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ヘルメットでツーリングの楽さが変わる?フルフェイス、アドベンチャー、ジェットなどおすすめモデルを紹介!

ヘルメットはバイクを運転する上で必ず被らなければいけないものです。
ライダー誰しもが被っているヘルメットですが、そのヘルメットでバイクの快適性が変わることがあります。

今回はこれからのツーリングにおすすめしたい、タイプ別ヘルメットをご紹介します!

プレミアムツーリングフルフェイス

SHOEI GT-Air II

まず定番のフルフェイススタイルでおすすめしたいのがこちらの「GT-Air II」。
ツーリングフルフェイスとして定番のヘルメットですが、洗練されたデザインや各部のベンチレーション機能など定番とだけあって完成度の高いフルフェイスです。

撮影したヘルメットは、Hondaオリジナルカラーのレッド。
SSにも似合うレーシーなグラフィックですが、ツーリングフルフェイスとしてしっかり利便性を追求したヘルメットです。

ベンチレーションは頭上と口元の2箇所に配置。
口元は下に開くことで内部に外の風を取り込むことができ、真正面とだけあって開放するとわかりやすく風の流れを感じます。

頭上のベンチレーションは口元ほどではありませんが、開放すると頭の上を風が通り抜けて後ろへ流れていくため、ヘルメット内部のムレが軽減されました。
今回は一般道のスピードでテストしましたが、高速域ではもっとベンチレーションの効果を得られるはずです。

フルフェイスの難点として形状によっては口元がチンガードに近く、息がしづらく感じるものもありますが、GT-Air II は適度なスペースが確保されており、むしろ開放感を感じたほど。

万が一のアクシデント時に備えた緊急用ヘルメット取り外しシステム「E.Q.R.S.」が付いており、緊急時に第三者がヘルメットを脱がす場合でも頸部への負担を最小限に抑えつつ、簡単にヘルメットを外すことが可能なシステムです。
ヘルメット側面にはSENA社のSRL2というインカムが取り付けられるスペースが確保されていました。

またヘルメット側面のタブを操作することで内蔵されたインナーサンバイザーを出すことができます。
これがあればヘルメットシールドを変えなくても状況に合わせてサンバイザーで対応できるため、ツーリングで使うならかなり便利な機能です。

チンストラップはSHOEI独自のマイクロラチェットシステムを採用しており、グローブを付けたままでも操作ができて、ワンタッチで開閉ができるため利便性に優れています。

各部のベンチレーションやインナーサンバイザーなど便利な機能が搭載されていますが、それを抜きにしても被って走り出した瞬間からわかる良さがあり、風をうまく後ろに受け流してライダー自身はほとんど風を感じないほど空力性能が高いヘルメットなので、長距離ツーリングなどで使った場合でも疲れにくいと思います。
初心者上級者に限らず、ツーリングを存分に楽しみたい方におすすめしたいヘルメットです。

商品名:GT-Air II
メーカー希望小売価格:67,100円(消費税10%込)
●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber)
●規格:JIS
●付属品:ブレスガードF、チンカーテンJ、シリコンオイル、CWR-F PINLOCK®lensスペアPINLOCK®ピンセット、サービスツール、SHOEIロゴステッカー(No.11)SENA製の専用設計コミュニケーションシステム「SRL2」の取り付け機構装備

OGK KABUTO AVAND2

フルフェイスよりも開放感があって視野が広く、チンガードがないため気軽に被りやすいジェットヘルメットもツーリングで活躍するヘルメットです。
「AVAND2」はただのジェットヘルメットではなくベンチレーションやウェイクスタビライザーなど、ひと昔前のジェットヘルメットにはないハイテクな機能が備わったジェットヘルメットなんです。

ベンチレーションは頭頂部の前後にそれぞれ配置。
前側を開放することで内部に空気を取り込み、後ろから排出していますが、同時に素晴らしい仕事をしているのが後ろのベンチレーションから下に伸びているウェイクスタビライザー。
帽体付近の乱流をコントロールし、真っ直ぐを向いているときはもちろん、後方確認時などでも高い安定性があり、風に引っ張られてうまく振り向けない、振り向いたところから戻れないなどもありません。

標準シールドからライトスモークがかかっており、完全なクリアではありませんが、派手すぎないシックな雰囲気で被れます。

チンストラップはバックル式となっており、グローブを付けたままでもワンタッチで操作が可能です。

被り心地が良いのもKABUTOのジェットヘルメットの特徴で、帽体がコンパクトに収まっているのに被るときはスポッと頭全体を包み込むように自然に被ることができます。

ツーリングでも活躍するヘルメットですが、街中を走る際にも機能的にサポートしてくれるので、これ1つで様々な使い方をしたい方にもおすすめです。

商品名:AVAND2
メーカー希望小売価格:29,700円(消費税10%込)
●規格:JIS
●付属品:SAJ-Pシールド、ライトスモーク

Arai×Honda TOUR CROSS 3 AF

スポーツ系ならフルフェイス、ストリート系ならジェット、といったようにアドベンチャーモデル用に作られたのが「TOUR CROSS 3」。
このモデルはアフリカツイングラフィックのホンダコラボモデルとなっています。

オンロードだけでなくオフロードも含めて長距離を走るアドベンチャーライディングに必要な機能を備え、アドベンチャー車やオフロード車でツーリングに行く方におすすめしたいヘルメットです。

オフロード系のヘルメットは基本シールドがなくゴーグルを合わせるパターンが多いですが、しっかりシールドが取り付けられているというのもアドベンチャーヘルメットならではの特徴。

実はバイザーが付いたヘルメットはシールドを取り付けると開閉する時に上で当たってしまうため、取り付けが難しいんですが、TOUR CROSS 3はシールド開閉時に回転軸を移動させるデュアルピボット開閉システムを採用することで、フルにシールドを上げてもバイザーに当たらず開閉することができます。
ゴーグルスタイルのヘルメットもスタイリングはいいですが、機能で比べてしまうとシールド付きのTOUR CROSS 3の方が断然快適です。

ベンチレーションは頭頂部に左右それぞれ2つ、チンガード部分に1つ配置されています。
グローブを付けたままでも開閉することができるようになっており、開放するとヘルメット内部、特に頭頂部あたりで風の流れを感じるので内部が通気されていることがわかります。

特にシールドを締めた状態で顎部分のベンチレーションを開放すると効果がわかりやすく、扇風機のような風の入り方ではありませんが、しっかり前から入ってヘルメット内部の熱気を後ろに排出されていることがわかります。

チンストラップはDリング式となっており、昔ながらのヘルメットや本格的なスポーツヘルメットにも採用されることの多いタイプです。
Dリングの使い方としては2つのリングにストラップを通し、一個手前のDリングにだけストラップを通して戻します。

戻したら首が閉まらない程度の締めつけ感に調整し、最後余ったストラップがバタつかないように赤いボタンで固定します。

普通に考えたらバックル式の方が楽なんですが、Dリング式はバックル式ではできない無段階の細かい締め付け調整ができるため、こっちのほうが好きという方も多くいます。

TOUR CROSS 3は独特なスタイルですが、オフロード系のヘルメットを使ったことがある方なら良さがわかりやすいと思います。

この帽体の大きさでシールドが付いていて、ベンチレーションなど快適機能が備わったヘルメットはアドベンチャーヘルメットにしかありません。
TOUR CROSS 3はアドベンチャーヘルメットの中でも洗練されたモデルなので、アドベンチャー車に乗っている方はもちろん、オンロードでもしっかり使えてオフロードでも使えるヘルメットを探している方などにおすすめです。

商品名:Honda TOUR CROSS 3 AF
メーカー希望小売価格:60,500円(消費税10%込)
●帽体:PB-cLc(ペリフェラリー・ベルテッド・コンプレックス・ラミネート・コンストラクション)
●規格:スネル・JIS
●シールド:TX ピンロックブローシールド標準装備(PINLOCK® lensはオプション)
●内装:FCSシステム内装(オプションにて調節可能‐特許)
※オプションパーツはArai TOUR CROSS 3用をご使用ください。

空力と機能でツーリングが楽になる

ツーリングを楽にしてくれるアイテムはバイク本体はもちろん、ウェアやグローブ、ブーツなど細かい用品それぞれに散りばめられているものです。
ですがヘルメットはその中でも効果が大きく、頭を常に上げているバイクにおいてヘルメットの効果は最も感じやすいかもしれません。

空力が高ければ安定性が増し、長距離を走った場合でも無駄な力がいらないため疲れにくく、ベンチレーションなど機能的な物があれば走っている最中の快適度が変わってきます。
自分のバイクライフに合ったヘルメットを使うことで、普段より数倍ツーリングを楽しめるはずです。

デザインや機能、空力性能など自分が一番求めているヘルメットの機能を見つけ、それに合ったヘルメットでツーリングを楽しみましょう!

【文/佐藤快(外部ライター)】

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