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バイク初心者もベテランも満足。CB125Rは『スポーティさ』の上限が引き上げられた!【ホンダの道は一日にして成らず 第19回/Honda CB125R 後編】

従来型とは比較にならないレベルのエンジンを手に入れた新型CB125R。これはもう『エントリーユーザー向け』とか『街乗りバイク』なんて言うにはレベルが高すぎる!

『CB125R』は街乗りも快適だけど……

新しくなったCB125Rは素晴らしいエンジンを手に入れて、もはや完全に別のバイク状態になっていました。

従来型は、そうは言っても優しさが前面に押し出されているバイクだったんですが、新型はエンジンフィーリングからして『スポーティ』がにじみ出てます。

だけど、持ち味としての快適性は損なわれていません。

むしろ街乗りの快適性もアップしているほどです。

そう言える根拠は、新型に装備されたSHOWA製SFF-BPフロントフォーク。

さすが大型バイクのCB650Rにも搭載されているだけあって、その性能はお墨付き。セッティング自体はソフトな方向ですがダンパー性能が高いSFF-BPらしく動きは節度あるフィーリングに整えられています。

そしてリアサスペンションは、作動性の良い分離加圧式ですから、普通に街乗りする時の乗り心地は超快適!

エンジンのスポーティさを味わいつつも、柔らかな乗り心地でシティクルーズを堪能できる完成度になっていました。

『CB125R』の本領は街乗りか?

でも新型はそれだけじゃない。

むしろ街乗りの快適さアップよりも、スポーティな走りを楽しむ際の自由度のほうが大きく上がっていると思います。

運転はイージーだけど奥が深い

先にも言ったとおりですが、新型CB125Rは125ccとは思えないほどトルキーな走りを披露するうえに、ネイキッドスタイルでアップハンドルだから運転は極めてイージー。バイク初心者の人だって気軽に乗れることは間違いありません。

だけど、コーナーではまたちょっと違う表情を見せてくるんです。

運転しやすさのその先に、ベテランライダーも納得する『125ccスポーツ』としての奥の深さが潜んでいる?

ソフトめなフロントの倒立フォークと、それに対してやや固めに感じるリアサスペンション。

コーナーではこの前後サスをライダーがいかにコントロールするかによって、CB125Rは大きく印象が変わってくるんです。

前後タイヤはラジアルで倒立フォークの剛性感もあり、フロントブレーキキャリパーはラジアルマウントされているだけあって、コーナー進入での不安はありません。

だけど、きちんと車体の姿勢を整える必要がある。それだけはライダーの仕事です。特に、しなやかに動くフロントフォークのコントロールがキモだと感じました。

もう少し具体的に言うと不必要な前後のピッチングモーションを出さないように心掛けるんです。

そのためにはブレーキングもそうですが、適切なギアを選択してエンジンブレーキも使いつつ、スロットルオンできちんとトラクションを掛ける走りも重要。

125ccっていうとパワー不足で明確にトラクションを掛けにくいバイクも多いですが、新型CB125Rは250ccバイクのような感覚で扱うことができます。

『CB125R』はライダーを育てる

車体の姿勢をライダー側が整えてやることは、スポーティなライディングにおいて基本中の基本です。

そのうえで、曲がる時に乗り手がバイクの動きを妨げないように配慮する必要もある。新型CB125Rはけっこうワイドなハンドルなので、変に腕でハンドルを押さえないようにしないとうまく曲がってくれません。

車体こそ大柄でハンドリングには穏やかさもありますが、スポーツバイクとして肝心な部分はきっちりスポーツ。

むしろハンドリングが鋭すぎないぶん、落ち着いてバイクの挙動を感じることができると思います。

そういう意味で、CB125Rには『走りの教科書』としての要素も詰まってる!

バイク初心者だけじゃない

初心者の頃にCB125Rのようなバイクで走りのイロハを身に着けたら、その後、250ccや大型バイクへステップアップする時にはきっと役に立つ。これだけは間違いありません。

そして、逆に大型バイク乗りにも乗ってほしい。

前後17インチの純粋なロードスポーツとして乗ると、大型バイク乗りの大半は『普段、いかに自分がバイクに乗せられているか』を痛感することになるかもしれません。

私(北岡)なんて、バイク側からダメ出しの連続でした……普通に走っている時はイージー極まりなかったのに、ちょっとスポーティに走らせてみようと思うと、腕に無駄な力が入ってることをCB125Rが的確に指摘してくるんです。

このバイクはそうやって、ライダーを育てる『バイクの基本』を優しく学ぶこともできる。

それでいて街乗りは快適&ゴージャスなボディで所有感もある。

CB125Rは新世代CBシリーズのエントリーモデルであると同時に、バイクそのものへのエントリーモデルであり、ホンダの『CB』が掲げるスポーツマインドへの入り口でもあるんです。

それにしても、懐が広すぎ……本当に『目からウロコ』が連続のバイクですよ、CB125Rって!

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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