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125ccまでのバイクに全部乗れる! 通称「小型MT免許」こと『小型限定普通二輪免許』枠のホンダ車は15機種もある!?【[バイク免許を取ろう④/小型限定普通二輪免許 編]

バイクの免許にはどんな種類があり、その免許があればどんなバイクに乗れるのかを解説する「バイク免許取得応援」のための連載企画。今回は125ccまでのMT(マニュアルトランスミッション)およびAT(オートマチックトランスミッション)のモデルを運転するために必要な『小型限定普通二輪免許』の「できること」や「乗れる車種」を解説します。

操る楽しさを満喫! 125ccまでのMT(マニュアルトランスミッション)車が乗れる!

その名が示すとおりですが、AT採用の125ccまでの原付二種モデルに乗ることができる免許である「AT小型限定普通二輪免許」に対し、「小型限定普通二輪免許」は125ccまでの原付二種モデル全機種に乗ることが許される免許になります。

「小型限定普通二輪免許」は「AT小型限定普通二輪免許」同様に、軽二輪(126〜250cc)や自動二輪(251cc〜)に運転に必要な「普通二輪免許」よりも、かなり取得しやすい免許です。クルマの免許を持っていれば、「小型限定普通二輪免許」は教習所にて最短6日間で取得できます。

同条件で「AT小型限定普通二輪免許」は最短2日間で取得できますけど、それでも「小型限定普通二輪免許」は「普通二輪免許」より短期間で安価に取得できる免許という事実に違いはありません。

小型MT免許(小型限定普通二輪免許)のメリットは?

51〜125ccの原付二種は、クルマのファミリーバイク特約で任意保険に加入することができるので、維持費が抑えられるのがメリットのひとつ。毎年の税金も2400円(90〜125cc)と割安で、気軽にバイクライフを楽しめるクラスとして人気が高いです。

近所のお買い物、通勤、街乗りという用途であれば、「AT小型限定普通二輪免許」を取得して125ccのスクーターや、スーパーカブ系の遠心クラッチ採用エンジン搭載機種を購入することでそれを満たすことができます。しかし「小型限定普通二輪免許」を取得すれば、上述のATモデル群に加えて左手でクラッチ、左足でシフトペダルを操作して乗るMT(マニュアルトランスミッション)車を候補の選択肢に加えることができるようになります。

状況に応じて適切なギアを選んで走らせるMT車は、一般論としてAT車よりも“操る楽しさ”を満喫することができます。

小型限定普通二輪免許で「できること」と「できないこと」

「小型限定普通二輪免許」で乗ることができる原付二種は、道路ごとに定められている法定速度(最高60km/h)で走ることができます。原付一種(50cc以下クラス)の30km/h規制の倍なので、混合交通のなかでも安心感を持って交通の流れに乗ることができます。

また原付一種では二段階右折が求められる交差点があったりしますが、原付二種にはそのようなことはありません。そして原付一種で禁じられているタンデム走行も、2人乗り用のタンデムシート、シートベルト or グラブバー、そしてタンデムステップが備わっている「乗車定員2名」のモデルであれば可能になります。

なおタンデム走行に関しては「普通二輪免許」同様、運転者が免許取得後から1年以上経過している必要があります。

このように、軽二輪以上の2輪車や4輪車と同じような条件で一般道を走れる原付二種ですが、高速道路を走行することはできません。また料金所のない自動車専用道路や、一部の峠道(有料道路含む)などでも原付二種以下の2輪車の走行を禁止する例もあるので、標識を確認して走行できるかどうか判断する必要があります。

そして、MT車を運転することが可能になる「小型限定普通二輪免許」を取得した場合、「AT小型限定普通二輪免許」で運転できる12機種に加え、以下に紹介するMT車のホンダ原付二種の3機種に乗ることができます。これら3機種はいずれも、MT車ならではのスポーティな走りを満喫することが可能で、いずれも高い人気を誇っています。 ATでは飽き足らない! という方はぜひ「小型限定普通二輪免許」の取得にチャレンジしてくださいね!

【AT小型限定普通二輪免許】で乗れる12機種はこちら!

CB125R

新世代CBシリーズの末弟モデル。その最新版は水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ124ccエンジンを搭載。フロントフォークにはショーワ製SFF-BP倒立式、リアショックには大径化を図った分離加圧式を採用し、本格的なスポーツライディングを楽しめる1台に仕上がっている。

■排気量:124cc ■最高出力:15PS/10000rpm ■最大トルク:1.2kgf-m/8000rpm ■車両価格:473,000円(10%消費税込み)

Monkey 125

1960年代にルーツを持つ、ホンダ製レジャーバイクの元祖である「モンキー」の最新バージョン。現行モデルは5速ミッションを新採用し、市街地、ワインディングとあらゆるステージでスポーティな走りを楽しめる。フロントディスクブレーキには、制動時の安心感を高める1チャンネルABSを標準装備。

■排気量:123cc ■最高出力:9.4PS/6750rpm ■最大トルク:1.1kgf-m/5500rpm ■車両価格:440,000円(10%消費税込み)

GROM

新たに5速ミッションを採用した、ミニバイクレースでも愛用者が多い本格ミニスポーツ。フロントにはインナーチューブ径31mmの倒立フォーク、リアには軽量者ショックを採用し、街中をキビキビと走れるフットワークの良さを実現。段差のない広い座面のシートは、タンデム走行時の快適性も追求している。

■排気量:123cc ■最高出力:10PS/7250rpm ■最大トルク:1.1kgf-m/5500rpm ■車両価格:385,000円(10%消費税込み)

(文/宮﨑 健太郎(外部ライター))

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