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スピードじゃない、パワーじゃない。ホンダ『GB350』に感じるバイクの原点【ホンダの道は一日にして成らず 第28回/Honda GB350 中編】

何か特別なことは必要ない。普通に走るだけで幸せ。しかも、それにずっと飽きることがない・・・
GB350に乗っていると、パワーも、スピードも『これで十分』っていう気持ちになるんです。

速さだけがバイクの楽しさじゃない

スポーティなバイクでコーナーを味わうこと。まだ見ぬ絶景を求めてツーリングに出ること。

バイクの楽しみかたには、人によって色んなカタチがあります。

そんな中でGB350をスゴいと思うのは『日常の中によくあること』をすべて楽しいと感じられるところ。

ある意味、それは最高のバイクだと言う事ができるんじゃないか? とさえ、私(北岡)なんかは思っています。

【前編】からの続きです

ワインディングまで出かけなくても、彼方の土地まで走って行かなくても、それこそ自分の家からチョット走り出しただけで幸せを感じられるなんて、素晴らしいじゃないですか。

だけど、そのGB350が持つ『普通に走るだけで幸せ』な味わいを外に持ち出してみると・・・
これがまた、絶品だったりするんですっ!

 

GB350で走る高速道路の不思議

バイクでツーリングに出る時は、目的地付近まで、あるいは街の混雑をパスして郊外に出るまで、高速道路を使いますよね。

そこでのGB350は本当に『不思議』だと感じるバイクです。

GB350の20馬力はパワー不足か?

私の個人的な感覚なのですが、通常20馬力くらいのパワーのバイクで走る高速道路は、その距離が長くなるほど退屈や疲れを感じやすいと思っています。

それが例えば大型バイクであれば、一定ペースのクルージングから、たまの追い越し加速などで気持ち的に変化がつけられるし、そもそもエンジンに余裕があるので疲れません。

だけどパワーの無いバイクだと、本当に淡々と走るだけになってしまって、正直、ちょっと飽きる。

ところがっ!

GB350には、それが全然当てはまらないんですっ!

ぶっちゃけ、頑張ってもスピードがそれほど出る訳じゃありませんし、状態としては『淡々と走っている』だけのはず。

なのに『高速道路、つまらないなぁ』とは思わない。

GB350は20馬力なのに、高速道路のペースでも、不思議と余裕が感じられるんです。

これが例えば排気量250ccで20馬力のバイクだったら、やっぱり高速道路にはある程度の我慢が必要になるだろうと思います。だけど排気量348ccの20馬力は、同じ20馬力でも全然違うものだと思ったほうがいい。

すごいスピードは出ないかもしれないけれど、高速道路の時速100kmペースで言うならば十分な『ゆとり』があるんです。

しかも、高速道路クルージングにおいても、GB350のマフラーサウンドはライダーの耳に届くから、なおさら飽きることがありません。

つまり、GB350が持っている『普通に走っているだけで幸せ』な感覚は、高速道路でも変わらないってこと。

時間に追われず、マイペースでのんびりと。ただ、風を切って走ることだけを楽しめる。

独特のゆとりがあるおかげで、疲れも感じにくい。

そうして気が付くと、けっこうな長距離を走ってしまえるんです。

GB350には独特の快適性がある

高速道路におけるバイクの快適性って言うと、やっぱりウインドプロテクション性の高さが重要だと思うんですが、ご覧の通り、GB350は特に『防風性能が高い』っていうバイクじゃありません。

だけどこのバイクで心地よいと感じる時速90~100kmペースでクルージングする限り、特に走行風で疲れることも無く、穏やかな気持ちのままで走り続けられる。

GB350に乗っているとパワーがあって『速いこと』は、バイクを楽しむことにおいて、それほど重要じゃないんじゃないかな? なんて思っちゃうくらいです。

パワーがモノを言うはずの高速道路においてすら、GB350の味わいは揺るがない。

走るだけで、十分幸せ。

高速道路の上で風を切って走る中で感じたのは、そんな、忘れてかけていた原点の楽しさでした。

 

【文/北岡博樹(外部ライター)】

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