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【動画】時代が後から追いついた!? ブームと“融合”した250ccビッグスクーター『フュージョン(FUSION)』【ホンダ歴代バイク今昔図鑑/FUSION(1986年)編】

ホンダでは歴代モデルやレーシングマシンが「動態保存」されていて、定期的にマシンを実際に走らせる走行確認テストを実施しているんですが、その映像がホンダのオフィシャルYouTubeで公開されているんです!今回はレトロスタイルのビッグスクーター「FUSION(1986年)」の貴重な映像を紹介します!

ブームが後からやってきた唯一無二のビッグスクーター

ホンダ・ビッグスクーターの先駆けとも言えるモデルが、1986年に登場した「フュージョン(FUSION)」です。

ロー&ロングな車体に、カクカクとしたデザイン。まるで当時のスーパーカーをそのまま二輪にしたようなスタイルは、後にも先にも類を見ない独創的なデザインとなっています。

今回紹介する初代モデルの「フュージョン」は、2000年代前半頃に起こった「ビッグスクーターブーム」よりずっと前から登場していました。

このフュージョンはビッグスクーターブームの火付け役とも言えるバイクではありますが、1986年の初代が発売された当時は、ネイキッドやアメリカン&クルーザーが大きなムーブメントになっていた時代。

それまであまり存在しなかった大柄なボディに加え、あまりの奇抜なデザインが故に、いきなりの大ヒットモデルとはならず、国内ではビッグスクーターブームが到来する少し前の1997年に販売が1度終了しています。

ところが、ビッグスクーターブームの到来と共に中古市場を中心に人気が沸騰!

カスタムベース車としても親しまれ、ファンやユーザーの要望に答えるかたちで2003年に日本国内での正規販売が復活するという、異例の事態が起こったほどの人気モデルとなりました。

タフで故障しにくい頑丈な作りと、他に類を見ない独創性が高いデザインで、現在でもファンが多いモデルです。

1600mmを超えるほど極端に長いホイールベースに、足つき性にも優れた低いシート、2人乗りを意識したロングボディーはまさにビッグスクーターの先駆け的スタイル。

エンジンは水冷4ストロークOHC単気筒を搭載し、最高出力は20PS/7500rpmを発揮。

見た目のロングボディに違わず、車両重量はビッグスクータークラスとしては軽量の168kgで、低重心かつ取り回しにも優れたバイクでした。

8Bit風ファミコンのような近未来風デザインのメーターパネルも今となっては逆に新鮮。

クルマのようなデザインに加えて、あえてレトロ調のパネルデザインになっているところにも注目です。

1986年の初代モデルは走行風を軽減してくれるロングスクリーンや、クルマのハンドルのような太いカバー付きタイプのハンドルやミラーを採用。

後のマイナーチェンジでショートスクリーンタイプやカバーレスハンドルのモデルも登場しました。

フュージョンの特徴でもあるリアハッチが開くタイプのラゲッジスペース。

二人分のヘルメットがスッポリ入るほど広く、タンデムがしやすいバックレストも備わっていて利便性も高いスクーターです。

クルマのトランクルームのようなデザインと使い勝手も人気のひとつでした。

ストップ&ゴーが多い市街地の走りやすさを考慮し、低速から力強く加速してくれる無段変速のVマチック・ベルト(CVT)を採用。

また、リアブレーキはクルマのように右足のペダルで行うフットブレーキが特徴でした。

コックピットからの映像もあり、実際に乗って走っている様な気分が味わえます。

約2分程度の映像ですが、今ではなかなか見ることができなくなった貴重な走行ムービーを是非ご覧下さい!

最新モデルはコレ!『フォルツァ(FORZA)』

■ホンダ「フォルツァ(FORZA)」:658,900(消費税10%込み)

フュージョンの後継機にあたるホンダのビッグスクーターは、後にフォーサイトやシルバーウイング、フェイズなどに受け継がれ、現行モデルの250ccクラスでは「フォルツァ(FORZA)」にバトンタッチされています。

2000年のデビュー以来、スポーティで洗練されたコミューターとして支持されてきた「フォルツァ(FORZA)」は2021年モデルでビッグマイナーチェンジ。

新設計エンジン「eSP+」が新たに採用され、フロントマスク下部に設けられたスポイラー的な造形、ウインカー内臓のミラー、各所に配置されたエアインテークなど、力強くスタイリッシュに生まれ変わり、2021年3月25日から発売されています。

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

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