レンタルバイクで仲間といっしょに日帰りのツーリング。気の合う友達と一緒に走ってみてわかった、ソロツーリングとの違いとは?
【レンタルバイクで日帰りマスツーリングやってみた②】はこちら
『ひとりで走る』と『仲間と走る』はまったく別のもの
まさかの強風に煽られ、ノリで入った海鮮食べ放題で(満足しすぎて)気力が燃え尽きる寸前のマスツーリング。
その中で感じたのは「ソロ」と「仲間といっしょ」の大きな違いでした。マスツーリングっていうのは「バイクでのツーリング」だけどソロツーリングとは「完全に別のもの」だと思えてくるようになったんです。
ぶっちゃけ言いますが、例えばこれがソロツーリングだったら、ここまでの道のりなんて「あっさり」です。だって仮に朝に東京駅を出発したとしたら、野島崎灯台までは距離にして110~120km程度。余裕で午前中に辿り着けます。
けれど大所帯だと、休憩やらおしゃべりやらでツーリングはなかなか先に進みません(笑)
バイクっていうのは基本的に「走るだけで楽しいもの」だけど、マスツーリングの醍醐味はおそらくそこじゃない。
『すごいねー』
『きれいだねー』
って、走ってきた疲れもある中で「そこにあるもの」をみんなで分け合うというか……感動を共有するなんて言うと大げさかもしれませんが、そうやって「記憶に残る」ものなんだと思います。
アクアラインで遭遇した強風もそうだし、満腹で眠気を感じたりした時も励まし合って走ってきて、同じ疲れを共有して。バイクで走っている間は基本的に会話ができないけど、実はそこに言葉ってあまり必要ないのかもしれません。
でもバイクの場合だと、観光地を散策するのも「休憩を兼ねて」です。
だから、その場所にわりと長い時間留まることになる。
それに、バイクだから「走っている時間」はやっぱり特別!
おしゃべりや休憩でソロツーリングよりも時間がかかるけど、決してダラダラしてる訳じゃなくて、むしろオンとオフが明確に分かれているのかもしれません。
『これって道、合ってる?』
『合ってる大丈夫!』
『先頭、変わる?』
ツーリングシーンではよくあるようなシーンでも、いちいちみんなで停まって意思疎通を図って。そうしているうちに、だんだん「一体感」が出てきて。
自分のことだけじゃなくて、一緒に走る仲間のことも考えなきゃいけないから、ソロで走るより疲れたりもするけれど……
そうしたら、みんなで休めばいい!
ソロと違ってマスツーリングの休憩時間は、身体を休めるだけじゃなく「体験を共有する時間」でもあるんです。仲間と過ごす時間として贅沢に使えばいい。
仲間と走っていると、ソロの時よりも時間が早く進んでいるように感じるので、そこだけは注意が必要かもしれません。事実このときも気が付いたら日が傾いていました……
『そろそろ帰らないと……』
『えーもうっ!?』
『いやみんなレンタルしたバイクの返却あるし!』
『やだー帰りたくなーい!』
じゃ、もうちょっとだけ……
それに「ここまで一緒に走ってきた仲間」となら、謎のテンションで全力疾走できることを保証します。
みんなで力いっぱいに楽しむ仲間と一緒のツーリング、一度でいいからやってみて!
それはきっと何年経っても「忘れられない1日」になるはずですよ!
【レンタルバイクで日帰りマスツーリングやってみた①】はこちら
【レンタルバイクで日帰りマスツーリングやってみた②】はこちら
【文/北岡博樹(外部ライター)】