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CB1100 EXの走りは、他の『CB』と狙ってるものがちょっと違う?【ホンダの道は一日にして成らず 第12回/Honda CB1100 EX 走り編】

ファイナルエディションの登場を前に、「歴史編」「味わい編」に引き続き、CB1100 EXを振り返ります。

 

CB1100 EXの魅力の中心はエンジンです。でもバイクはエンジンだけじゃ走れません。エンジンを最大限に活かすため。そのためにシャシーも徹底的に作りこまれているんです。

味わいのために『CB1100 EX』は車体が鍛えられている

先の『味わい編』でお伝えした通りですが、CB1100 EXというバイクの価値の究極は、最新技術で組まれた空冷4気筒エンジンに集約すると私(北岡)は思っています。

でも、当たり前のことですがバイクはエンジンだけじゃ走れません。

この傑作エンジンを味わうために、そのためにCB1100 EXの車体も徹底して作りこまれているんです。

ところで、ホンダのCB1100シリーズには『RS』が存在するんですが、こっちは空冷4気筒を『スポーティに味わう』ためのバイクとして設計されています。

前後17インチホイールにハイスペックなZRレンジのタイヤを履かせて、前後サスもスポーティなセッティングで、フロントにはラジアルマウントのブレーキキャリパーまで装備。

でも、基本骨格となるフレームはEXもRSも共通なんです。

スイングアームの違いは大きいでしょうけれど、それでもCB1100 EXは、RSで想定される高い負荷にも耐えらえるフレームを持っているっていうことになります。

その土台があるからこそ、走る時に一切の不安を感じません。

そのうえで優しいサスペンションとハンドリングにより、ライダーをいつだって穏やかな気持ちに導くんです。

だから、乗り手は最大限の余裕をもって味わいを感じることができる。CB1100 EXっていうバイクの車体は、すべてそのためにあるようにしか思えません。

優しさも快適さも、エンジンを堪能するために整えられているんです。

だからといって、スポーティな走りができない訳じゃない

ただし、CB1100 EXはのんびり走ることしかできないか? と言われるとそうでもない。

このあたりがやっぱり『ホンダのCB』だなと感じるところでもあります。

もちろんCB1100 EXは、限界のバンク角でコーナーを削り取るような走りをするバイクじゃありません。

柔らかめの前後サスペンションがきちんと仕事をできるように、前後ブレーキやエンジンブレーキを使って車体を落ち着かせてからコーナーへ。

コーナーの進入で必要以上にがんばるバイクじゃありません。

でもRSも共通なだけあって、意外とタンクでの身体のホールド性が高く、下半身で車体を抱え込みやすいのが特徴的。

そしてバイクの姿勢が安定していることを確認した後に、スロットルを開ければ、グッと後輪が路面を捉えてくれます。

そこから旧車のように、後輪一輪に乗るイメージでコーナーを脱出する。

だけど、そこはホンダが『現行車』として2021年に新車で売っているバイクです。後輪一輪に乗っているような気持ちでいても、フロントタイヤの存在が消えない。そこに旧車との決定的な安心感の違いがあります。

その中で、どこまで狙ったラインをトレースできるか……

操る楽しさ、と言う意味合いにおいて、CB1100 EXはきっちりスポーティさを感じさせてくれるんです。

あくまで『CB』であることを譲らない

テイスティさを軸としていても、ホンダの『CB』であることは譲らない。

バイクで走ることにおいて、スポーティさを疎かにすることは決してない。CB1100 EXでワインディングを走ると、そういう決意のようなものを感じるんです。

軸足は味わいと安定感、そして優しさに。

けれど、走りを絶対に捨てることはないホンダ車の矜持、みたいなものが確かにある……

どこまでいっても『バイクは走って楽しむもの』だという想いが貫かれているんです。

そういう意味でも、やっぱりCB1100 EXは稀有な存在。

穏やかなだけじゃないCB1100 EXの走りは、これまたとっても奥が深いんです!

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