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洗車道具の選び方〜バイク洗車で必須となる3つの道具「スポンジ・ブラシ・クロス」はどれを選べば正解?

洗車道具、揃ってますか?

洗車するときの道具選びは非常に重要。いくら高いシャンプーやクリーナーを買ってきても、道具がイマイチだとその能力を100%引き出すことはできません。

というわけで今回は洗車道具についてのお話。洗車道具を買いにお店に行っても「どれを選んだらいいかわからない」「どれも同じに見える」など悩んでしまうライダーさんに、ちょっとだけアドバイスさせて頂きたく思います。最後までお付き合いください。

 

洗車の基本アイテム

バイクはエンジン・マフラー・フレームなどが露出しており、洗車スポンジだけでは隅々まで洗うことが難しいのが実情です。そんなバイクを洗車するときに揃えておきたいアイテムは主に3つ。

スポンジ、ブラシ、クロス(タオル)です。

もちろん、他に便利な洗車道具は色々ありますが、まずはこの3つを揃える所から始めましょう。

 

シャンプーに合わせて使う物は?

まず頭に浮かぶのは「スポンジ」ですよね。

世の中は多種多様なスポンジがありますが、用途によって大きさ、形状、素材などが異なっており、同じスポンジでも食器を洗うスポンジが洗車に向いているとは言えません。

バイク洗車に向いているスポンジとは一体どのようなものでしょうか。

 

洗車専用スポンジ

洗車に適しているものはやっぱり専用品。洗車傷が付きにくい工夫が行われていますから、安心して使えるものが多いでしょう。

素材はポリウレタンを使ったものがおすすめ。ウレタン系スポンジは柔らかく給水力(保水力)も十分とまさに洗車向き。大きさや形状も手で持ち易いように作られており、さらに価格も安くて買い替えも気兼ねなくできます。

カー用品店には樹脂製の持ち手が付いたタイプもありますが、バイクに使うと持ち手が邪魔になることが多いため、オーソドックスなスポンジで十分です。

スポンジはボディ用と足回り用の2つを用意しましょう。砂や泥が付いているホイール近辺を洗ったスポンジを使ってタンクやカウルを洗ってしまったら、スポンジに絡んだ砂によって大事な外装に傷がつく可能性が高まります。後悔しないようにしましょう。

 

洗車用スポンジには他にも天然素材を使ったセルロース製がありますが、たっぷりの泡で優しく洗うのであればウレタンスポンジの方がクセがなくて使いやすいと思います。

 

ムートングローブ

スポンジよりワンランク上の洗い心地を持つ「ムートン」は、クッションや毛布でも馴染みのある羊の毛皮で、1㎠に3000本前後の毛が生えており、フワッフワの手触りが心地良い素材です。

ガソリンスタンドなどで「泡ムートン洗車」と書かれているように、丁寧な手洗い洗車では定番のアイテムとなっています。一般的には手に嵌めて使うグローブタイプを採用しており、大きな面積を一度に洗えるというメリットがあります。

ただし、羊毛には砂や埃などが絡みやすいというデメリットもありますから、カウルやタンクの使用をメイン用途としましょう。大量の泡を使って優しく洗い、使い終わったらしっかり汚れを落とすなど、次回使用するためのメンテナンスも忘れずに。

スポンジと比較すると価格は高めですが、洗車が好きになってきたら次のステップでぜひ使ってみたいアイテムの一つです。

 

 

おすすめのブラシ

複雑に入り組んだ形状のエンジン部分やホイールなどを洗う時はブラシが便利。

ブラシ選びで重要なのは材質や硬さ。固すぎるブラシでゴシゴシすれば傷が付いてしまう可能性を否定できませんし、ポリエチレンやポリプロピレン製などの化学繊維ブラシは毛が太くて細かい部分を洗うのには適していません。使う場所や取りたい汚れに合わせていくつか用意すると良いでしょう。

 

豚毛ブラシ

バイクを洗車するならとりあえず1本は持っていてほしいアイテム。定番のL字型、最近人気のストレート型など、いくつかのバリエーションを揃えると洗車も捗ります。

これら以外にも二輪用品店やホームセンターなどには様々なサイズやタイプが揃っています。

使い方は歯磨きと同じ容量で、洗う箇所にブラシの毛先を優しく当てて小刻みにシャカシャカ。隙間やザラザラ面に入り込んだ汚れを掻き出してくれます。

定番のL字型豚毛ブラシ 安価ですが使いやすくて便利

 

洗車系の動画でも良く紹介される筆タイプは癖になる使い心地です。

掃除の範囲が広がるストレートタイプ

毛が長く隙間の奥まで入り込みます

洗う場所に応じてL字とストレートを使い分けてみましょう。

豚毛のブラシは細い毛先と程よいコシでボディに傷をつけにくく、スポンジでは落としにくい隙間汚れなどを落とすことができます。細部をしっかり洗うことで、愛車の仕上がり具合に大きな差が出ますから、ちょっと一手間加えてワンランク上の洗車を目指してほしいですね。

 

 

ナイロンブラシ

入手しやすく、サイズも豊富で比較的安価。フェンダー裏の泥汚れを落としたり、エンジン周りの洗浄に使います。

ブラシの毛が太く固いため、ざっくりと汚れを落としたいエンジン周りや足周りなどを洗うのに使います。間違ってもボディ面には使わないこと。あっという間に傷だらけになってしまいます。

 

ホイールブラシ

キャストホイールでもスポークホイールでも使える専用ブラシ。特にスポークホイールはクロスやスポンジだとうまく洗えません。ここは棒状のブラシ一択です。

ある程度長いものを用意すればエンジンなどの洗浄にも使えますから、サイズ選びの際はホイール以外に洗いたい部分があるかどうかを考慮しましょう。

素材も色々ありますから、愛車に合わせて好みのタイプを選べばOK。余裕があれば大/小揃えておきたいですね。

 

 

仕上げに必須、拭き取りクロス

拭き取り用のクロスは吸水力と傷の付きにくさを重視します。雑巾に代表される綿タオルは吸水性が高いとは言えず、洗車拭き取りには向いていません。

 

マイクロファイバークロス

手軽なのは洗車の王道「マイクロファイバークロス」です。柔らかく吸水性もあるため、洗車をするなら必要不可欠なアイテムです。

100円ショップでも購入できますが、安価なものは薄くて小さいものがほとんどで、それほど高性能ではありません。ある程度の価格帯になると全く別物?と思えるほどの違いを感じられます。

左の方が毛の量が多く密集していますが、右側は隙間が見えるほど毛が少ないのがわかります

洗車専用のマイクロファイバークロスは、毛足が長くて拭き取り時の傷が付きにくいのが特徴。大判になればなるほど吸水力も高くなります。洗車の仕上げとなる拭き取り作業はとても重要な行程ですから、ここはある程度良質なものを準備したいところ。

ワックスやコーティング剤などの艶出しクロスとしても優秀で、拭き取り以外にも活躍してくれます。

 

こだわるなら吸水クロスも良き

セーム革とも呼ばれる吸水力が強いクロス。元は鹿革を使ったものでしたが、車やバイク用としてはPVA(ポリビニルアルコール)素材を使った人工セームが主流です。やや価格は高くなりますが、吸水力は抜群で、水滴を拭き取った時の仕上がりは文句のつけようがありません。

水洗いの作業効率をアップさせるなら是非用意したい、筆者イチオシのアイテムです

 

 

その他あると便利なアイテム

ここまでで紹介したアイテムがあれば、バイクの洗車で困ることはほぼ無いと思いますが、「あったら便利」な小物をいくつかご紹介します。

 

綿棒

細かい部分の汚れ落としに便利。空冷エンジンのフィンの間はこれ必須級です。割り箸でクロス突っ込むやり方もアリですが、作業効率は綿棒の方が格段に上です。

耳掃除などに使う医療用の綿棒でも良いですが、水に弱くてすぐ折れたりふやけたりして耐久性が低いのが難点。筆者のお勧めは工業用綿棒です。

ヘッドが大きいだけでなく耐久性も高く、機械類の掃除にはもってこい。1本あたり20円程度で購入可能でコスパも良好(販売例:50本入り1000円)ですからぜひお試しください。

 

バケツ

直接泡で出るスプレータイプのシャンプーやクリーナーを使うなら不要ですが、希釈タイプのカーシャンプーを使って洗うならバケツは必須。小さすぎると使い勝手が悪いため、最低でも7〜10L前後の大きさを用意しましょう。

他にも汚れたスポンジやクロスを洗ったりしますから、あった方が便利だと思います。

使い終わったら綺麗に濯いでから片付けましょう。次回洗車がグンと楽になります

しっかり乾かしておくことも忘れずに。

 

 

洗車時のNGアイテム

洗車に便利そうなアイテムでも、使い方を間違えるとかえってボディを傷つけることになりかねません。使って欲しくないものもいくつか紹介しましょう。

 

メラミンスポンジ

家庭用のお掃除アイテムとして有名なメラミンスポンジの使用はNG!

こちらは硬質な素材となっており、汚れを洗って落とすのではなく「削って」落とすためのスポンジとなっています。ボディに使ったら細かい傷がつき、塗装面やコーティングなどを傷めますから使用厳禁です。

 

台所用スポンジ

食器洗い用のスポンジは、こびり付いた油汚れを落とすためにやや硬質なものや、写真の様にポリエステルのネットに入ったものがあります。

泡立ち自体は良いのですが、ボディに傷がつく恐れが高いため、使用しない方が賢明です。

 

天然素材を使ったタオル

綿や麻のタオルにシャンプーを含ませて洗うのもお勧めしません。洗車に必要な泡を維持することが難しいだけでなく、砂や埃なども含みやすいため、洗車には向いていません。

また、肌触りが良いから塗装面にも優しいはずだ、と思う方もいらっしゃるでしょうが、綿タオルの糸はマイクロファイバークロスに比べて太くて固いだけでなく、使い古したタオルやTシャツになるとさらに固く変化してしまいます。カラ拭きは言語道断、水分の拭き取りに使用しても吸水力が弱く、ボディに傷がつきやすいため使用は控えましょう。

 

ティッシュペーパー

ティッシュでヘルメットやバイクやヘルメットを拭くライダーさんをたまに見かけますが、乾いた状態のティッシュで拭けば必ずと言って良いほど傷が付きます。

ティッシュ繊維は固くて埃が吸着しやすいため、メガネレンズを拭くのもNGと言われています。目に見えないほどの擦り傷だったとしても、積み重なると艶感が失われてクスミの原因になります。旅先で虫汚れなどを落としたいときは、たっぷり水を含ませた上で優しく撫でるようにじわじわ汚れを落としましょう。

 

 

こだわればキリがない・・・

洗車の道具はこだわり出したら完全に沼。

あれもこれも欲しくなりますし、もっと良いものを使いたくなります。昔から洗車にハマる人は一定数存在しますが、何を隠そう私もその一人。

愛車をいつもピカピカにしたいという気持ちが、バイクに乗って遠くへ行きたいという気持ちと同じくらい強くなったら、アナタもこっち側(洗車好き)の住人です。

艶感のあるガソリンタンクを見て「幸せ」を感じたらこっち側

今回の記事を参考に充実の洗車ライフをお過ごしください!

 

水洗い洗車のノウハウはこちらの記事をどうぞ

 

ガラスコーティングの豆知識はこちら

 

 

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