新世代CBのフラッグシップモデル『CB1000F』シリーズが国内正式発表となり、価格や発売日、仕様が明らかになりました! エンジンも車体も装備品も……360度どこから見ても隙が無い!?
CB復権! 新型『CB1000F』『CB1000F SE』の価格と発売日が決定!
名車CB1300シリーズの後を継ぐHonda CBの新しいフラッグシップモデル『CB1000F』シリーズがついに正式発表となりました!
CBの持つ歴史と先進性、力強さを表現したスタイリングとして新登場!
さらに、エンジン特性やサウンド、乗り心地や扱いやすさもかなりこだわりました!驚きの価格やカラーラインアップにも注目!

ウルフシルバー メタリック (ブルーストライプ)

ウルフシルバー メタリック (グレーストライプ)
ます象徴的なのはウルフシルバーメタリックの車体色なのですが……なんとストライプのカラーが2パターン設定されました!? 1980年代にAMAスーパーバイクレースでレジェンドライダー“フレディ・スペンサー”が駆ったCB750Fのイメージに直結する「ブルーストライプ」は想定どおりですが、そこに大人ムードのウルフシルバーメタリック「グレーストライプ」が追加されています。
落ち着きを求める大人のライダーにはこちらのほうが好まれるかもしれません。

グラファイト ブラック
そして同時に展開されるグラファイトブラックはストライプの配置を含めグラフィックが違います。
一般的にはカラーのラインアップが複数あっても「グラフィックは基本的に同じ」というのが通常ですが、カラーひとつとってもHondaがこのバイクに対して並々ならぬ情熱を注いでいることが伺えます。初代CB750F/CB900Fのムードを纏うブラック……歴史を重視するライダーには注目カラーになりそう!
エンジンや車体は『F』らしく大幅アレンジ!
そして気になる『走り』についてですが、こちらも大いに期待が持てそうです。
まずエンジン最高出力ですが124馬力となりました。この最高出力設定に大きく期待が膨らんでいます。おそらくですが『Honda CBの直4』としての味わいを重視した仕上がりになっているものと予想されます。
証拠のひとつと言えるのが、最高出力124馬力の発生回転数が9000回転にまで引き下げられていること。また最大トルクも8000回転で発生するよう設定されており、明らかに低~中速域の力強さが重視されていることが伺えます。エンジンは専用設計のエアファンネルで6000回転以下でのトルク感と加速感を向上させ、新設計カムシャフトやバルブタイミング&リフト量のチューニングでスムーズな出力特性を実現しているとのことです。
そして個人的にものすごく注目しているのが大排気量4気筒としての“味わい”の部分。CB1000Fシリーズでは左右2気筒ごとに異なるバルブタイミングを設定し、吸気音や排気音でも「エンジンの鼓動感」が感じられるように仕上げられており、ギア1速/2速をローレシオ化するなど、かなり細部に渡って“本気のチューニング”が施されています。ちなみにアシスト&スリッパークラッチも当然のように装備!
車体側のチューニングも本気! 気になる足つき性は?
そしてもちろん、車体側のチューニングも抜かりはありません!
エンジン内部にまできっちり手を入れたバイクに対してHondaが車体側をアジャストしないなんてことはありませんし、エンジンを活かすためにはそれにふさわしい車体が必要不可欠です。
まず、気になる足つき性に関してですがシート高は795mmとなっていますが、車両重量も直列4気筒エンジンを搭載しながら214kg(※CB1000F)にまで抑えられているので安心感も高そうです。さらにシートの前方を絞った形状とし、サイドカバーやステップに対しての足の干渉などにも配慮。数値以上に安心感のある足つき性を期待できそうです。
また、CB1000Fシリーズは前後サスペンションがしなやかでストローク感を得やすい特性になっています。軽快さだけでなく、日常での乗り心地やハンドリングを追求。サスペンション自体はフロントにAstemo製SFF-BP倒立フォークと採用し、リアには新設計された分離加圧式シングルチューブタイプのクッションユニットを専用リンクレシオを採用して搭載しています。
ハンドリングや乗り心地も幅広いユーザーが、幅広い用途で楽しめるバイクになっていることが予想されます!
装備や電子制御も完璧なのに……
これだけでも大きく期待の持てる新型『CB1000F』ですが、装備や電子制御なども文句なしのゴージャスさ!
キーは「Honda SMART Keyシステム」が採用され、ヘッドライトやウインカー、テールランプはすべてLED。最新のバイクであることを主張しながらもホーンはヘッドライト下にダブルで装着され、往年のCB750F/CB900Fの特徴的な配置が継承されています。
走りに関しての電子制御は6軸IMUと電子制御スロットルを採用。シチュエーションに合わせてエンジン走行フィーリングを選べる『ライディングモード』のほか、コーナリングABSも完備しています。
そのうえでメーターには5インチのカラーTFT液晶が奢られ、ディスプレイの表示形式や背景色も選択が可能となっています。さらにスマートフォンバイクをBluetooth®で接続する『Honda RoadSync』も搭載。当然のようにETC2.0も標準装備です。
エンジン、車体、電子制御、ユーティリティなど360度全方位にわたって隙が見当たらない……完璧と言っていいパッケージとなっています!
それなのに……!?
新型『CB1000F』の価格と発売日は?
新型CB1000Fは車両本体価格が1,397,000円(10%消費税込み)にまで抑えられているんです。これは相当に「お買い得」と言えるのではないでしょうか。
ちなみに発売日は2025年11月14日(金)となっています!
ヘッドライトカウル付き『CB1000F SE』は装備も充実!

ウルフシルバー メタリック (ブルーストライプ)
そして同時に発表されたヘッドライトカウル付きの『CB1000F SE』ですが、こちらは見た目の違いだけでなく、装備品もスタンダードモデルのCB1000Fとは異なることが明らかになりました。
象徴的なヘッドライトカウルのほか、SEモデルはクイックシフターやグリップヒーターまで標準装備。その他にも専用シートが採用され、ラジエターグリルもスタンダードモデルとは別のものが装着されています。これら『CB1000F SE』の装備品は専用シートを除き「純正アクセサリー」として展開されるのでスタンダードモデルにも個別に購入/装着が可能です。
気になる『CB1000F SE』の発売日は来年2026年の1月16日(金)となり、価格は1,595,000円に設定されています。各装備品をスタンダードモデルにオプションパーツとして後付けするよりもかなりコスパ面で優れているので、ヘッドライトカウルのスタイルが好みであれば迷う必要はありません。
ここまで言えばもうお分かりだと思いますが……CB1000Fシリーズは紛れもない『Honda渾身の1台』です!
気になるかたは早めにお近くの Honda二輪車正規取扱店へご相談くださいませ!
【CB1000F】
メーカー希望小売価格:1,397,000円(10%消費税込み)
【CB1000F SE】
メーカー希望小売価格:1,595,000円(10%消費税込み)
▶CB1000Fポータルサイトはこちら
【文/北岡博樹(外部ライター)】