バイクの楽しみ方は様々。
街中の移動や日帰りツーリングだけでなく、荷物を積んで泊まりの旅に出かけるのも面白いですよね。
そんな旅人ライダーを応援するため、日本各地にライダーハウスやライダーを歓迎してくれる宿があります。
こういった場所での宿泊は思い出に残りますし、他の宿泊者さんとバイクを通じて思わぬ出会いがあるかもしれません。
今回は関西エリアの京都のライダーハウス、滋賀のライダー歓迎のホテルをご紹介します!
京都府:ライダーハウス福知山
京都は都心部に注目されがちですが、バイクで行くなら日本海方面にも楽しめるスポットはたくさんあります。
そんな京都の日本海側へ行きやすい位置にあるのがライダーハウス福知山。
しっかりとしたライダーハウスですが、バーが併設されていたりと一風変わった面白い宿です。
2022年に創業したライダーハウス福知山はオーナーさんがライダーということもあり、「こういう宿があったら良いな」と思ってここを作ったそう。
実際オーナーさんも旅好きで、旅先で色んな出会いや助けてもらったことがあり、「困ってたら泊まっていきや」とライダーを助ける宿としてオープンしました。
室内はこういった雰囲気。
併設されているバーや母屋とは別宅となっていて、ドミトリースタイルで4つの寝床が用意されています。
基本は寝具持ち込みですが、エアーマットや寝袋などのレンタルも可能。
この周辺にはネカフェのような安宿がなく、様々な旅人たちがここで夜を明かしています。
23時まで受け入れ可能となっており、北海道からフェリーで舞鶴に到着する日本一周の旅人たちに対応できるため、実際日本一周中の旅人ライダーが利用することも多いそうです。
別部屋としてトレーラーハウスを改造した個室も完備。
こちらは女性限定となっていて、一人の宿泊でも安心して利用することができます。
水回りもしっかりキレイにされていて、シャワーも宿泊料金に込み。
有料ですが洗濯機、乾燥機も揃っているあたり、旅人のことをしっかり考えられています。
併設されているバーアセンション。
宿で夜騒ぐと他の宿泊者さんの迷惑になってしまいますが、宴会だったり飲んで語り合いたい方はこちらで楽しむことができます。
宿泊者さんの希望に合わせて様々な過ごし方ができるため、旅先での出会いを楽しみたい方も、シンプルに休みたい方も共存できる場所となっていました。
宿泊料は1泊2,500円となっていますが、これは1台分の料金のため、タンデムで来た場合でも1台扱いでこの値段で宿泊することができます。
オーナーさんが周辺のツーリングスポットを教えてくれたり、気が合えば翌日一緒にツーリングに行ったお客さんもいるんだとか。
旅人ライダーを優しく迎え入れてくれるので、日本一周中の方やフェリーに乗る方、乗ってきた方、翌日福知山方面のツーリングを楽しみたい方におすすめの宿です。
【 ライダーハウス福知山 】
住所:〒620-0059 京都府福知山市厚東町193
宿泊料:1泊2,500円
問い合わせ:0773-22-5819
Webサイト:ライダーハウス福知山
京都府:ライダーハウスボーダー
ライダーハウスは基本都心部から少し離れたところや、ツーリングスポット周辺にあることが多いですが、ライダーハウスボーダーは京都の都心部、二条城に歩いていける距離にあるライダーハウスです。
田中米穀店の奥へ入っていくと…。
駐輪スペースと宿があります。
都心部だからこそ表に面したところではなく、一本入ったところにバイクを駐輪できるのは安心です。
実際ここにバイクを置いておけるため、連泊して京都観光する宿泊者さんもいるんだとか。
2006年に創業したライダーハウスボーダーは旅人ライダーたちの口コミで広まっていったライダーハウス。
元々は現オーナーさんの弟さんがオープンした宿でしたが、日本一周などバイク旅が大好きだった弟さんは惜しくも病気により亡くなってしまい、現在はお兄さんと弟さんの親友だった方が想いを継いで運営されています。
宿泊料金は1泊1,400円と今回最もお得な値段。
しかも宿泊料ではなく駐車料金としての1,400円なので、宿泊費としては実質0円。
寝具持ち込みとなっており、お風呂は近所に銭湯があるため、銭湯の利用料を足しても2,000円に収まります。
バイク好き、旅好きたちが集まっているので、宿泊者さんが他の宿泊者さんと仲良くなったり、これから行く場所の情報交換を行ったりと様々なコミュニケーションがあるそう。
ライダーハウスってこうだよな、という自分の勝手な想像のそのままだったので、安宿目当てだけでなく、昔ながらの味のあるライダーハウスに泊まりたい方にもおすすめの宿です。
【 ライダーハウスボーダー 】
住所:京都市上京区日暮通椹木町上る 櫛笥町714 田中米穀店
定休日:不定休のためお問い合わせください。
宿泊料:駐車料金1,400円 二輪の方のみ
問い合わせ:075-841-0116
京都府:ホテルアルスタイン
京都舞鶴湾に面する東舞鶴駅近くにあるホテルアルスタイン。
ここはライダーハウスではなくホテルですが、ライダーに優しい設備が整えられています。
ホテルの看板には車の駐車場とは別にバイク駐輪場の看板があり、中へ進んでみると…。
専用のバイク駐輪場が用意されています。
ホテルアルスタインの社長がバイク好きだったこともあり、ライダーが「あったらいいな」と思う部分を形にしたホテル。
壁にかっこよく展示されたバイクパーツもあり、駐輪場というよりガレージに近い感覚。
もちろん屋根付きとなっているため、天候が悪いときにも、防犯的にも安心です。
フロント部分にチェーンが設置してあるため、バイク用チェーンロックを持っている方は簡単に「地球ロック」ができます。
宿泊者なら自由に使えるエアチェッカーなども備わっているため、ツーリングに出かける前にガソリンスタンドに行かなくても愛車の空気圧を調整することができます。
すぐ横にはフロントにつながる裏口があるため、大きな荷物を背負っての移動も楽々!
翌日もチェックアウトを済ませて出たらすぐ駐輪スペースなので、そういった意味では車よりも優遇されていると思います。
部屋はシングルルームでこんな感じ。
他にもダブル、ツイン、トリプルと複数人で泊まる際も対応可能となっています。
バイクプランが用意されており、シングルだと7,000円〜とホテルの値段としてもリーズナブルなので、舞鶴方面のツーリングの際にも最適です。
【 ホテルアルスタイン 】
住所:〒625-0057京都府舞鶴市南浜町20-5
宿泊料:シングル大人1名7,000円〜
問い合わせ:0773-65-1010
Webサイト:ホテルアルスタイン
滋賀県:今津サンブリッジホテル
今津サンブリッジホテルは琵琶湖湖畔にあるホテルで、琵琶湖ツーリングの際にもピッタリの立地。
普通のホテルならバイクは車と同じスペースか、脇の駐輪スペースに停める事が多いですが、ここはホテル正面玄関横の屋根付きスペースに駐輪することができます。
フロントからも見える位置なので防犯的にも安心。
おまけに荷物を積んでいる場合、駐車場から荷物を担いでフロントに向かうのが一苦労だったりしますが、正面玄関横ならお手軽です。
部屋はシングルからツイン、大部屋まで様々ありますが、1名〜3名が泊まれるレイクビューツインルームが人気。
部屋の雰囲気も古さは感じず、しっかりとした高級感のある部屋です。
部屋の窓からは琵琶湖を一望することができます。
取材時は若干曇っていましたが、晴れているとかなり遠くまで見渡せるそうです。
一般的なホテルですが、ライダーが嬉しい設備として物干しラックや空気清浄機、サーキュレーターがレンタルできます。
雨で濡れてしまった日や、長時間、長距離を走ってウェアやヘルメットの汚れが気になった場合などに便利。
他にも館内履きとしてライダースブーツを脱いで行動できるスリッパを貸し出していたり、ライダーに優しいレンタル設備が整っています。
ライダーハウスに比べたらお値段は張りますが、ホテルならではの上質な宿泊ができるので、リッチなツーリングをしたい方におすすめです。
【 今津サンブリッジホテル 】
住所:〒520-1621 滋賀県高島市今津町今津1689-2
宿泊料:シングル大人1名7,100円〜
問い合わせ:0740-22-6666
Webサイト:今津サンブリッジホテル
ライダーハウスとホテルは全く別物ですが、ライダーハウスの良いところもあれば、ホテルだから良いところもあります。
最近ではホテルがバイク用プランを用意してるところも増えてきたので、旅ではライダーハウス、1泊程度のツーリングならホテル、といったように使い分けても面白いかもしれません。
どちらもライダーのことを最優先に考えてくれる宿泊施設なので、気になった方はぜひ一度泊まってみてください!
▶▶ こちらの記事では三重・滋賀・兵庫のライダーハウスをご紹介しています。
【文/佐藤快(外部ライター)】