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暑さからライダー&バイクを守る!夏ツーリングの注意点

昭和&平成のころは「夏」といえば絶好のバイクシーズンだったと思います。しかし、環境の変化によって、いつしか夏は外で行動すること自体が危険な季節になってしまっています。そんな時期でもツーリングを楽しむためのポイントを紹介いたします。

ライダーとバイクの準備をしっかりと行おう

気温の高さはライダーだけでなく、バイクにも悪影響を及ぼします。暑さはライダーを熱中症にする恐れがあり、その対策をしっかりと講じないと転倒や事故につながる可能性が高くなります。一方、バイクも暑さの影響でオーバーヒートを起こし、性能低下を引き起こす可能性があります。

夏ツーリングを楽しむうえで押さえておくべく二つのポイント

夏のツーリングを少しでも快適にすごすためには、走る時間走る場所を他の季節以上に考慮することがおすすめです。

Point.1_走る時間を考える

夏場は夜明けが早く、日没が遅い。走る時間はたっぷりある。しかし日中はうだるような暑さで、普通に生活していても熱中症になることも…。そこで気温の推移を考慮し、走る時間を選ぶのがポイントになります。

下の写真は2025年7月20日にX-ADVでツーリングに出かけた時の気温の推移です。朝は栃木県足利市に前泊して7時に出発。そのときは21度でしたが、群馬県にある草木湖周辺を走り、戻る途中の14時すぎに外気温を見ると36度(群馬県桐生市あたり)。千葉の自宅に戻った21時30分ごろには26度に…。

このように気温は徐々に上がり、14〜15時ごろをピークにして、再び下がっていきます。この推移を考慮しましょう。比較的気温の低い朝や夜に走るようにし、ピークの時間帯は休憩するなどしてなるべく走らないようにしましょう。こういった工夫をすることは、酷暑の夏場にツーリングを楽しむうえでのポイントの一つになります。

Point.2_走る場所を考える

日本は南北に長く、すべてが平地ではないことはご存知かと思います。緯度や標高が異なれば、気温も違ってきます。さらにフェーン現象などが影響するため、同じ夏でも地域によって気温は異なります。快適な夏旅を実現するためにはツーリングプランを立てる際に地域による温度差を考慮することも大切です。

もちろん、美しい景色やおいしい食べ物も重要な要素ですが、標高が高いワインディングが好まれる理由の一つは、下界に比べて気温が低いからです。一般的に、標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がると言われています。つまり、標高1,000メートルのワインディングなら、下界よりも気温が6度低くなります。

そのため、事前に気温を調べたうえでプランを立てれば、暑い夏でも涼しさを感じながらツーリングを楽しむことができます。夏のツーリングで人気の高い北海道も、日本の中では気温が低いことがその魅力の一つ(ただし今年は北海道、とくに道東は猛暑日が続いていますが…)。ぜひ、夏は走る場所も意識してプランを立ててみてください!

まとめ

夏のツーリングは、環境に配慮した準備と工夫が不可欠となります。ライダーとバイクの両方に暑さ対策をしっかり行ない、熱中症やオーバーヒートを防ぐことが安全で快適な走行には欠かせません。また、気温の推移を考慮し、比較的涼しい朝や夜に走ると、目的地の気温もポイントとなります。さらに水辺や日陰が多い場所を走ると涼しさを感じ快適にツーリングができるかと思います。これらの点を加味して、厳しい夏の暑さの中でツーリングを少しでも快適かつ楽しく過ごしてください。

 

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