ストリートバイクの新しいカタチ、スクランブラースタイルの CL250 お披露目
本日イタリア・ミラノで開幕したバイクの祭典、EICMA2022にて発表されたCLシリーズ。
併せて国内市販予定車として発表されたNEWモデルの名は「CL250」。ストリートユースからツーリング、さらにカスタムベースとしても活躍しそうなモデルです。
※記事内の画像は全て市販予定車(試作車)です。市販される量産車とは仕様が異なる場合がございます。
CL250 が仲間に加わることで、Hondaの250ccバイクはフルカウルの CBR250RR、ネイキッドの CB250R、クルーザーの Rebel、オフロードのCRF250L、アドベンチャーのCRF250RALLY、スクーターのフォルツァと合わせ全7機種となります。
スクランブラースタイルのバイクがHondaのラインアップに登場するのは実に久しぶり。多くのライダーにとって馴染みのないカテゴリーだと思いますが・・・
スクランブラーとは?
横一列に並び、ヨーイドン!でスタートする様子から「スクランブル(緊急発進)レース」と呼ばれたオフロード競技(1950年代ごろ)車両がそのルーツと言われています。
CRFのような本格オフロードバイクが無かったこの時代、ロードバイクにブロックパターンタイヤを装着し、荒れた地面との接触を避けるために車高を上げたりマフラーをアップタイプにしたりして、オフロード走行に対応させた車両をスクランブラーと呼んでいました。
スクランブラー新時代の幕開け
スクランブラーは元々ロードバイクを改良してオフロード化したものでした。令和版「CL250」のベースとなったロードバイクは「Rebel 250」。まさかクルーザーをスクランブラーに転身させるとは驚きですが、レブルに搭載されるシングルエンジンは高回転まで気持ちよく回るスポーツタイプ。
フレームはレブル用を改良したものを使用しており、今回登場した「CL250」はオンもオフも走れるスポーツバイクというより小気味良い乗り味を楽しむネオクラシックタイプだといえる位置付けです。
走行性能
レブルの骨格を基本としつつCL用に改良・調整されたパッケージは、既存のネイキッドバイクやストリートバイクとは異なるテイストでライダーを魅了することでしょう。
水冷4ストロークDOHC単気筒エンジン
鼓動感を味わえる水冷4ストロークDOHC単気筒250ccエンジンに吸排気系統とPGM-FIを最適化。低回転域から高回転域まで力強くスムーズに吹き上がり、心地よい加速感と上質なライディングフィールを味わえます。
歯切れの良いサウンドを演出するマフラー
マフラー内部をシンプルな2室構造にすることで、排気抵抗を低く押さえ込み、スロットル操作に対応するリニアなレスポンスに貢献。また単気筒エンジン特有の歯切れの良いサウンドはライダーの気持ちを高揚させてくれます。
デザイン
「CL250」は一般的なネイキッドタイプに近いスタイルですが、ショートタイプのフロントフェンダーやフロントフォークブーツなどはFTRなどのトラッカーバイクでもお馴染みの「ダートを駆ける」イメージ。フレームからホイール、フェンダーやカバー、マフラーまでほとんどのパーツがマットブラック(艶の無い黒)で統一されており、ややワイルドな雰囲気漂う仕上りになっています。
アップタイプのマフラー
スクランブラースタイルといえばアップタイプ。タンデム乗車時を考慮した大きなヒートガードもデザインのワンポイントとして目を引きます。
シート
シート表皮はビンテージ感を演出するタックロールタイプ。1960年〜70年代に活躍したCLシリーズのシートは、ほとんどがこのタックロールタイプでした。フラットな形状でタンデムライディングも楽しめます。
ガソリンタンク
後方に向かって垂れ下がるティアドロップ形状+ナロースタイル(細め)のガソリンタンクを持つレブルに対し、「CL250」ではニーグリップしやすく、ボリューム感を持たせた形状。タンク両サイドにはスクランブラースタイル定番のタンクパッドが付いて、より一層ノスタルジックな雰囲気に。
主要装備
細かな仕様は未発表となっていますが、現在判明している内容だけお伝えします。
フルLED
ヘッドライトをはじめ、各灯火類は全てLED化。視認性および被視認性の確保と省電力化に役立っています。
足まわり
フロント19インチ・リア17インチのキャストホイール+セミブロックパターンのタイヤでスクランブラーらしい乗り味を再現。
メーター
白色のバックライトを採用したφ100mmの小型反転液晶メーター。ギアポジションインジケーターや燃費表示、左右独立点滅式のウインカーインジケーターを備え、走行中の情報をわかりやすく表示します。
その他
飛び石等によるインナーチューブの傷付きや、ダストによるシールラバーのダメージを抑制するフロントフォークチューブは実用性だけでなく、ドレスアップ効果も高いパーツ。
スペック
詳細な情報は未発表となっておりますが、参考までに同エンジンを搭載した「レブル250」のスペックを抜粋して記載します。
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量:249cc
内径×行程:76.0mm × 55.0mm
最高出力:19kW[26PS]/ 9500rpm
最大トルク:22N・m[2.2kgf・m]/ 6500rpm
※上記スペックは「レブル250」のもので、「CL250」のスペックとは異なります
カラーは3色を予定しており、キャンディーエナジーオレンジ、パールカデットグレー、パールヒマラヤズホワイト がラインアップ。
発売
現時点では価格や発売日などの詳細は未定となっていますが、近いうちに国内での販売が予定されています。
また、発売に合わせて積載性を高めるボックスや、スタイリングアップのドレスアップパーツなど、Honda純正アクセサリーも豊富に用意される予定。Honda純正アクセサリーの紹介記事も合わせてチェックしてください!
※記事内の画像は全て市販予定車(試作車)です。市販される量産車とは仕様が異なる場合がございます。
お客様からのお問い合わせは、「お客様相談センター 0120-086819」へお願い致します
※動画はCL500です