HondaGO BIKE LAB

はじめての『バイク免許』といったらコレ! 憧れの250ccや最大400ccまでの中型バイクにすべて乗れる『普通二輪免許』を解説します!【[バイク免許を取ろう⑤/普通二輪免許 編]

バイクの免許にはどんな種類があり、その免許があればどんなホンダ車に乗れるのかを解説する「バイク免許取得応援」のための連載企画。今回は126〜250ccまでの軽二輪クラス、そして251〜400ccのバイクの運転に必要な『普通二輪免許』で、「できること」や「乗れる車種」を解説します。

多くの人がはじめての『バイク免許』として選ぶ普通二輪免許

「普通二輪免許」は、軽二輪(126〜250cc)と、251〜400ccの自動二輪に乗ることが許可される免許です。「AT限定普通二輪免許」では、左手で操作するクラッチを備えたMT(マニュアルトランスミッション)車を運転することができませんが、普通二輪免許にはそのような“限定”がありません。平たく言えば排気量400cc以下のバイクにすべて乗れる免許であり、50cc以下バイクが対象の原付免許を除外して考えた場合に『人生初のバイク免許』として最もポピュラーな免許と言えます。

「普通二輪免許」はクルマの免許を持っていれば制度上、最短9日間で取得できますが、あくまで『最短』での話なので、実際は1か月前後の期間を見て取得するケースが一般的です。

普通二輪免許で「できること」と「できないこと」

普通二輪免許で運転できる126〜400ccのモデルの最大の特徴は高速道路・自動車専用道路の走行が可能となることで、行動範囲が一気に広がります。一般道では道ごとに定められている法定速度(最高60km/h)で走ることが可能です。

また軽二輪(126〜250cc)のモデルは2年毎の車検が不要ですが、排気量251cc以上の自動二輪は車検が必要となります。2人乗り用の装備(タンデムシート、タンデムステップ、ベルトやグラブバーなど)を備えている軽二輪および251〜400ccの自動二輪のモデルはタンデム走行を楽しむことができますが、運転者が免許取得後から1年以上経過している必要があります。

ちなみに普通二輪免許が制度としてスタートする1995年以前は、中型限定自動二輪免許という制度が施行されていました(1975年より)。「中免」という呼ばれ方で知られたこの免許の時代同様に、普通二輪免許で401cc以上の大型自動二輪を運転することは禁じられています。

乗れるバイクの選択肢が幅広い

現在、普通二輪免許で乗れるホンダ車は、軽二輪クラスで8機種、251〜400ccの自動二輪クラスで6機種あります。そのジャンルはフルカウルのスポーツバイクやネイキッド、オフロードも楽しめるデュアルパーパス、そしてクルーザーやスクーターと非常に幅広く、乗り手の好みに応じて選べるようになっています。

バイク趣味の方向性、使い方、維持費などなど、自分にピッタリな1台を探し出すことをぜひ楽しんでください。

CB400 SUPER FOUR

400ccのネイキッドスポーツの超ロングセラー。今日このクラスでは稀少な水冷4ストローク直列4気筒エンジンを搭載。普通2輪免許の教習車としてもおなじみのモデルです。なお「令和2年排出ガス規制」により2022年10月生産分で生産終了となるため、欲しい方はお急ぎを!

■総排気量:399cc ■最高出力:56PS/11000rpm ■最大トルク:4.0kgf-m/9500rpm ■車両価格:884,400円〜(10%消費税込み)

CB400 SUPER BOL D’OR

CB400 SUPER FOURをベースに、高速道路の巡行走行時などで快適性を向上させるハーフカウルを装着。ホンダ400ccモデルの、フラッグシップ・スポーツであり、完成度の高さが評価されている。CB400 SUPER FOUR同様、2022年10月生産分で惜しまれつつも生産終了となることが決まっている。

■総排気量:399cc ■最高出力:56PS/11000rpm ■最大トルク:4.0kgf-m/9500rpm ■車両価格:1,040,600円〜(10%消費税込み)

CBR400R

水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載する、フルカウル採用のスポーツモデル。フロントフォークには倒立タイプ、リアショックには分離加圧式シングルチューブタイプを装備。現行モデルはフロントブレーキにダブルディスクを採用し、走りのパフォーマンスを向上させた。

■総排気量:399cc ■最高出力:46PS/9000rpm ■最大トルク:3.9kgf-m/7500rpm ■車両価格:841,500円(10%消費税込み)

400X

CBR400Rと同系統の、水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載するクロスオーバーモデル。オンロードでもオフロードでも、快適なクルージングとエキサイティングな走りを楽しめる。大型アドベンチャーは車格的にもてあます…と感じている層から、その扱いやすさが高く評価され、ツーリングでクラスを超えた快適性を発揮する。

■総排気量:399cc ■最高出力:46PS/9000rpm ■最大トルク:3.9kgf-m/7500rpm ■車両価格:858,000円(10%消費税込み)

GB350

 

テイスティな走りとバイクらしい王道のスタイルを持ち合わせた単気筒スポーツ。空冷4ストローク単気筒OHC2バルブエンジンが生み出す、心地よい鼓動感と歯切れの良い排気音が、幅広いユーザー層から支持を集めている。シンプルな構成のため、カスタムベースとしての人気も高い1台。

■排気量:348cc ■最高出力:20PS/5500rpm ■最大トルク:3.0kgf-m/3000rpm ■車両価格:550,000円(10%消費税込み)

GB350 S

GB350と基本設計を共有する単気筒スポーツモデル。メーカーメイド・カスタム的なスタイリングにまとめられており、リアには小径・ワイドなタイヤを採用。GB350同様に、ABS採用ブレーキやHondaセレクタブル トルク コントロールを採用するなど、安全性を高める装備もユーザーには嬉しいポイント。

■排気量:348cc ■最高出力:20PS/5500rpm ■最大トルク:3.0kgf-m/3000rpm ■車両価格:594,000円(10%消費税込み)

CBR250RR

水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブの高性能エンジンを搭載するフルカウル採用の250ccスーパースポーツ。車体は鋼管トラス構造のフレームに、左右非対称のガルアーム形状アルミスイングアームの組み合わせ。その走りのポテンシャルの高さから、市販車ベースのロードレースでも常勝マシンとして活躍している。

■総排気量:249cc ■最高出力:41PS/13000rpm ■最大トルク:2.5kgf-m/11000rpm ■車両価格:821,700円〜(10%消費税込み)

CB250R

『NEO SPORT CAFE』のコンセプトを掲げる新生代CBシリーズの250ccバージョン。水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジンを、高張力鋼スチールフレームに搭載。軽量かつ剛性バランスに優れた車体まわりにより、軽快なハンドリングと快適な乗り心地を両立させている。

■排気量:249cc ■最高出力:27PS/9500rpm ■最大トルク:2.3kgf-m/7750rpm ■車両価格:564,300円(10%消費税込み)

CRF250L

水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジンを、スチール製ツインチューブフレームに搭載するデュアルパーパス/アドベンチャーモデル。サスペンションは前後ともに260mmのストロークを確保。足つき性に配慮されたスタンダードのほか、最低地上高を稼いで、より本格的なオフロード走行の走破性を追求した<S>も用意されている。

■排気量:249cc ■最高出力:24PS/9000rpm ■最大トルク:2.3kgf-m/6500rpm ■車両価格:599,500円(10%消費税込み)

CRF250 RALLY

オフロード走行に特化したのCRF250Lをベースに、ダカールラリー用ファクトリーマシンのスタイリングイメージを盛り込んだ軽二輪アドベンチャーモデル。CRF250Lより大容量の12L燃料タンクと、風防効果の高いウインドスクリーンを備えており、ロングツーリング用途にも適したモデルとなっている。

■排気量:249cc ■最高出力:24PS/9000rpm ■最大トルク:2.3kgf-m/6500rpm ■車両価格:741,400円(10%消費税込み)

Rebel 250 / Rebel 250 S Edition

ナロースタイルのスチールパイプフレームに、水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載したクルーザーモデル。前後タイヤはロー&ファットな16インチのワイドサイズを採用。なおヘッドライトカウルなどの特別装備が与えられた「Sエディション」も用意されている。

■排気量:249cc ■最高出力:26PS/9500rpm ■最大トルク:2.2kgf-m/7750rpm ■車両価格:599,500円〜(10%消費税込み)

※AT限定普通二輪免許でも乗れるフォルツァ・ADV150・PCX160についてはこちらのリンクをご参照ください。

【文/宮﨑 健太郎(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事