昨年2022年のミラノショーで初披露、2023年5月18日に発売されたスクランブラースタイルの250ccスポーツモデル『CL250』に乗ってみたら……
このバイク、スゴい! ちょっとヤバいかもしれない!?
【いきなり結論】最高の250ccバイクが誕生したかも……
大人気モデルのレブル250(Rebel 250)のエンジンとフレームをベースにスクランブラースタイルに仕立て上げた話題の250ccスポーツ『CL250』にとうとう乗れました!
乗ってみてまず私(北岡)が感じたことをお伝えすると……正直このバイク、スゴい!
燃料タンクやヘッドライト周りの印象も手伝って、乗る前までは『そうは言ってもレブル250の派生モデル』のようなイメージがありましたけど、まる1日300kmくらい街から高速道路、ワインディングやオフロードまで走ってみた今となっては、どう間違っても『派生モデル』なんて言えません。そんな気持ち、もう全部ぶっ飛びました!
いやもう何から話をしていけばいいのか……伝えたいことがたくさんありすぎです。
まずスタイリングに関してですが、以前に実車を見た時と同じ印象でレブル250、もしくは250ccのバイクとして見るとけっこうデカい。軽い未舗装路にも対応できるスクランブラースタイルということで車体の全高がそれなりにあり、堂々とした車格です。身長176cmの私でもそう思うのですから、たぶんオーナーとして所有するなら、排気量以上の所有感を感じることができると思う。バイクって、車体がデカいとそれだけでもうカッコいいですからネ。
そして、実車を落ち着いて見て改めて気づいたことがあります。CL250って、実はかなりディテールにこだわりがあるバイクです。
アップタイプのマフラーはボリュームがあって、先に言った『所有する悦び』を高めてくれますが、それだけじゃなくエンドキャップやヒートガードのデザインもかなり凝ってる。レブル250譲りのLEDヘッドライトやブレットタイプのLEDウインカーもレトロ感があって似合ってるし、フォークブーツがこれまた良い感じ!
その他、細かいところを見てもハンドルバーやステップまわり、リアサスペンションなどもブラックで統一されているなど、洗練されたモダンなスクランブラーといった印象にまとめられています。バイクの王道のようなスタイリングだけど現代的。しかも、どこにも安っぽさが感じられない!
だけどまぁ、こういう『外から見た印象』に関しては以前に別記事でお伝えしているので、お時間があればそちらもご参照ください。だって今回の本題はそこじゃないんです。CL250に対して驚くべきは、その走りだったんですから……
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ちなみにこの日は朝まで雨が降っていて、走り出すのがちょっと憂鬱……だったんですが、そんな気分すらCL250は簡単に吹き飛ばしてきました。
エンジンを掛けた瞬間……マフラーからのサウンドがヤバい!?
アップタイプのマフラーで、ライダーの耳に排気音が届きやすいというのもあると思いますが、それにしても『弾けるような単気筒サウンド』なんです。この音は同じ単気筒エンジンでも空冷エンジンのGB350が奏でるような優しさもある音質とはまた違って、性能を感じさせる歯切れの良い音。試しに、すこし空吹かしするだけでもテンションが上がります。
とはいえ、路面はまだ朝までの雨で重く濡れたまま。気持ちの面ではテンションが上がっても、はじめて乗るバイクですから、どうしても不安は残ります。
ところがCL250が、そんな中でもスゴかった!
この後に街から高速道路、そして郊外へと走っていくのですが、シチュエーションが変わるたびに発見がある……驚きがある!?
先に言ってしまいますが、これは……CL250が『最高の1台だ!』ということを伝えるためのインプレッションです!
▶▶「Honda CL250 試乗インプレ② 街乗り編」もご覧ください。
【文/北岡博樹(外部ライター)】