今年はじめてMotoGPを観に行くぞ! でもはじめてだからわからないことだらけ……そんな人に『ひとつの目安』として10月6日(日)の決勝レース日のみ楽しむ「最低限のタイムスケジュール」を提案してみます!
はじめてのMotoGP観戦……何時にもてぎに着けばいい?
今年2024年にはじめてMotoGP日本グランプリを観に行く予定!という人はちょっと注目!
ぶっちゃけますが、はじめてのレース観戦ってわからないことだらけ、ですよね?
そんな人に『ひとつの目安』として決勝レース日のみをサッパリ楽しむ超ざっくりのタイムスケジュールを提案してみます。ちなみにこのタイスケはライトユーザー向けで、レースガチ勢の人には物足りないと思います。だけど『はじめて』なら気軽に楽しむのもアリですからね!
まず、会場となる「モビリティリゾートもてぎ」に何時に入ればいいのか? という問題について。
モビリティリゾートもてぎの所在地は「栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1」なのですが、仮に東京駅をスタート地点としてバイクで会場に向かう場合、現地までは軽い休憩を含めて移動に約3時間ほどは見たいところです。この3時間というのは最低ラインなので、途中のSA・PAでのんびりしたい人はもうちょっと時間に余裕を持たせるのがおすすめ!
そして、今年2024年のMotoGP日本グランプリにおける最高峰MotoGPクラスは14時にレーススタートとなります。
これは現地へバイクで行く場合、仮定ですが「MotoGPクラスの決勝レースだけを楽しむ派」だとしても、レーススタートの最低4時間前にはゲートへ辿りついておきたいところ。
それがなぜって、はじめての場合は想像しにくいかもしれませんが『MotoGPは想像以上にお祭り騒ぎ』だからです!
仮に14時の4時間前に現地に到着したとして……時間は午前10時のイメージ。ですが会場のモビリティリゾートもてぎはとんでもなく広大なのでバイクを駐車したりしているうちに30分くらいは余裕で過ぎてしまいます。そうなると実際に動き出すのは10時30分くらいから。ちょうどおなかも空いてくるタイミングで……
広大な敷地にも関わらず、所狭しと立ち並んだ飲食店群があなたを直撃してきます。
正直、この誘惑に勝てる人は少ないでしょう。軽食で腹ごしらえをしつつ会場MAPを片手に『観たいもの』を決めるというのがおすすめです。なにはともあれ、腹が減っては戦ができません!
さらに会場にはバイクウェアやパーツメーカーなどいろんなブースが出ています。これらを『気になるところだけ寄る』としても1時間程度はあっという間!?
もちろんHondaファンの人であれば『Hondaブース』には絶対に立ち寄るべきです!
今年2024年のHondaブースの詳細はまだ出ていませんが、昨年を例にとるとレーシングマシンや注目車種の展示があったり、MotoGPマシンの異次元のバンク角を体験できたり、フォトスポットもあったり……正直にいって時間は飛ぶように過ぎていきます。
MotoGP初観戦の人の場合、決勝レースの4時間も前に会場入りしてどうするの? と思うかもしれませんが、よりどりみどりな美食群とブースめぐりだけで2時間くらいはかかると思っておいてください。会場の熱気もスゴいのでテンションも上がりっぱなしになるはず!
ちなみにモビリティリゾートもてぎ内には「Honda Collection Hall」というミュージアムがあります。
はじめてモビリティリゾートもてぎを訪れる人はこちらも強烈におすすめしたい! すこしレースの喧騒から離れて、落ち着いた空間でひと休みもできます。ただし、この施設はじっくり見ていると1時間くらいは余裕で過ぎてしまいます。先に「会場には4時間前には到着しておきたい」と言いましたが、Honda Collection Hallも満喫したい場合はさらに1時間、はやく現地入りするのがおすすめです。
歩くだけでも時間がかかる
その他にもモビリティリゾートもてぎは『レース以外のお楽しみ』が満載すぎるので、そこにも注意が必要です。
大人が全力で楽しめるレーシングカートがあったり、ファミリーで楽しめるアクティビティまで、ぶっちゃけ『1日で全部楽しむのは無理レベル』のお楽しみがいっぱい! ほぼ『遊園地』だと思っていくのが正解です。
なので、本当に「レーススタート4時間前に現地入り」は超ラインだと心得ておいてください。
さらに、先にもすこし言ったのですが、モビリティリゾートもてぎはとんでもなく広大です!
会場内を歩いて移動するだけでも、けっこう時間がかかるので移動時間も考慮して、余裕をもって楽しむようにしてください。ギリギリまで遊びすぎて、決勝レースのスタートに間に合わなかった……では目も当てられません(笑)
そして、本命MotoGPクラスのレース観戦ですが、どんなに遅くとも14時の15分前には自分の席にいるように意識してください。
レーススタート直前は「みんなこぞって自分の席へ向かう」ので、席へたどり着くだけでも時間がかかります。ですが「これからレーススタート!」という独特の雰囲気が周囲に満ちているので、なんだかワクワクしてくるのもこの時間帯の特徴です。
そして、レース初観戦の人に絶対おすすめなのが『スタートの瞬間の迫力』です!
MotoGPは「スタート前進行」と呼ばれる緊張感と華やかさに満ちた時間が終わり、各社がスターティンググリッドに着くと、一気に走り出します。ここで注意したいのが「最初の1周」はウォームアップランだということ。初レース観戦だと『レースがはじまった!』と勘違いするかもしれません。ウォームアップランだけでもすさまじい迫力がありますので……
ですが本番は全ライダーが1週のウォームアップランを終えて、各自の出走位置に戻ってからです。そして、全ライダーがそれぞれのグリッドに収まった後、間髪入れずにレーススタートとなるので一瞬たりとも目を離してはいけません。その迫力はウォームアップランの比ではありません。初観戦の人なら誰もが感動するはず!?
スプリントレースのMotoGPクラスはスタートからゴールまで30分もありません。レース自体もその迫力と熱気の中で、これまた『あっという間』に過ぎていきます。
短い時間の中に凝縮された白熱の展開が待っていて、レース終盤にはきっと『バイクレース』の興奮に魅了されていることでしょう。
そして、レース後も余韻にひたりつつ……と言いたいところですが!
はじめての人にお伝えしておきたいのが『帰りはみんな一斉に帰る』ということ! 行きはそれぞれの楽しみ方に合わせて三々五々、会場にやってくるのですが、レース終了後の帰り道は大混雑するので、そこだけは覚悟しておいてください。
レース上級者の人の中には、ゴールと同時に席を立って帰りはじめる人もいます。ニュアンス的には全国各地の花火大会で「最後のスターマインを観ずに帰る人」みたいな感じです。混雑を下げるため、ですが……
はじめての場合は、それじゃちょっともったいない!
レース終了後に表彰式に参加したり、コースを歩ける「コースウォーク」に参加してみたり、もしくはキッチンカーや物販ブースをレース後にゆっくり楽しむというのがおすすめ!
帰りのピークを外して帰路につくイメージを持っておくほうが良いと思います。
また行きたくなるのがMotoGP!
今回は『はじめてMotoGPを観に行く』という前提で『最低ラインのタイムスケジュール』を提案してみました。このくらいだと仮に「あまりレース興味ない人」と一緒でも、会場の熱気と迫力とお祭り感に圧倒されているうちに1日が過ぎてしまうと思います。
でもたぶん、一度行ったら『また来年も絶対に!』ってなると思う。そうなったら今度は自分だけのスケジュールを立てて、思いっきりレースを楽しみつくしてください。
それでは今年、初参加のみなさま! はじめてのMotoGP観戦、思いっきり楽しんでくださいね!
【文/北岡博樹(外部ライター)】