HondaGO BIKE LAB

「EM1 e:」バッテリー長持ちのコツを徹底解説!走り方次第で更にエコな乗り物へ

電動バイクはエコな乗り物として今注目を集めていますが、バッテリーから電源供給されたモーターが動力源となるため、バッテリーの消費はできるだけ抑えたいところです。

バッテリーを長持ちさせる省エネ運転は、ガソリン車と同様にコツが必要です!

今回はそんなEM1 e: のバッテリーを長持ちさせる省エネ運転のコツ、ご紹介します!

急加速しない

これはエンジン車にも言えることですが、電動バイクも例外ではなく、停止状態からの急加速、徐行状態からの急加速など、スロットルを大きく開けてのフルパワー加速は当然バッテリーを消費します。

しかし原付一種クラスであるEM1 e: は、走るシチュエーション次第では急加速になってしまうこともあるかもしれません。
その場合はスロットルを最初から全開にして加速するのではなく、上がっていく速度に合わせて徐々にスロットルを開けていくなど、いきなり全開にするのではなくできるだけ緩やかなスロットルコントロールをすることで加速時でもバッテリー消費を抑えることができます。

また急加速をしないための走り方として、常に先の状況を見ておき、急加速後の急減速や急加速によって目標停車位置を超えてしまっての急ブレーキなど不必要な加速・減速を減らすだけでも省エネ運転に繋がります。

極力、一定速度で走る

一度発進してスピードに乗ったら極力一定速度で走るというのもバッテリー消費を抑えるコツの一つです。
一番バッテリーを消費するのは停止時(0キロ)からスピードに乗るまでの加速の部分。

車体とライダーを電気の力で引っ張ってスピードに乗せていくため、徐行や巡航速度からの再加速よりも大きな電力が必要となります。

一度スロットルを開けて加速し、スピードが乗ってきたらできるだけ同じ速度で巡航できるようにスロットルを戻し、巡航しやすいスロットル開度で走るようにしましょう。

加速してスピードに乗った状態からはスロットルを少しだけ開けた状態でも巡航できるため、必要以上にスロットルを開けたままにしないように走りましょう。

感覚的な部分ですが、一度加速した勢いをできるだけ失速させず、一定速度で走るのはエンジン車よりもやりやすいと感じた一面も。
低速の速度調整がしやすいようにセッティングされているおかけで楽に速度を保つことができます。

先述の話にも繋がりますが、常に先の状況を把握しておいて状況に合わせた速度で巡航することが省エネ運転に繋がります。

ECONモードを積極的に使う

EM1 e: には、右側のハンドル付近に走行モードを切り替える「ECONスイッチ」があり、STDモードとECONモードの走行モードを選択することができます。

ECONモードは最高速度を抑え穏やかな加速となる、バイクの運転に慣れていない方でもコントロールしやすいモードです。
同時にECONモードではバッテリー消費を抑えた走りをすることができます。STDモードに対して、一充電あたりの航続距離は、約15%UPするそうです。
*Hondaテスト値。数値は使用する速度域や、車両、整備などの諸条件により異なります。

また加速時もSTDモードに比べて穏やかに加速していくため、急加速の必要がない住宅街などを走る際にはECONモードにしておいた方がより速度をコントロールしやすいという利点もありました。

空気圧を適正に保つ

EM1 e: は電動バイクとはいえ、足まわりはエンジン車と同様にサスペンションとタイヤが取り付けられています。

タイヤの空気圧を適正にしておくことも省エネ運転に繋がります。

車体左側のスイングアーム部に空気圧を記載したステッカーが貼ってあり、この数値がEM1 e: の適正空気圧となります。

[タイヤ空気圧:前輪 150 kPa (1.50 kgf/cm2)|後輪 200 kPa (2.00 kgf/cm2)]

空気圧を確認するエアゲージや空気を入れるための空気入れがない場合は購入したHonda二輪EV取扱店、もしくは近隣の二輪販売店などで適正な空気圧に調整するようにしましょう。

省エネ運転で更にエコになる

EM1 e: は電動という時点でエンジン車よりも環境に優しいですが、バッテリーを充電する段階でCO2を排出します。
そのため一回の充電でできるだけ長い距離を走ったほうが省エネはもちろん、結果的にCO2の排出量を減らすことができます。

原付バイクで公道を走る上で安全上どうしても避けられない場合もありますが、できる限り省エネ運転を意識することで、よりエコな乗り物としてEM1 e: を賢く使ってみましょう!

【文/佐藤快(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事