ずっと欲しかったバイクを手に入れたら、愛車をもっと「自分好みにカスタマイズしてみたい」と思ったことはありませんか?今回はスタイルチェンジの参考にピッタリの「Honda CL500」をお手本としてバイクカスタムの世界をちょっと覗いてみましょう。
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい

※写真の車両は2023年カラーのものです
トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか?
筆者のバイク仲間でこのCL500を購入したライダーにその魅力を聞いて見ると「1台でなんでもできるバイクだよ、特に自分好みにカスタムしやすいのがいいんだよね!」との答えが返ってきました。確かにその一言にこのバイクの魅力が詰まっているようにも感じます。
エンジンパワーにゆとりのある500cc(471cc)の水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒を搭載し、街乗りからスポーツラン、遠出のツーリングはもちろん、ちょっとした未舗装路の走行までマルチに楽しめるので、幅広いライダーから支持されているのも頷けます。

※写真の車両は2023年カラーのものです
そもそも“スクランブラー”とは、スクランブル(scrumble=かき混ぜる、よじ登る、急発進など)の語源からつけられており、まだ「オフロード」という言葉が一般的ではなかった時代に、ロードバイクにブロックタイヤを履かせ、アップタイプのマフラーにカスタムすることで“未舗装路も走りやすくなるバイク”として誕生してきた背景があります。
そういった意味では、スクランブラースタイルのバイクは既にロードスポーツに“ダート向けのカスタム”が施されたバイクともいえますし、走り方や使い方が限定されない自由度の高さも魅力のひとつ。
そんなスクランブラースタイルのCL500は、やはり世界でも“カスタムの汎用性が高いバイク”としても人気なんです。
世界ではCL500のカスタムコンテストも開催!

Honda公式ホームページより引用 https://global.honda/jp/motorcycle/brand/WheelsAndWaves/2024/
毎年フランスで行われているバイクイベント「Wheels and Waves(ホイールス・アンド・ウェーブス)」では、昨年2024年6月にHonda Motor Europe主催の「CL500カスタマイズコンテスト」が行われました。
Wheels and Wavesとは、バイク、サーフィン、スケートボード、そして音楽やアートなどさまざまな趣味を愛する人びとが欧州中から集うカルチャーイベントで、現地のツーリングスポットとして名高いフランス南西部のビアリッツで開催されているバイクフェスティバルです。

Honda公式ホームページより引用 https://global.honda/jp/motorcycle/brand/WheelsAndWaves/2024/
このカスタムコンテストでは色とりどりにカスタマイズされたCL500が数多くエントリー。ヨーロッパ各地のHondaカスタムビルダーが手掛けたバイクが展示されるだけではなく、参加したバイクファンによる人気投票が行われ、欧州だけでなく世界各国からオンラインでも投票(現在は終了)が可能でした。
スクランブラースタイルを活かしたオフロードカスタムや、Hondaのヘリテージバイクやレーサーマシンからインスピレーションを得て独自のスタイルでリ・デザインされたマシンなど、世界に1台しかない唯一無二のバイクが数多く披露。CL500がもともと持っているデザインやスタイルの汎用性の高さが伺えます。
「自分もこんな感じにカスタムしてみたい!」や「このマシンもベースはCL500なの⁉︎」など、独自のカスタムスタイルが多数公開されていますので、愛車のカスタマイズの参考にしてみるのも面白いかもしれません。
HondaGO BIKE GEARの豊富なカスタマイズパーツで思い通りにイメージチェンジできる
そうとはいえ、いきなりカスタムするとなるとまずは何をどうやって変えてらよいのか判断がしにくい部分も多いと思います。
そこで今回は、これから愛車をカスタマイズしてみたいライダーに嬉しい、HondaGO BIKE GEARの公式ホームページをご紹介。
このHondaGO BIKE GEARには、ホンダの純正アクセサリーや紹介カスタマイズパーツが車種ごとに掲載されていて、これから愛車をカスタムしてみたいライダーに嬉しいWebコンテンツがあるんです。

HondaGO BIKE GEAR公式ホームページより引用 最新モデルや人気のバイクはもちろん、車種ごとのカスタマイズパーツなどが検索できるようになっていて、Web上で専用パーツがチェックできるんです。
このWebカタログでは、車種ごとにリストアップされたパーツ見ることができるので、愛車やこれから購入を検討しているバイクにはどんな純正アクセサリーやカスタマイズパーツがラインアップされているのかをまとめてチェックすることができます。

HondaGO BIKE GEAR公式ホームページより引用 https://hondago-bikegear.jp/bike/detail/CL500_2025
さらに、このHondaGO BIKE GEARのWebカタログでは、カスタマイズパーツ単体の写真だけではなく、ツーリングカスタムや街乗り・カジュアルカスタムなど、ホンダが推奨する「おすすめパッケージ」が、装着された状態のイメージ画像としてチェックできるコンテンツも用意されているんです。
今回はCL500の3つのおすすめパッケージを見てみましょう。
【ツーリング】大型パニアケースやサドルバッグ装着で長旅も安心
荷物の多い長距離移動やライトなキャンプツーリングなどにも便利な旅スタイルとして、CL500に大型パニアケースやサドルバッグなどを装着した「ツーリング」スタイルのおすすめカスタムがこちら。
スクランブラースタイルCL500の特徴でもあるアップマフラーの逆側リアサイドには、手荷物などが積載しやすいクラシカルなサドルバッグも装着。専用のサドルバッグサポート(ステー)を取り付けることで、リアキャリアと同時装着が可能になります。
積載スペースを2つに別けることで、頻繁に出し入れするものや貴重品は施錠できるトップケースへ、レインウェアや積載工具など使用頻度は低めでも常に携帯していたいアイテムなどを収納できます。
他にも高速道路の移動に便利な「Honda二輪ETC2.0車載器キット(アンテナ別体タイプ)」や、ナビゲーションなどの電源供給にありがたいシガーソケットタイプの「アクセサリーソケット」、冬場の移動でもハンドルを握る手を温められる「スポーツ・グリップヒーター」などが装着されています。
ツーリングスタイルの主なカスタムパーツ

リアキャリア
キャンプツーリングなど様々なアウトドア・アクティビティーへの親和性が期待できる「CL」シリーズに是非おすすめしたいアイテムがリアキャリア。
タフなイメージの車両デザインにマッチするようプレス成型鋼板を天板にした専用設計で、シートとの高さを合わせることで大型荷物の積載にも配慮!ロープフックを6カ所に配置し、安定した積載が可能となっています。
また、タンデム時にパッセンジャーが握りやすいグラブバー代わりになる太さのパイプフレームを採用しているのも嬉しいポイントです。
【リアキャリア】
メーカー希望小売価格:32,670円(消費税10%込み)
材質:スチール製、マットブラック塗装仕上げ
荷台サイズ:(長さ)208×(幅)336mm
許容積載重量:5.0kg
カラー:ブラック
※Honda純正サドルバッグサポートとの同時装着可能です。
※Honda純正リアサイドカバーとの同時装着はできません。
※社外品 各種グラブバー、バックレスト、サドルバッグサポートとの同時装着はできません。

トップボックス38L ワン・キー・システムタイプ
車両本体キーで開閉ができる便利な「Hondaワン・キー・システム」を採用したトップボックス。
38Lの大容量が確保され、フルフェイスヘルメットを1個収納可能です。普段使いやツーリングなど、幅広いシーンで役立つこと間違いなしのアイテム!
【トップボックス38L ワン・キー・システムタイプ】
メーカー希望小売価格:38,720円(消費税10%込み)
材質:(本体)ポリプロピレン樹脂製、(パネル)アルミ製
サイズ:(長さ)約395×(幅)450×(高さ)約320mm
許容積載重量:3.0kg
※取り付けには、別売のトップボックスロック、ワン・キー・インナーロックシリンダー、キャリアブラケット、リアキャリアが必要です。
※ヘルメットの形状によっては収納できないものもあります。
※完全防水ではありません。

サドルバッグ(ラージ)
『CLシリーズ』では、通勤・通学やツーリングの際に便利な積載アイテムとして、トップボックスやキャリア以外に車両左側面に装着できるサドルバッグも用意されています。
強度と軽さに優れたバリスティックナイロンを採用したサドルバッグはワンタッチで車両から取り外すことができ、持ち運びに配慮したハンドルとショルダーストラップや雨天時に備えた防水インナーバッグも付属します。
【サドルバッグ(ラージ)】
メーカー希望小売価格:25,047円(消費税10%込み)
サイズ:(縦)約325×(横)320×(厚み)139 mm。
容量:約14L
許容積載量:3.0kg
カラー:ブラック
※取り付けには別売のサドルバッグサポートが必要です。
※完全防水ではありません。
【サドルバッグサポート】
メーカー希望小売価格:23,595円(消費税10%込み)
▶ CL500 ツーリングカスタムに装着されているその他のカスタムパーツはこちら
【オフロード】ヴィンテージオフスタイルに大幅イメージチェンジ
フロントフェンダーやヘッドライトバイザー、ナックルガードなどを装着し、スクランブラースタイルから、いわゆる“ヴィンテージオフ”スタイルへと大幅イメージチェンジさせたのがこちらの「オフロード」カスタム。
「このスタイルのバリエーションモデルも発売してほしい!」と思えるほど、クラシカルスタイルが好みの方におすすめのカスタムパーツがHondaGO BIKE GEARにラインアップされています。
他にも未舗装路での足つき性向上やシートの上で行う荷重移動がしやすくなる「フラットシート」の装着や、オフロードスタイルらしい「リアサイドカバー」などのカスタマイズパーツも装着されています。
ちょっとした未舗装路やフラットダートなどの走行も想定してデザインされた、フロント19インチ、リア18インチのスクランブラースタイルは、オフロードスタイルへのイメージチェンジにピッタリのカスタムです。
オフロードスタイルの主なカスタムパーツ

ヘッドライトバイザー&ヘッドライトバイザーストライプ
『CL500』のフロントマスクによりスクランブラーらしさを演出するヘッドライトバイザー。別売のヘッドライトバイザーストライプを貼り付けるすることで写真のようなスタイリッシュなデザインに。
【ヘッドライトバイザー】
メーカー希望小売価格: 29,260円(消費税10%込み)
材質:PP樹脂製
カラー:ホワイト
※社外品メーターバイザー、ウインドシールド、ヘッドライトガードとの同時装着不可
【ヘッドライトバイザーストライプ】
メーカー希望小売価格:440円(消費税10%込み)

アップフェンダー
2つのフェンダーの組み合わせにより泥はねを防ぎつつ「CL500」のフロントまわりに軽快さとオフロード感を演出するアップフェンダー。先のヘッドライトバイザーと組み合わせることで、よりタフ&スポーティーなスタイリングを強調できます。
【アップフェンダー】
メーカー希望小売価格:20,350円(消費税10%込み)
材質:PP樹脂製
カラー:(アッパーフェンダー)ホワイト、(ロアフェンダー)ブラック
※アッパーフェンダー/ロアフェンダーセット

フラットシート
ライディング時に身体を動かしやすいフラット形状のシート。
フラットダート等での走行も想定される『CLシリーズ』において、ライディングポジションの自由度が増すのは大きなメリット!
クッション厚も増加し、膝の曲がりも軽減し、快適性も向上。ダブルステッチを採用したブラウンの表皮も高級感を演出します。
【フラットシート】
メーカー希望小売価格:16,390円(消費税10%込)
材質:(表皮)PVCレザー製、(クッション)ウレタンフォーム製
カラー:ブラウン

リアサイトカバー&リアサイドカバーストライプ
ヴィンテージモトクロスマシンのゼッケンを想起させ、よりスクランブラーらしいイメージを演出してくれるリアサイドカバー。別売のリアサイドカバーストライプを装着することでよりスタイリッシュな外観に仕上がります。
【リアサイドカバー】
メーカー希望小売価格:7,590円(消費税10%込み)
材質:PP樹脂製
カラー:ホワイト
※Honda純正 リアキャリアおよびサドルバッグサポートとの同時装着不可。
※社外品 各種グラブバー、バックレスト、サドルバッグ、サドルバッグサポートとの同時装着不可。
【リアサイドカバーストライプ】
メーカー希望小売価格:770円(消費税10%込み)
▶ CL500 オフロードカスタムに装着されているその他のカスタムパーツはこちら
【街乗り・カジュアル】スタイルと機能性を両立させたシティラン仕様
CL500のトラディショナルなスクランブラースタイルは、もともとストリート人気も高いだけあって、街乗りやシティランとしてカジュアルに愉しむライダーから多くの支持を得ています。
そんなCL500をよりファッショナブルなスタイルにカスタマイズしたのが「街乗り・カジュアル」。
小ぶりながら全体の見た目も大きく変わる「フロントスクリーン」や、タンデムに便利な「グラブバー」をはじめ、アップマフラーをスポーツスタイルのモリワキ性ダウンタイプマフラーにカスタムするなど、今どきのストリートバイクにイメージチェンジされています。
街乗り・カジュアルスタイルの主なカスタムパーツ

モリワキ SHORT MEGAPHONE フルエキゾースト ブラックパール・カイ
こちらはHondaとの縁も深い老舗アフターであるモリワキ・エンジニアリング製のフルエキゾースト・サイレンサー。
“フルエキゾースト”とは、エンジンの排気口から出ている2-in-1のエキゾーストパイプごと交換するサイレンサーで、ステンレス部分の美しい輝きと、MORIWAKIロゴの入った消音器部分のマフラーデザインがカスタム感を高めてくれます。種類によってはノーマルマフラーと比べて軽量化されたり、出力アップにも繋がるので性能アップ・カスタムとしてもおすすめ。
モリワキ SHORT MEGAPHONE フルエキゾーストのカラーバリエーションは写真のブラックパール・カイとシルバーメッキが美しいステンレス、マット仕上げのシックなブラックの3タイプがラインアップされているので、好みのデザインから選べます。
【モリワキ SHORT MEGAPHONE フルエキゾースト ブラックパール・カイ】
メーカー希望小売価格:151,800円(消費税10%込み)
材質:ステンレス製
カラー:ブラックパール・カイ、ステンレス、ブラック JMCA認定品 交換用マフラー事前認証制度 対応

SP武川 グラブバー
街乗りやシティランでは、ちょっとした買い物やツーリングなどでタンデムを楽しむライダーも多いと思いますが、そんなシーンに便利なのがこちらの「SP武川 グラブバー」です。
パッセンジャーの持ち手となるグラブバーは、装着することでライダーにとっても後ろに乗る人にとってもタンデムしやすくなるおすすめカスタム。
CL500のトラディショナルなスタイルを崩さず、パッセンジャーの姿勢保持や車両移動時の安定保持に最適です。
【SP武川 グラブバー(CL500)】
メーカー希望小売価格:15,400円(消費税10%込み)
材質:スチール製
カラー:ブラック塗装仕上げ

SP武川 ツーリングバッグS ブラック
長距離のツーリングに限らず、街乗りや買い物などでも荷物の積載はやっぱり気になるポイントのひとつ。
「ちょっとした手荷物や買い物袋が持ち運べればいいんだけどなぁ……」という時にも便利なのが、こちらの「SP武川 ツーリングバッグS」です。
5.0Lのメインとポケット収納を3ヶ所設けており、付属のショルダースリングでショルダーバッグとしても使用可能。レインカバーも付属しているので雨が降ってきても安心です。
別売のSP武川 サイドバッグサポートキットを装着することで固定させることができ、街乗りやシティーランでの荷物の積載にも困ることがなくなります。
【SP武川 ツーリングバッグS ブラック】
メーカー希望小売価格:5,280円(消費税10%込み)
材質:ナイロン製
許容積載量:1kg。サイズ:約220(縦)×270(横)×100(厚み)mm。レインカバー付属。※取り付けには別売のSP武川 サイドバッグサポートキット(8800円)が必要です。
▶ CL500 街乗り・カジュアルカスタムに装着されているその他のカスタムパーツはこちら
『CLシリーズ』に装着できるアクセサリー・カスタマイズパーツは他にも!

HondaGO BIKE GEAR公式ホームページより引用 https://hondago-bikegear.jp/bike/detail/CL500_2025
上記で紹介した純正アクセサリーアイテムに加え、各有名パーツメーカーの本格的なカスタムパーツなど、HondaGO BIKE GEARでは『CL500』に装着できるアイテムをラインアップしています!
また、紹介したアイテムを含め各パーツはHonda Dream などHonda二輪車正規取扱店で購入&取り付けが可能ですので、気になる方はお近くの店舗へ是非お問合せくださいね!(ETC車載器は、Honda二輪車車載器セットアップ店へ)
▶ CL500 Honda純正アクセサリー&カスタマイズパーツ製品一覧はこちら
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】