HondaGO BIKE LAB

650cc大型バイク『CB650R』は”渋い大人のネイキッド”だと思う理由。Honda『CB』の名は伊達じゃない!【Honda CB650R 試乗インプレ・レビュー②/中編】

40代・50代からのバイクデビュー/リターンを考える人に最適なバイクって?
一般的に650ccのミドルクラスネイキッドは『中途半端』なんて言われやすいゾーンだけど、それはCB650Rには当てはまらない!

【前編はこちら】

Hondaの『CB』だということを忘れちゃいけない

時間が無いだけじゃなく、責任もしがらみも多いのが大人っていうもの。そんな環境では学生の頃のように「思い立ったら走り出す!」なんていうのは夢のまた夢。身もフタもない言いかたかもしれませんが、大人のバイク趣味においては『限られた自由』を最大限に楽しめることが重要になります。

仕事も片づけて、家族への根回しも完璧に遂行して、はじめて得られる自分だけの時間。だけどそれは、時間にすれば半日程度……その範囲で「できること」と言えば?

リアルな話として、それは『お気に入りの場所にちょっと走りに行く』くらいに落ち着くんじゃないでしょうか。

別にワインディングを攻めに!とかの話じゃありません。気に入った景色の中で束の間の『ひとり時間』を楽しむため、です。

バイクの楽しみとして『走り』に重きを置くライダーであればHondaにはワインディング特化型の大人スポーツ『HAWK 11』という選択肢もありますが、バイク乗りだからといって誰もがワインディング派だとは限りません。

そこにおいてCB650Rはかなり優秀です。先の【前編】でも言ったことですけど、まず車体がコンパクトで軽い。気軽に走り出すことができます。

そして、CB650Rは万能さにおいて右に出るものはいない“ネイキッド”です。

なにって、まず『ライディングポジションが快適』なのが大きい。疲れないこともそうですが、乗車姿勢は快適なほうが気持ち的にもおおらかでいられます。加えて言うなら、足つき性も良いのでストップ&ゴーが多いような環境でもストレスを感じない。

のんびりマイペースで『ひとりの時間』を満喫させてくれるんです。大人ライダーたるもの『走るだけでヘトヘト→帰宅後に動けない』となる訳にはいきませんので……。

その気になれば『CB650R』はスポーツバイクとして応えてくる

でもCB650Rは、実を言うと本質的には「のんびり系」じゃありません。だって『CB』の名を冠するバイクであり、Hondaのアイデンティティを感じる直列4気筒エンジンを搭載しているんです。

だから乗り手が“ソノ気”になれば!

ワインディングではきっちり“スポーツバイク”としてのライディングを楽しめるポテンシャルを秘めているんです。それはもう、バイクに乗りなれたベテランライダーが扱っても『ほう。これはなかなか……』と感嘆するだろうレベルで。

コンパクトな車体に前後の足周りやブレーキシステムはダイレクト感のあるセッティング。前後17インチホイールを装備した車体は、ライダーの腕前次第で想像以上のスポーティさを発揮してくれます。650ccで軽量な車体とは思えないほどコーナリング中に安定感もある。このあたりもきちんと『CB』を感じるポイント!

しかも!

搭載されているのは12000回転という高回転域でMAX95馬力を叩き出す高性能エンジンです。95馬力って、もうほとんど100馬力みたいなものじゃないですか……それが重量203kgの車体に積まれているんですから『スポーティじゃない』なんてことにはなりません。

のんびり走らせる分にはイージー極まりないけど、スポーティさを引き出そうとすれば、ライダーの技量に合わせて応えてくる。そして650ccだからって、ナメていたら後輪があっさりブレイクする程度にはパワフル。セーフティとしてトラクションコントロールが標準装備されている理由を身をもって知ることになります(笑)

秘めた性能を引き出す腕前があれば、その走りは『650ccの万能ネイキッド』のイメージを覆すほどにアグレッシブ!

でもCB650Rはそのボディサイズもあり、パッと見ではそんなにスポーティには見えないと思います。もっとダイレクトに言ってしまうなら、あまり“速そう”に見えるバイクじゃない。

だけど手練れが扱えば、大きく化ける!

見た目は派手な訳じゃないし、速そうでもない。だけど正体は実力派。こういうバイクのこと、昔ながらのバイク乗りならなんて言うか知ってます?

『シブい』って言うんです。いぶし銀の魅力という意味で。

実際こういうバイクは、見栄とかイメージを優先してしまいがちな若手ライダーにはなかなか選べないものです。

バイクの本質をわかっている人のチョイス。

ラクなネイキッドだからとか、軽くてコンパクトだからとか。それもあるけど、それだけじゃない。

時にはエキサイティングさを持って『限られた自由時間』を満喫させてくれる。そのパートナーとして、CB650Rは最良の選択と言える1台でもあるんです!

《後編はこちら!》

【文/北岡博樹(外部ライター)】

HondaGO BIKE RENTALで『CB650R』を体感してみて!

CB650Rはどこでレンタルできる? 料金や店舗検索はコチラから!

関連記事

最近チェックした記事