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【寒さ対策】極寒2月に「アレ」が役立つ! 真冬でも走りたい人のライディングジャケット+α【バイクライフ・ステップアップ講座/防寒 編】

真冬でもバイクで走りたい人のための「冬用ライディングジャケットに+α」で持っておきたいおすすめ装備&アイテムを紹介します! 真冬のツーリングでは意外な「アレ」が役立つことも?

冬でもバイクを楽しみたいけど……

バイクといえば春や夏、秋がメインに思えますが、冬にしか出会えない景色や、体験できない出来事だってたくさんあります。

バイクに乗るなら、冬も思いきり楽しみたい! と思うライダーも多くいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、冬のツーリングで一番の問題は「寒さ」ですよね。

バイクに乗っているときは、走行風の影響で平時より体感温度が大幅に下がってしまうため防寒装備は必須。

体が冷えてしまうと思うようにバイクを操縦できなくなり、転倒や事故に繋がるリスクも上がってしまいます。

まず冬用のライディングジャケットやグローブを装備することは大前提となりますが、それでも寒いと感じるシチュエーションが冬のツーリングではままあります。

そんな中でも楽しみたい、走りたい! という人のために、ライディングジャケット+αで持っておくと便利なおすすめ装備やアイテムを紹介します!

寒さ対策には意外な「アレ」が役立つことも?

真冬に走っているライダーはこうしている!

冬用に設計されたライディングジャケットを着用しよう!

とにかくまずは基本の装備から。もちろん冬用、もしくは秋冬用のライディングジャケットを装備するのは当たり前です!

というのも、冬用に限らずライディングジャケットは、走行風によるバタつきの防止や、身体を保護するためのプロテクターの標準装備など、バイクに乗るために便利な機能を多数搭載しているからです。

中でも冬用に設計されたライディングジャケットは、冷気を通さず、走行風でもバタつかない厚めの生地を採用し、内側には保温性の高い中綿やダウンが使用されているので、一般的な服の防寒ジャケットとは比べ物にならない防寒性能を誇ります。

保温インナーが着脱できるレイヤー構造を採用した、秋冬用ジャケットなど、現在はたくさんのタイプの冬用アパレルが販売されているので、自分の好みに合ったものを選んでみてください。

また、ハンドル操作に加えブレーキ、クラッチや方向指示器などの操作を手で行うライダーにとって、手の防寒は必須とも言えます。事故や転倒のリスクを避け、安全快適にツーリングを行うためにも冬用グローブはマストで着用するべきでしょう。

夏物のグローブがメッシュなどを採用した涼しい設計になっているのに対し、冬用グローブは厚手で内側に起毛素材が採用されるなど、防風性能や保温性を兼ね備えたものとなっています。

正直、ライディング時の冬の寒さは薄手のグローブや根性で乗り切れるレベルのものではありません!

しかし、冬用グローブを装備しても完全に寒さから逃れるのは難しいです。それ以上の快適性を求める場合は電気の力で手を温めてくれるグリップヒーターの導入を検討してもいいかもしれません。特にグリップヒーターは、一度使えば、二度とそれ無しでは走りたくなくなるほどの快適さを与えてくれる神アイテムです!

また、靴も風を通しにくく足首からの冷気の侵入を防止できるブーツタイプがおすすめ。パンツも冬用の暖かいものを選ぶといいでしょう。

冬用ジャケット+αで真冬に役立つおすすめ装備&アイテム

ここからは上記の「前提」装備に加えて、厳冬期のツーリングで寒さを乗り切るためのおすすめ装備&アイテムを紹介!

ネックウォーマーで首からの冷気侵入を防ごう!

まずは定番のネックウォーマー。

ネックウォーマーをするのは「首からの冷気の侵入を防ぐこと」が目的です。それ自体による保温が目的ではありません。冬用ライディングジャケットで保温性を高めても、冷気が侵入してしまっては体温をキープできずに冷えてしまいます。

なので、重要なのは薄いものでもいいから襟元の隙間をなくすことです。

首元のボリュームが増すので苦手に感じる方もいるかもしれませんが、現在はいろいろなタイプのネックウォーマーが展開されているので、自分に合ったものを選んでみてください!

高性能保温インナーで内側から暖かさをプラス!

装備のシルエットを変えずに簡単に暖かさを提供してくれるおすすめ装備が保温性インナー。

バイク用の高性能なものが最適ですが、普段着用のものでも効果が期待できます。

もちろん、冷気にさらされては暖かくならないので、防風性・保温性に優れた冬用ライディングジャケットと併用することが基本となります。

足の寒さが気になる人はズボンの下にも着込んでおくといいでしょう。ただし、こちらも風を通しやすいズボンの下に履いてもあまり効果を期待できません!

防風性の高い冬用のライディングパンツや、オーバーパンツと併用するのが効果的です。

上下とも見た目のシルエットの変化が少ないままに暖かさをプラスできるので、あまりモコモコと着こみたくない方にはおすすめのアイテムですよ!

下半身に高い防寒性能を追加するオーバーパンツ

優先して防寒対策をするべきは心臓に近い上半身。なぜかといえば、いくら手先や足先を暖かくしても、上半身が冷えてしまうとヒトの身体は生存のために、身体の末端から暖かい血を引き上げようとします。つまり上半身が寒いと、何をしても身体全体は暖かくなりません。

……とは言っても、足元の寒さも無視できませんよね。

そこで活躍するのがオーバーパンツで、バイク用に設計されたオーバーパンツは防風性、保温性が抜群でかなりの威力を発揮します。

ズボンの上から履くためかなりゴワゴワした見た目になってしまいますが、厳冬2月ではそうも言ってはいられませんから……。

冬の最強アイテム・インナーダウンで臨機応変に寒さ対策!

陽が沈むのが早い冬では、昼にツーリングに出かけても、帰るころにはすっかり暗くなっていることも。昼夜の気温差が大きい冬は厳しい寒さにさらされてしまうでしょう。

そんな冬場のツーリングで大活躍するのが薄型のインナーダウン! ……といっても様々なタイプのものがありますが、写真のように襟元が詰まっていて収納袋でコンパクトに持ち運べるものがおすすめ。襟元が詰まっているものを選ぶのは、もちろん首元からの冷気の侵入を防ぐため。せっかくダウンで保温性を高めても、首元から侵入する冷たい空気で内側が冷えてしまっては意味がありません。

コンパクトに収納できるタイプなら、昼間の暖かい時間はツーリングバックの中に忍ばせておいて、寒くなったら簡単に着込むことができます。

ナイロン生地を採用したものなら、風を通しづらいためライディングジャケットと併用すれば二重の防風性能を獲得できます。これがあるかないかで、冬ツーリングの世界が変わるといっても過言ではありません!

定番のカイロは貼り方や貼る位置に要注意!

こちらも定番の防寒アイテムですが、貼り方や貼る位置がポイント。

身体を巡る血を温めるのが重要なので、カイロが酸素を取り込めるように圧迫される個所を避けて、適度なポイントに貼りましょう。

『低温やけど』の危険性があるので、皮膚との接触をできるだけ遮断したうえで、ジャケットの内側や先に言ったインナーダウンの裏側などに貼るのがポイント。また、お腹や腰、肩甲骨の間など、効率的に身体を温めることのできるポイントに貼ると良いでしょう。走行風をダイレクトに受ける胸の周辺に貼るのも効果的です。

ただし、暖かくなりすぎると汗をかいてしまい、逆に身体が冷えてしまうこともあるので、貼りすぎには要注意です!

袖口の冷気侵入はリストバンドにお任せ!

意外に役立つのがこのリストバンド。

袖が詰まっていないタイプのジャケットや、ジャケットの袖に隙間ができてしまう場合には手首からの風の侵入を防いでくれるので、一層の防寒効果が期待できます。

100円ショップなどで安価に入手可能なアイテムなので、手首からの風の侵入悩んでいる方はぜひ試してみてください。

雨だけじゃない! 冷たい風も防いでくれるレインウェアが優れもの!

そして最後に、非常用の防寒具としてとて優秀なのが意外にもレインウェアです。

レインウェアって雨の日に着るものじゃないの? と思う方もいるかもしれませんが、雨を通さない性質上、冷たい風も通さない。レインウェアは予想以上の寒さに見舞われた時の助っ人としてかなり優秀です。

こちらも収納して携帯できるので、着ないときはカバンやシートバックに入れておけばOK。

はじめは懐疑的に思うかもしれませんが、一度レインウェアに助けられると「天気が晴れ予報でもレインウェアを持っていく」のが常識になります(笑)

徹底した防寒対策で冬のツーリングをもっと楽しく!

いかがでしたか?

基本的な冬用装備に加えて、これらのアイテムがあれば、厳冬期のツーリングをより快適に乗り切ることができます。

一年を通して、これらすべての装備が役立つ期間はそう長くありませんが、だからこそしっかりと用意しておくことで真冬でもバイクライフをより快適に楽しむことができるでしょう!

備えあれば憂いなし。一年を通してツーリングを楽しみたいライダーさんは、今回ご紹介した装備やアイテムを試してみてはいかがでしょうか?

【文:石神 邦比古(外部ライター)】

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