250ccバイク4台で走ってみて気づいたこと。
マスツーリングを成功させるために、いちばん重要なことって何だと思う?
【レンタルバイクで日帰りマスツーリングやってみた①】はこちら!
仲間とのツーリングを成功させるために
気の合う仲間とレンタルバイクで思い出づくり! 日帰りツーリングは大成功だったけれども、実際に複数台でのツーリングをしてみた中で気が付いたことがあります。
今回は『はじめてのマスツーリング!』という人のために、ちょっとそれをお伝えしておこうかと!
バイク複数台で走るときは、ソロとは勝手がまるで違いました。
まずもって『気の合う仲間とツーリング』だから、何をするにも時間が掛かりましたし、ガソリン給油では『自分はまだ大丈夫だから』と足並みを揃えなかったばっかりに、帰り際にひとりだけ『ごめん、ガソリン無いから待ってて』なんていうシーンもありました。
自分のことだけじゃなく、仲間のことを思いやって走る。そうすることでマスツーリングはスムーズに進むものなんだと感じています。
でも、それ以上に!
いちばん大事なのは『みんなが無事に家まで帰ること』だと思ったんです。
そして、そんな中で最も重要だと思ったのが!
車間距離、です。
そんなの当たり前でしょ!? と思うかもしれませんが、複数台で走ると「前の人に遅れないようにしなきゃ」という意識が働いてしまいます。それでもし仲間と接触してしまったりしたら……想像できると思いますが、すべてが台無しです。
しかし、車間距離をきちんと開けると、仮に今回のような4台でもかなり車列が前後に長くなる……
それはそれで、後ろを走る人にはプレッシャーだったりします。なぜって車列が長くなることで必ずと言ってもいいほど起こるのが……
「赤信号での置いてけぼり」です。
そこで強引に前の人についていこうとするのは非常に危険。だけど先頭の人にルートをまかせていたりすると『置いていかれたら道がわからなくなる!?』という不安のために、つい無理をしてしまいがちになります。
イメージとしてはこんな感じ。
『あぁ~みんな絶対オレのこと気づいてないよ~』
となるんです。
そして、置いていかれてしまったライダーは信号が青になった後に「みんなに追いつくため」に、これまた強引に走ろうとしてします。それも危ない!?
解決策はやっぱり『思いやり』しかない
みんなが無事に帰るためにも車間距離は何より大事ですが、それを守ったがゆえに発生してしまうジレンマ。
この事態が発生するのを『防ぐ方法』は正直ありません。
だから、対策はただひとつ!
前を走るライダーが、なるべく後ろのライダーを気遣ってあげること。
『後ろはちゃんとついてこれているかな?』と確認し、遅れた人がいれば安全にバイクを停められる場所で後ろが追いつくのを待つ。それしかありません。
でも逆を言えば『それで解決できる問題』でもあるんです。
車間距離を取りつつ、一緒に走る仲間のことを思いやる。それがマスツーリングを安全に、楽しく成功させる秘訣だと感じました。
ちなみに広い道路をのんびり走れるようなシーンでは、車間距離を開けつつ車列を短くするため『千鳥走法』という走りかたが一般的ですが……
ワインディングなどでは走行ラインを一定にしにくいため、千鳥走行の隊列を一時的に解いて、全員縦一列になって走るのが正解。安全面もそうですが、そのほうがみんな伸び伸びと『バイクを走らせる楽しさ』を味わうことができるはずです。ケースバイケースで臨機応変に対応してみてください。
バイクだけでなくクルマもそうですが「きちんと車間距離をあけている」だけで、さまざまなリスクを回避することができます。
仲間との楽しいひとときを成功させるためにも、参加者全員が『車間距離』に気をつける。その意識こそが『マスツーリング大成功』への第一歩です。
まぁこれも結局のところ『仲間を思いやって走ること』が大事、っていう話の一環でもあるんですけどネ!
【文/北岡博樹(外部ライター)】