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エンジンオイル『点検窓』の正しい使い方を知ってる?定期的にチェックしてバイクを最高の状態に維持しよう!

バイクのエンジンを動かすのに必要なエンジンオイル。
距離や期間で交換することが定められていますが、もしかしたら推奨距離や期間よりも早く傷んでいたり減っていることがあるかも?

エンジンのコンディションを維持するために「エンジンオイル点検窓」の使い方を知っておきましょう。

「エンジンオイル点検窓」でオイルの状態を確認しよう!

バイクのエンジンが問題なく駆動し、良好なパフォーマンスを発揮し続けるためにはエンジンオイルの状態を保つことが不可欠です。

そして、バイクにはエンジンオイルの状態を外部から確認できる仕組みが用意されています。それが「エンジンオイル点検窓」です。

ご自身のバイクのエンジンをチェックしてみてください。おそらく写真のような窓がエンジン側面下部にあると思います。

この点検窓でエンジンオイルの量や状態をチェックすることができますが、エンジンが冷えている状態か、温まっている状態かによって点検窓で確認できるオイル量は変化してしまいます。

また、エンジンオイルは既定の距離や期間で交換が推奨されていますが、場合によっては規定よりも早くエンジンが減ってしまっていたり劣化してしまっている場合もあります。

愛車のコンディションを良好な状態に維持するためにも、エンジンオイル点検窓での正しい点検方法を知っておきましょう!

エンジンオイル点検窓を用いたオイルの点検方法

Hondaのバイクを購入した際には写真のようなオーナーズマニュアルが付属しているハズです。マニュアルにはそれぞれの車種での点検方法が記載されているので、指示に沿って点検してみましょう。

今回は「CL500」を例に点検してみます。

オイル量の点検

まず、エンジンが冷えている場合はアイドリングさせてエンジンを温めましょう。

エンジンが冷えている状態での点検窓の状態がこちら。

3~5分ほどアイドリングさせたのち、メインスイッチをオフにしてエンジンを停止させ2~3分ほど待ちます

エンジンを止めた直後はオイルがエンジンの内部に残った状態となるので、オイル量が少なく見えてしまいます。そのため、しっかり待つことが大切です。

規定時間を待った後、足場のしっかりした場所でバイクを倒さないようにまっすぐに起こします。その状態で点検窓を覗き、オイルレベル(量)が点検窓の上限と下限の間にあることを確認します。

アイドリング停止後しばらくした後の点検窓の様子。エンジンが冷えている時とオイルレベルに差があるのがわかります。

ただし、車体をまっすぐに起こしながらバイクの下部を覗くのは若干コツが必要で、慣れないと倒してしまう恐れがあるため、はじめのうちは2人以上で作業した方が安全でしょう。

写真のメンテナンススタンドのようなバイクを直立させる道具があると便利です。

 

オイルの補給

エンジンオイル点検窓を確認し、エンジンオイルが不足していたりオイルレベルが下限に近い場合にはオイルの補給が必要です。

一般的に点検窓の位置より上部にあるオイルフィルキャップ(オイルフィラーキャップ)を取り外し、点検窓で確認しながらオイルを補給。キャップを確実に取り付けたら作業完了です。

ただし、補給の際にゴミが入ってしまったり、規定より多く入れてしまうとエンジン不調の原因となってしまいます。別のグレードや銘柄のエンジンオイルを混用することもエンジンに悪影響を与える場合があります。

エンジンオイルの補給に自信がない場合は、バイクを購入した店舗などに相談してみてください。

点検窓がない場合もある⁉

ところで……

もしかしたら、ご自身の愛車にエンジンオイル点検窓が見当たらない方がいるかもしれません。その場合は「オイルレベルゲージ」と呼ばれる点検機能が用意されているはずです。

「オイルレベルゲージ」での点検方法を「Rebel 1100」を例に紹介します。

オイルレベルゲージでの点検方法(Rebel 1100の場合)

エンジンオイル点検窓での点検同様、まずメンテナンスノートで点検方法を確認。手順に沿って点検を開始します。

エンジンが冷えている場合は3~5分ほどアイドリングさせ、エンジンを停止させ2~3分ほど待ちます。

足場のしっかりした場所にサイドスタンドを使ってバイクを立て、エンジン側面のオイルレベルゲージを取り外し、ゲージに付着したエンジンオイルを布などで拭き取ります。

オイルレベルゲージはこのように棒状になっていて、先端に上限と下限の印が付いています。

次にバイクを倒さないように車体をまっすぐ起こし、オイルレベルゲージを“ねじ込まずに”差し込みます。

その状態からもう一度オイルレベルゲージを引き抜き、オイルがオイルレベルゲージの下限と上限の間にあることを確認した後、確実に取り付けます。

オイルが不足している際にはエンジンオイルの補給が必要なので、エンジンオイル点検窓での作業と同様のポイントに注意し補給をします。

オイルレベルゲージを使用した点検は補給が難しくなるため、こちらも自信がない場合は購入店などプロに相談してみてください。

エンジンオイルの定期的な点検で気持ちよくバイクに乗り続けよう!

前述した通りバイクのエンジンが良好なパフォーマンスを維持するためには、エンジンオイルが良好な状態であることが不可欠です。

エンジンオイルが減っていたり多すぎたりすると不調の原因になってしまい、最悪の場合エンジンを壊してしまう事態に繋がります。そのため、エンジンオイルの量は定期的に自身で点検しましょう。

エンジンオイル点検窓からは色などでエンジンオイルの状態を把握することもできるため、量だけでなく状態もしっかりチェックしましょう。

だけどこれらは定期的にエンジンオイル交換することが大前提のお話。こまめな整備・点検こそが愛車を長く乗り続けるコツですよ!

【文:石神邦比古(外部ライター)】

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