ホンダ原付二種スクーター『Dio110(ディオ110))』の装備の解説に加えて、実際に走ってみての燃費や跨ってみての感想など基本情報をお伝えします!
Honda Dio110(2021)
ホンダの原付二種スクーターの中でも最もリーズナブルな価格でありながら、使い勝手に優れた充実の装備で人気の「Dio110」。
空冷110ccのエンジンと96kgの軽量ボディで、老若男女問わず誰にでも軽快な走りが楽しめる原付二種スクーターです。
今年2月にフルモデルチェンジした2021年モデルは、スタイリングや使い勝手がさらに向上しました。
鍵をキーシリンダーに差すことなくエンジンの始動やシートの開閉ができる「スマートキー」が新採用されました。
■車両価格 245,300円/242,000円(消費税10%込み)※価格はカラーによって変動
Dio110のライディングポジションや足つき性は?
Dio110のライディングポジションはリラックスして跨がれるごく自然な乗車姿勢になります。
バイクに接地する両腕、両足、お尻の3点が自然な位置になるように、居住スペースが確保されています。
足を前に投げ出したスタイルではなく、膝が垂直に曲がるタイプのフットスペースになっていますが、狭さを感じることはありません。
Dio110のシート高は760mmで、乗り手を選ばないほど足つき性は良好です。
172cmの日本人の平均身長くらいのライダーが跨っても両足がべったり着き、膝が軽く曲がるほど。
2020年モデルのシート高(750mm)より1cmほど高くなりましたが、全く気にならないレベルに収まっています。
Dio110の燃費は?
メインキー横にあるシートオープンボタンを押せば、シート下に給油口が現れます。
今回はトータル273.1kmの距離を走って、合計ガソリン給油量は5.2Lでした。
使用燃料はレギュラーガソリンです。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり52.05kmという、小排気量車でなければなかなか出せない数字を記録しました!
燃料タンク容量は4.9Lとやや少なめに感じますが、ガソリン満タンで概算250km以上走れます。
2020年モデルと比べても燃費が数パーセント向上されているように感じました。
Dio110の主要装備解説
Dio110のタイヤは前後ともに14インチで、原付二種クラスとしてはやや大径ホイールになっているのが特徴です。
フロントは80/90-14とオフロードバイク並みに細めで、クイックなハンドリングになっています。
このおかげで、路面状況の悪い道やデコボコとしたアスファルトでも難なく走れます。
ワンポットキャリパーのディスクブレーキを採用し、軽量なウェーブ状のアルミキャストホイールが新たに装着されました。
ハンドルマウントのヘッドライトはハロゲンランプですが、形状が変更されました。
ウインカーとポジションランプはフロントカウルにビルドインされ、スタイリングも美しい仕上がりになっています。
ペットボトルなどを入れておくのに便利なフロントインナーボックスがフタ付きの小物入れに変更されました。
スマートフォンやお財布、スマートキーなどを入れておくのに便利で、フタを閉じておけば雨が降っても大丈夫なのが嬉しいポイント。
2021年モデルからスマートキーシステムが採用されました。
ポケットなどからキーを取り出さなくても、イグニションのON/OFF、ハンドルロックの施錠などが行えるのは嬉しい限り。
また、スマートキー本体に2つのボタンが配置され、車両のウインカーを点滅させて自車の位置を知らせる「アンサーバック機能」や「イモビライザー(電子照合)機能」も搭載しているスグレモノなんです。
シート下スペースの形状も少し変更され、収納サイズは約18L。
ヘルメットの形状やサイズによっては入らないものもあるかもしれませんが、私物のフルサイズヘルメット(アライ製:アストラルX)を入れてみると問題なく入りました。
2020年モデル(17.7L)よりもややスペースアップされ、車載工具の取付位置も変更されています。
リアタイヤのサイズは90/90-14で、フロントと同じく大径で細めのタイヤを履いています。
リアブレーキはコンビブレーキになっていて左手のリアブレーキレバーを握ればフロントも一緒に制動してくれます。
また、110ccの空冷エンジンもリニューアルされ、新設計の「eSP」になり、圧縮比を旧モデルの9.5から新型は10.0に高め、よりロングストローク化。
燃焼効率と低中速域の出力を向上させ、ダッシュ力がアップしています。
アナログのスピードメーターに各種インジケーターが備わったインターパネルも新しくなりました。
パネル形状が変更され、ECOランプ表示やスマートキーアクセス表示などの機能が追加。
さらにデジタル表示のトリップメーターとガソリンメーターが加わり、日常の使い勝手が向上しています。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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