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【不安解消】バイクの『足つき』がけっこう変わる! 愛車のプリロード調整ってやったことある?【バイクライフ・ステップアップガイド 】

自分のバイクの足つき性に不安がある人は注目!
ノーマルサスペンションのプリロード調整機構を使うと、その悩み、思ったよりも改善されるかもしれませんよ!?

リアサスペンションのプリロード調整で安心感アップ!

バイクに乗る時、足つき性に不安を感じている人は多いものです。

タイヤが2つしかないバイクは、当たり前の話ですが、停車中にサイドスタンドを上げた後はライダーが足で支えてあげないと自立することができません。でもそこで足つき性に不安があると『大事なバイクを倒してしまうかも』って心配になると思います。

そんな不安を抱えている人に、ちょっと知っておいてほしいのが今回のお話。リアサスペンションのプリロード調整、つまり「バネの強さの調整」なんです。

CBR250RR リアサスペンション

みなさんの愛車にもついていると思いますが、乗り心地や走りの安定感に関わっているのがリアサスペンションというパーツ。
普通はこれを「調整してみよう」なんて思わないでしょう。そもそも、このリアサスペンションに調整機構がついていることを知らない人もたくさんいると思います。

でも実は、ほとんどのHondaのバイクにはリアサスペンションのバネの強さを調整する「スプリングアジャスター(プリロード調整機構)」が備わっています。

これらは愛車の取扱説明書にも「リアサスペンションの調整」として書いてあることですが、スプリングの強さはライダーの体重などに合わせて変えることができるものなんです。

GB350 取扱説明書

ここでちょっと覚えておいて欲しいのが、スプリングの強さを「弱める」方向に調整してやると、ライダーが跨った時にリアサスペンションが標準設定の時よりも大きく沈み込むということ。そして、その副次的な効果として「足つき性がちょっと良くなる」という結果が得られることです。

だけど「そんな難しそうなこと、自分でやるのは無理!」って思うかもしれません。
それでいいんです。自分でやる必要はありません!自分の通っているお店の人に頼めばいいだけです。
だってこの調整、プロの人にとっては『朝飯前』レベルに簡単なことなんですから。

憶えておいてください。お店の人に「リアサスペンションのバネを弱めて、足つきをちょっと良くしたいんです」と伝えるだけ。それだけで足つきの不安が大きく改善される可能性があるんですよ!

どれくらい足つき性が変わるのか?

でもそれで、どれくらいの効果があるのか? は、やってみなきゃわからない……

ということで今回は、あえてちょっと極端な例で実験してみました!

ライダーは女性、身長156cm! さらにバイクは大型バイクでシート高820mm/車両重量214kgのHAWK 11です!

リアサスペンションのバネの強さが「標準」の場合、停車時に腰をズラせば、左足はなんとかバイクを支えられる程度に接地している状態でした。

ちなみにこの状態で両足を地面につけようとすると……

バネの強さ:標準

完全にバレリーナ状態……本人も『けっこうキツいかも。これは危うい、危うい』と“危うい”を連呼していました。

そこからリアサスペンションのバネの強さを最弱まで弱めてみたところ……

バネの強さ:最弱

写真ではわかりにくいですが、よく見るとカカトの位置がけっこう下がっています。バイクの足つき性に不安を感じている人にはわかると思いますが、この差は体感的には思った以上の違いがあるものです。

私を含めカメラマンも、横から見ている限りでは「ほとんど変わらないんじゃ……?」と思ったのですが、ライダー本人は「あ、これは大丈夫。これなら乗れると思う」と、ずいぶん安心感がある様子。先ほどまでの「危うい」という言葉もまったく出なくなりました。

なんでもバネの強さが「標準」の時は“靴のつま先のゴムが地面に届いていただけ”という感覚だったのに対し、バネの強さを「最弱」にした後は“自分の足で支えている”という感覚に変わったそうです。

そして、そこからさらに、彼女が普段やっているように、片足でバイクを支えてもらったところ……

『え、全然普通に大丈夫……っていうか、私の250ccのバイクより安心かもしれません。え? こんなに変わるの?』

と、驚きを隠せない様子でした。

ちなみに、この状態を真後ろから見ると!

こういう状態。

実はまだバイクのシートの中央に座っているんです。そこから信号待ちの停車時などによくやる「すこし腰をズラした状態」にすると……ほとんど無理のない姿勢で……まさかの……!?

左足、全面接地!!!

彼女自身、かなり驚いていました。なにが驚きだったか聞いてみると『無理をしてる感じがしないこと』だそうです。なんなら『私、このバイク乗れると思います』と自信すら感じていた様子でした。

繰り返しますが、これは1,100ccクラスの大型バイクHAWK 11での実験。シート高は820mm、ライダーの身長は156cmでの結果です。

カスタムパーツでローダウンなどをしなくても、ノーマルのリアサスペンションのバネの強さを調整するだけで、バイクの足つき性はけっこう変えられるんです。ちなみにこの状態で走ると、バイクの姿勢が標準設定よりも、すこし後ろ下がりになるためハンドリングが軽快に感じられます。運転に不安がある人は、そこもメリットに感じられるかもしれません。

それに、さっきも言ったとおり、調整はプロに頼めばあっという間に終わります。もしやってみて何か不都合を感じたら、元に戻せばいいだけです。

だけど、これだけでバイクに乗る時の不安が少なくなるのなら……やってみる価値、あると思いませんか!?

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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