かなりインパクトの大きい滑り出しとなったツーリング2日目。海沿いのプチアドベンチャーと紀伊勝浦のマグロを楽しみ、東京へ帰還します!
【前回のお話】
荒船海岸でプチアドベンチャー! 紀伊勝浦のマグロを目指せ!
潮岬を後にしたら、気持ちよく海沿いを北上します。
途中に現れた何でもない公園があまりにも綺麗で、白い砂浜と綺麗な海を眺めながら小休止。ついでにルートを確認していたところ、なにやら付近に面白そうな場所を発見!
道もそこまで険しくはなさそうだし、予定には無かったけど寄り道してみることに。
分け入っていくと、ちょっとしたアドベンチャー気分を味わえる道が続いていました!
なんというか、地の果てまで来てしまったような気分です……。
けれど両側にそびえ立つ岩の門や、不思議な植生はそうそうお目にかかれないので、ここまで走ってきた甲斐があったというもの!
所々、砂利が浮いている場所もありましたが、低速でも扱いやすい『400X』なら余裕をもって楽しめます。
また、ハンドルの切れ角が大きく、跨っている分にはさして重さも感じないので、荒船海岸の細い道でも容易に切り返しが可能。重たくて大きいバイクでは入って行くことすら躊躇するような場所でも『400X』なら気軽にアドベンチャー気分を楽しむことができました!
そんなプチアドベンチャースポットを後にし、再び海岸沿いを北上している最中、あることに気づきました。
あれ、せっかく和歌山に来たのにみかん買ってないや。
ということで、紀伊勝浦に向かう途中の道の駅でみかんを購入。
後で気づいたのだけれど、和歌山県内にはみかんの無人販売所がいたるところにありました。そこで購入するのも風情があったかもしれません。
そして昼過ぎに辿り着いた紀伊勝浦はマグロの水揚げで有名な港町。
早速、マグロが食べられるお店へゴー!
前日は昼食が空振りに終わったので、本日はしっかりリサーチ。
向かったのは生マグロを使った海鮮料理を提供する「お食事処 大和」。本場のマグロ丼を頂きます!
正直、自分の舌はあまり肥えていませんが、生まれて初めて「美味しいマグロ」を食べることができたような気がして、間違いなく今まで食べた海鮮丼のなかで一番印象に残った一杯です。
何より、今回のツーリングでやっとまともにありつけた美味しいご飯に涙が出そうでした(笑)
マグロでお腹を満たしたら時刻は14時。そろそろ帰路につかなければいけません。
しばらく北上して三重県の熊野市まで走らなければ高速道路に乗れないので、三度海沿いを走り出します!
ですが、寄り道するつもりはなかったのに、途中、御浜町の海沿いの景色がとても綺麗だったので、道沿いの公園へ吸い込まれてしまいました。
先ほど購入したみかんをお供に、絵具で塗ったような鮮烈な青をぼんやり眺めていると、風もなく気温も暖かいので、ここで昼寝したくなります。
しかし、太陽の光がすこし橙に近づいているのに気づきリスタート。熊野大泊から熊野尾鷲道路に乗り込み、あとは高速道路をひた走ります。
陽が落ちてくると急に気温が冷え込んで身体が震えだし、堪らず嬉野SAに飛び込み、往路で使ったフル防寒装備に換装!
ただし、電熱グローブだけはまだ我慢。これは最後の新東名高速道路を乗り切るための切り札!
しかし……
防寒装備を整え、順調に東京へ向け歩を進めていると、岡崎周辺で不吉なものが視界に流れ出します。
あかん、雪パラついてきた!?
状況を確認するために、浜松でサービスエリアに緊急退避です。
今回、雪は徹底的に避けていたはずなのに、どうしてこうなった⁉
でも、この時点で浜松まで歩を進められていたのは幸いでした。
ここからなら電熱グローブの効果時間が東京を射程に捉えます! それに、スマホの天気予報アプリの雨雪判別で状況を見てみたら、雪がパラついているのはここだけの様子。一瞬「ここで夜を明かすのか?」と戦慄しましたが問題無さそうです。
電熱グローブと共に再び極寒の新東名高速道路へ乗り出し、東京まで駆け抜けます! 防風性能の高い『400X』ならきっと乗り切れる!
そして首都高速道路の見慣れた景色が出現する頃には寒さも和らぎ……昨日に出発した新橋の会社まで無事に辿り着きました。
疲れを感じるはずのツーリングの帰り道。普通に帰ってこれてしまった『400X』が末恐ろしく感じます……。
今回のツーリングの総走行距離は1434.8kmでした。
『400X』なら大型バイクのような快適さでツーリングができる!
今回『400X』でツーリングをしてみて、400ccバイクのポテンシャルの高さには大いに驚かされました。
私が普通二輪免許を取得しバイクを購入した際には、車検なども考慮し、迷うことなく250ccバイクをチョイス。それから今まで400ccのバイクに触れる機会はほとんどなく「大型じゃないなら250ccで十分」なんて思っていましたが、とんだ間違いでした……。
250ccクラスでパワー不足を感じてしまう場面でもアクセルを開ければ思い通りに加速し、大型バイクでは億劫に感じる取り回しでも不安はありません。
まるで小排気量バイクと大型バイクの「良いとこ取り」をしたような感覚で、日本でツーリングを楽しむのに『400X』以上にマッチしたバイクはないようにすら感じています。
しかも今回は2日間で1,500km近くを走行するという大型バイクも真っ青のロングツーリング。おそらく『400X』特有の快適性が無ければ、こうも簡単には達成できなかったことでしょう。
高速道路での巡行性能はすこぶる高く、ツーリング先で出くわす悪路も難なくクリアでき、取り回しの良さから日常生活においての使用まで視野に入る。
しかもスタイリングもクール!
国産バイクのラインアップを見回しても、おそらくここまでの万能選手は多くないと思います。
もし400cc以下の排気量で日常から非日常のロングツーリングまでを楽しみたいと思っている方がいましたら、この『400X』は本当におすすめ!
だってこのバイク、今回の旅の行程からもわかるように『400ccだけど大型バイクに匹敵するツーリング力』を備えているんですから!
『400Xと行く真冬の避寒ツーリング@和歌山』初めから読みたい方はこちら!
【文:石神邦比古(外部ライター)】