Hondaのバイクで房総ライフをエンジョイしているのが松丸さんご夫婦。
ゲーム関係の仕事で知り合ったお二人は結婚して房総半島に移住。そこでバイクに出会い、現在は房総の大自然を満喫しているのだと言います。
そんなお二人のバイクライフについて伺ってみることにしました。
自然を楽しみたくて房総へ移住
松丸雅史と亜希さんご夫婦は都内に住んでいました。
ある日、木更津の家を買わないかと言われて移住することを決意します。
木更津なら都内へも出やすいし、大自然の中で思い切り遊べるのではないかと思って移住することに決めました。
このときは二人共バイクには乗っていなかったのだそうです。
最初に免許を取得したのは雅史さんでした。
駅までの通勤にバイクが便利だと考えて普通二輪免許を取得。PCXを購入しました。でもそのとき妻はバイクに反対だったんです。免許も内緒で取ったので最初は怒られました(笑)。
ところがタンデムで食事などに行くようになってから亜希さんの態度が一変。
自分も乗りたいと考えるようになって大型二輪免許を取得したのです。
単気筒に憧れてGB350をチョイス
コロナ禍になってから雅史さんは乗り換えを考えるようになります。
仕事がリモートになりました。だったら通勤を考える必要がありません。どうせならもう少し大きいバイクで房総半島を走りたいと思いました。
選んだのはGB350でした。
昔から単気筒のオートバイに憧れていたんです。それにこれから排出ガス規制が厳しくなってくると空冷単気筒のオートバイはなくなってしまう可能性もあります。最後の空冷単気筒になるかもしれないと思ってGB350を購入することにしました。
雅史さんは、GB350がとても気に入っている様子です。
なんといっても単気筒のフィーリングが良いです。燃費もとても良くて、木更津から浜名湖まで往復のツーリングに行ったときは1回しか給油しませんでした。
GB350ならどこへでも走っていけそうだと言います。
オフロードだってフラットな路面の林道くらいなら平気です。これに満足してしまって、違うバイクに乗り換えたいという気持ちにならないくらいです。
Monkey 125(モンキー125)で房総の林道を制覇
亜希さんが購入を考えたのはモンキー125でした。
ブラックのカラーが欲しかったのですが、入荷してきたのはブルー。
どうしてもブラックのモンキー125が欲しいと考えて、たまたま通りかかったバイクサービス木更津を覗いてみると、そこには欲しかったブラックのモンキー125があるではありませんか。
お店の方に話を聞いてみたらオーダーがあって入荷してきた車両でした。でももしかしたらキャンセルされるかもしれないと言うのです。その日の夕方までに確定するということだったので、待つことにしました。そうしたらキャンセルが決定したという連絡が入ったので即購入を決定したんです。
亜希さんは、モンキー125で房総半島の色々な場所に出かけていきました。
夢中になっているのは林道や廃道を開拓すること。
廃道などを走っていると私有地に入ってしまうことがあります。だから走る前、必ず地元の人に挨拶をして、地主さんを紹介していただくことにしています。許可を得てから走るようにすれば、気持ちよく走ることができますから。最初に挨拶に行くと、皆さんとても優しく対応していただけます。『もっと面白い道もあるよ』なんて感じで違う道を教えてくれることもあります。
モンキー125で色々な道を走っていて、本格的なオフロードバイクにも乗りたくなり、購入を決めたのがCRF250 RALLYでした。
ラリーに興味が出てきたんです。将来はSSTRなど日本各地のラリーに出たいと思いました。
実はCRF250 RALLYを注文したとき、亜希さんは現車を一度も見たことがなかったんだとか。
どんなバイクなのか知りたかったので、林道などでCRF250 RALLYに乗っている人を見つけたら片っ端から声をかけていました(笑)。バイクに跨がらせてもらったり、林道を走るうえでのアドバイスを沢山いただくことができました。
納車された CRF250 RALLYは、当然のことながらモンキー125とは別物でした。
予想していたよりもずっと本気なラリーモデルでした。車体はちょっと大きいけれど、高回転のパワーは想像以上でしたね。7,000rpmからの加速が素晴らしいです。
バイクが手元に来てすぐにガード類とフォグランプを装着。
オフロードを本格的に走る亜希さんにとっては必須アイテムでした。
房総って夜になると本当に暗い道が多いのでフォグランプは重要なんです。CRF250 RALLYのヘッドライトはフレームマウントなのでハンドルを切っても前しか照らしませんが、フォグランプがあればコーナーリング中も周囲を見ることができます。
モンキー125はお役御免かと思いきや、こちらはまた別な楽しみ方が出てきたようです。
実は最近トライアルも始めたんです。そこの方たちが原付二種で楽しんでいるので、最近はモンキー125で一緒に走ったりしています。
亜希さんはバイクに乗るようになって、房総半島での生活や自分たちが走っている様子などをInstagramで発信するようになりました。 亜希さんのInstagram
最近はコマ図ラリーにも興味が出てきた様子。
二人でマザー牧場で開催されたドア・オブ・アドベンチャーに参加したいと思ったんですが、すぐ定員になってしまったもので参加できなかったんです。それでGOSTというラリーをやってみることにしました。スマホだけを使ってゲーム感覚で楽しむことができるラリーです。
どうやら次々とやってみたいことが出てきているようです。
バイクライフを広げていきたい
雅史さんは最近、大型二輪免許を取得しました。
GB350が気に入っているので買い替えはないということですが、増車はしても良いかと考えて物色しているところ。
ラリーに出たいと考えているので、アドベンチャーモデルなどを中心に検討している様子です。
リッターバイクは大きすぎて大変そうかなと思っています。房総半島は観光シーズンになると渋滞することが多いので、田舎道や裏道を走ることになります。そういうときのことを考えると、ある程度身軽なバイクがいいんですよね。
最近気になってきたのはX-ADVだとか。
X-ADVはサイズ感がいいですよね。750ccの二気筒でパワーもありそうだしDCTというのも魅力です。それに便利そうじゃないですか。PCXで知ったスクータータイプの便利さってやっぱり忘れられないんですよ。
房総半島でとても充実したバイクライフを送っている松丸さん御夫婦ですが、今後は遠くにも足を延ばしていくことを考えているようです。
主人の実家が熊本なので、フェリーを使って2人で九州ツーリングをしようとかと話をしているところです。
九州の次は北海道とかも良いかもしれませんね。
お互いのライフスタイルを尊重しつつ、二人でのバイクの楽しみ方も模索しているようです。
ご夫婦として仲が良いだけでなく、同じくらいのタイミングでバイクの免許を取ったから、バイク仲間としても同じレベルで話ができるようになりました。
ある意味、バイクを楽しむのに理想的な夫婦関係なのかもしれません。
※今回の記事作成にあたりバイクサービス木更津様にご協力いただきました。
【文/後藤武(外部ライター)】