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レーシング女子岡崎静夏の『いつもバイクで!』【CUV e:編】走りも楽しめちゃうパワフル電動スクーター

(岡崎静夏プロフィール)
CUV e: は、日本ではʼ25年6月から販売されている原付二種の電動スクーター。その実力を、岡崎静夏が市街地に加えて峠道で検証!

機敏なスポーツモードと安定感のある旋回性能


ʼ25年の全日本ロードレース選手権では、J-GP3クラスで自己最高のシリーズランキング3位を獲得。応援ありがとうございました!! このシーズンオフは、「奥の細道むすびの地 大垣交流大使」としての活動にも力を入れています。その拠点となる「かみいしづバイクファーム」にはEM1 e:(原付一種)もあり、かなりの頻度で乗るのですが、今回の連載ではよりパワフルで最新技術が満載された原付二種クラスのCUVe:に乗れると聞き、興味津々でテストと撮影に臨みました。

まず驚かされたのは力強さ。このCUV e: には3タイプのライディングモードが用意されているのですが、スポーツモードは電動であることを感じさせない加速性能を誇ります。私の中にある電動車のイメージは、初速はいいけど伸びない……というもの。ところがCUV e: は、一般道の法定最高速度となる60km/hに到達しても、まだまだ余裕が感じられます。

スタンダードモードだと50km/hくらいまでが実用域、ECONモードは航続距離を伸ばすための手段という感じです。かなり急な上りでも、スポーツモードなら60km/hに到達。これがスタンダードだと50km/hから上は厳しく、ECONモードだと40km/h以下に落ち込む感じでした。つまりスポーツモードなら、細かい峠道をちょっと楽しめちゃうくらいのパワーを発揮してくれるんです!

ちなみに、その出力特性には電動ならではの扱いやすさが備わっており、車速が伸びている状況でも、エンジンのように途中からパワーやトルクが盛り上がる感じではありません。だからこそ、それなりのペースで走らせても安全に扱える感触で、これも電動の魅力と感じました。

とはいえ、市街地を普通に走るならスタンダードモードで十分。坂が多い地域を走るとか、ちょっと郊外で走りを楽しみたいときはスポーツモード、航続距離が厳しくなってきたときだけECONモードと、積極的にモードを切り替えることが、満足度向上につながります。

技術の進歩を感じさせる満足できる走行性能!


一方で、スポーツモードを多用していると航続距離が気になるところですが、このCUV e: は最新スマホ連携機能のHonda RoadSync Duoが搭載されており、フルマップ表示のナビゲーションには、目的地までの距離に対してバッテリー残量が不足すると予想される場合の警告や、バッテリー交換ステーションを中継する最適なルートを自動で提案する機能なども盛り込まれています。

ターンバイターン表示も可能ですが、地図によるルート案内はとてもわかりやすく、なおかつどちらのモードでも航続距離を視認しやすい点が、電欠リスクを減らしてくれます。

バッテリーを2個搭載していることもあり、原付二種スクーターとして考えると車重はややありますが、だからこそコーナリングには十分な安定感。加えて前後サスが適度によく動くため、とくにスポーツモードだと、車体姿勢やトラクションを意のままに操るような走りが可能です。低重心なのか、ちょっとした段差を通過するようなシーンで車体挙動が乱れづらいのも魅力。もちろんエンジンスクーターのような振動もないですし、かなり快適に乗れます。

実用する場合、バッテリー交換ステーションが使えない環境では、2個のバッテリーを自分で充電する必要があります。でも、ゼロから満充電までは約6時間で、メーカー希望小売価格は充電器も2個含めた参考価格。寝ている間に充電して、1日の走行距離が50km程度であれば、十分に実用できる計算です。

走行性能では、リード125などのエンジンを使う原付二種スクーターと比べても遜色ナシ。使用環境にもよりますが、新たな日常の足として十分にオススメできると感じました。

CUVe::SHIZUKAの評価

1)スタイリング:いかにも電動らしい、個性ある洗練されたルックス。ホワイトの車体色は、単なる白ではなくアースカラー的なこだわりが感じられる色味です。

2)スポーツ性:スポーツモードが想像以上によく走り、前後サスの動きを感じながら機敏に操縦できます。日常の足ですが、バイクに乗る楽しさも得られます。

3)ツーリング:航続距離の短さを考えると、市街地でバッテリー交換ができるシェアリングサービスが全国的に普及してくれないと、ツーリングは難しそう。

4)街乗り:エンジン音がないため、閑静な住宅街で早朝深夜に使う機会が多い人にも最適。片道5㎞の通勤使用なら、5日間充電いらずの計算です。

5)コストパフォーマンス:単純に原付二種スクーターとして考えたら高級ですが、“新しい”という付加価値もあるし、動力性能で考えても高すぎる感じはありません。

SHIZUKAのお気に入りポイント


【あると便利なリバースモード】
原付二種スクーターとしては標準的な車重と車格とはいえ、後進をモーターでアシストしてくれる機能は、使うと楽できちゃいます!

●まとめ:田宮 徹 ●写真:楠堂亜希
※当記事は(株)内外出版社ヤングマシン電子版掲載記事(2026年1月号)の内容を編集・再構成したものです。

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