HondaGO BIKE LAB

新型『CB1000F』があまりにもラクで逆に困惑……なんだか「大排気量ネイキッド」らしくない?【Hondaの道は1日にしてならず/CB1000F ②街乗り 編】

開発コンセプトやメカニズムなど事前の予備知識が一切無いままに乗ることになった新型『CB1000F』は走り出す前から「イメージと違う」が連続。これは……どういうバイクって言えばいいんだ?

ラクすぎて普通に毎日乗れそう……

バッキバキのスポーツバイクかと思いきや、見た目やサウンドにはレトロ感もあり、軽さや足つき性などは「安心感の塊」みたいな新型CB1000F。

そのままクラッチをつないで走り出してみれば、その『安心感』はさらに強固なものになりました……。なんというか、これまで知っているリッタークラスのネイキッドバイクっぽくない?

前回記事はこちら!

 

リッタークラスのネイキッドバイクと言うと、先に生産終了を迎えたCB1300シリーズは見た目も走りも「重厚」そのものでした。他にストリートファイター系だとギャンギャン走るキャラのものが多いし、ネオレトロ系バイクもエンジンの味付けだけは現代的に鋭いものが中心という印象があります。

だけど新型CB1000Fはそれらとは違う。走り始めてまず感じたのはフワリとした優しい軽さ。これにはエンジンフィーリングもハンドリングも含まれます。

まずエンジンですが、前提として排気量1000ccクラスのエンジンが非力だなんてことはありえません。それを踏まえての話にはなりますがCB1000Fはすごく「自然」に力が溢れてくるイメージです。これ見よがしのパワー感じゃない、ギクシャクもしない、綺麗にスムーズに動き出す。それに伴い、アイドリングで強く感じていた4気筒エンジンの震えるような鼓動感がスウッと鳴りをひそめていくんです。

走り出してみてのエンジンの印象は完全に「現代の洗練された4気筒エンジン」そのもの。

だけど低いエンジン回転数からアクセルを開け足すと、ほんの半瞬にも満たないような、けれどキャブレター車に感じるような“間”の後に、バイクが豊かさをもって加速していきます。優しくスムーズだけど奥行きがある。何年も前に生産終了を迎えた空冷4気筒「CB1100」シリーズのフィーリングを軽やかに仕立て直したようなイメージでした。

ちなみに余談ですが、この「味わい感」は4~6速などの高いギアで低回転からアクセルを大きめに開けるとより濃厚に楽しめます。このフィーリング、かなり好き!

そのうえでCB1000Fはハンドリングが軽い!

乗り心地も快適に感じられるほど前後サスペンションがしなやかなのもありますが、そういった足まわりのバイクにありがちな「ゆったりハンドリング」とは違って、ライダーの入力と共にスッとバイクが動きます。だけどクイックに感じることはなく、言うなれば絶妙の軽快感。強い主張はないけれどバランス感がスゴい……

なんだかCB1000Fって不思議なバイクです。これまでのリッターネイキッドのどれにも当てはまらない。個人的には「ありそうでなかった」フィーリングだと感じました。

あとはCB1000F、実はわりと街乗りで「気分がいい」バイクだと知りました。

人が跨るとよりライダーの体重でリア側がすこし沈んで、デザイン的な水平基調がより際立つんですが、そこにお気に入りファッションを組み合わせれば自己陶酔度がかなり高い!

基本的に私(北岡)は大型バイクで街乗りすることに対して消極的(大きくて重いから)なのですが、新型CB1000Fの場合は「見られたいから乗る」ようになるかも? だって事実、この日は通りすがりの人から「もうF納車ですか!? カッコいいですね!」って声を掛けられたし、その他にも仕事中らしき二人組が遠目からしきりにこちらを伺っている視線をビシビシ感じていました。こういうのってなんだか嬉しい。やっぱりCB1000Fは目立つらしい(笑)

だけど少し街乗りをした程度じゃまだわからないことだらけで……味わいも豊かでラクなのは良いことなんだけど、逆に困惑もしていたんです。

だって、次世代を担う『Honda CBのトップモデル』はまだまだこんなものじゃないはず。

ということで距離として500kmくらい、そのまま走りに行ってみた! その距離と時間の中で見えてきたものは……!?

【文/北岡博樹(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事