味わいの空冷4気筒エンジンにスポーティな足まわりを装備したCB1100RSは、むしろ『スポーティなバイクに興味がない人』ほど乗ってみて欲しいと思います！
大型バイクで『スポーツする楽しさ』を教えてくれる
空冷4気筒エンジンを搭載したCB1100RSは、ホンダ『CB』の名前を与えられたテイスティ＆スポーティなバイクです。
じゃあ、そのバイクをレンタルで試してみて欲しい人はどんな人かと言われれば……
むしろ『スポーティなバイクに興味がない人』だと私（北岡）は思っています。
もうすこし具体的に言うなら、RSよりも穏やかな特性を与えられた兄弟車『CB1100EX』が好きな人とか、アメリカンクルーザーやトラディショナルなバイクが好きな人のことです。
どうしてそうなるの？ と聞かれれば答えは単純明快。
個人的な話で申し訳ないのですが、私（北岡）が元々はそういうタイプのバイク乗りだったからです。
私は『バイクはスタイルが命！ 後はサウンドと鼓動感が大事』なタイプの人で、走りのことなんて当時はよくわかりませんでした。
だから日々の街乗りでワクワクできて、ツーリングが楽しければそれ以上は何も要らない、と考えていたんです。
そして今日でも、基本的にはその考え方のまま。
だけど、こうやって色んなバイクに乗れる仕事の中で『バイクでスポーツすることの楽しさ』を知ることもできたんですね。
でもまぁ元々が味わい系バイク大好きライダーでしたから、いまスポーティなバイクにあまり興味が無い人に『バイクの醍醐味はコーナリングだよ！ それを知らないなんてもったいない！』なんて偉そうに言うつもりはありません。
バイクの楽しみ方は自由で、他人から押し付けられるものじゃありませんから。
でも、そんな中でちょっとだけ覚えておいて欲しいバイクがCB1100RS、なんです。
率直な感想として、CB1100RSほど『スポーティなバイクだけど、速く走ることを意識しなくていいバイク』は他にないと思う。普段はちょっと前傾めのライディングポジションで、カフェレーサー気分を気取りつつ、のんびり走りを味わえばそれでOK。十分に楽しめます。
だけどそのバイクで『ちょっと試しに』ワインディングも走ってみてほしい、って思います。たぶんだけど、すごく大きな発見ができるかもしれません。
だからといって、速く走る必要は全然無いんですよ？ いつもの自分のペースで全然OK！
なのですが……CB1100RSでワインディングを走ると、誰もが自然に『スポーティに走ってみたくなっちゃう』と思う。
いつもは気にしない『走行ライン』をはじめて意識してみたりとか、加速と減速にメリハリをつけてみたりとか……
なんだかそソノ気にさせられちゃうバイクなんです、CB1100RSって。
CB1100RSを感じるなら『ソロでレンタル』がおすすめ
なので、今の段階で『スポーティなバイクに興味がない人』が、もしHondaGO BIKE RENTALを利用する機会があったら、是非『ソロ』でCB1100RSを選んでみて欲しいと思います。
ソロをおすすめする理由は、ひとりのほうがマイペースで走れるし、誰かにカッコつける必要もないし、バイクを深く感じられるから。
本当に『まぁ、試しに空冷4気筒ってやつに乗ってみるか』でいいんです。だからむしろ、レンタルバイクがおすすめ。
そうは言ってもバイクのキャラクターが肌に合う、合わないっていうのはありますからね。それを見極めることもできると思う。
だけど、おそらく多くの『スポーティな走りに興味がない人』が、へぇ～けっこう走るのって楽しいな！って感じられると思う！
これ、けっこう本気な話。
CB1100RSがガチすぎるスポーツバイクだったら、私もこんなこと言いません。CB1100RSだから、そうしてみて欲しいと思うんです。
だってCB1100RSは、上から目線じゃないカタチで『走りの楽しさ』を教えてくれる。そういう『懐の深さ』があるんですよ。
それこそ今、CB1100EXがちょっと気になってるんだよな……っていう人がいたら、購入を決める前に一度は『RS』にもレンタルで乗ってみて欲しいと思います。
それまで自分には縁遠いと思っていた、新しいバイクライフの楽しみかた。
CB1100RSは、その『はじめの一歩』を感じさせてくれる可能性を持った、テイスティで『スポーティ』なバイクなんですよ！
【文／北岡博樹（外部ライター）】
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