。
車両購入からメンテナンスまで末永く付き合える、ということからこのお店を選んだそうです。
ホンダ車の新車販売からメンテナンス、車検やカスタマイズなど、ホンダ車の専門メカニックに見てもらえるので、安心感は抜群!
店舗スタッフの皆さんも気さくで話しやすいので、バイクの気になった部分があったら聞いてみてください。
注)Honda電動二輪車は、全国のHonda二輪EV取扱店 にてご購入いただくことが可能です。
▼▼『EM1 e: 』に乗ってみたいなら▼▼
▶ Honda二輪EV取扱店 はこちら(試乗車配備店検索)
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【文/佐藤快(外部ライター)】