いよいよ夏本番!
しかし、これからの時期のバイクツーリングはライダーが感じる「3つの暑さ」に気をつけて走る必要があるんです。
今回は、夏のライダーが知っておきたい「暑さ対策」について解説します!
真夏のツーリングが一年で最も疲れを感じやすい⁉︎
開放的になる夏のツーリングは涼しい風を受けながら気持ちよく走る楽しさがありますよね。
風と一緒になって走れるバイクは開放的で気持ちがいいものですが、真夏のバイクツーリングは他の季節に比べて少し注意しておきたいことがあります。
近年の夏は10〜20年くらい前と比べても、気温35℃を超えるような猛暑日が多発しやすく、じっとしているだけでも汗をかくほどの日が続きますよね。
また、バイクにはクルマのようなエアコンもありませんし、走行中は直射日光や紫外線を直接浴び続けることになる乗り物ですから、夏は暑さだけでなく、疲れを最も感じやすい季節かもしれません。
そこで今回は真夏のライダーが知っておきたい「3つの暑さ」について解説します。
ライダーが知っておきたい夏のツーリングの「3つの暑さ」
『外気温』による暑さ
まずはバイクに乗っている乗っていないに関わらず生じる「外気温」による暑さです。
特に初夏のツーリングは、まだ身体が夏の暑さに慣れていないことに加えて、長時間に渡って高い気温の中を走ることになるので、普通に過ごしているよりも疲れを感じやすい状態になっています。
バイクは走りながら走行風を受けているとはいえ、気温が35℃を超えるような猛暑日は、体感的には熱風を浴びているかのような状態になることもあり注意が必要です。
『エンジン熱』による暑さ
また、バイクはガソリンと空気の混合気を爆発させて駆動力を得ている「内燃機エンジン」が搭載されています。
走行することで高温化したエンジンやマフラーは、いわば“股火鉢”のように熱い鉄の塊と化します。
真夏に熱源を抱えて走っているようなものですから、これもライダーが暑さを感じるひとつの要因ということができます。
『ウエア』による暑さ
バイクに乗るときはTシャツ&短パンなどの薄着で走るのは非常に危険なので、しっかりとした夏用のライディングギアを着るのが基本です。
夏用のメッシュウエアは走行風を効果的に取り入れてくれるので、走っている最中は涼しいですが、万が一の転倒などに備えてしっかりとした生地と安全のためのプロテクターが装着されていますので、バイクから降りると途端に暑さを感じます。
バイクに乗るときは夏の普段着と比べて、かなり“厚着をしている”状態になるので「外気温」と「エンジン熱」に加えて「ウエアによる暑さ」も気にかけておいてください。
ライダーの身体は「自分自身で守る」必要があります
しっかりとした夏用ウエアを着てバイクで走っているときは、楽しさや開放感もあって疲れを感じにくい場合もあります。しかし真夏のツーリングで特に気をつけたいのは、やはり「熱中症」でしょう。
近年の猛暑日は、夜の室内でもエアコンをつけなければ熱中症になってしまうケースもあるほどなので、日中に屋外に長時間いるツーリングなどでは特に気をつけたいところです。
暑さを感じ続けることで「なんだか今日はやけに疲れるなぁ……」と思う前に、ライダーは先ほどの「3つの暑さ」に自分自身で対応する必要があります。
真夏のツーリングで肝心なのは、他の時期よりも長めの休憩と、多めの水分&塩分補給を心掛けるようにしましょう。
「まだ大丈夫でしょ!」と安易に考えるのではなく、疲れを感じる前の休憩&水分補給が肝心です。
【関連記事】夏のライダーの水分補給はどんな飲み物がいい?
そして、適度な休憩と水分補給に加えて、夏のライダーは装備のチョイスも重要です。
バイクで走行中は直射日光や紫外線を受け続けることになるので、ライダーが自分の身体を守れるのは夏用のライディングウエアしかありません。
直射日光や紫外線を防ぎながら、走行風を効果的に取り入れられる「メッシュジャケット」に、冷却効果と吸湿速乾のある「高性能インナー」を組み合わせたレイヤードのスタイルはライダーの夏装備として、ひとつの理想と言えます。
また、バイクを降りて休憩している間はジャケットを脱ぐなどして体温をコントロールするよう心掛けてください。
【関連記事】夏のライダーはメッシュジャケットと高性能インナーの組み合わせが最強です!
いかがでしたか?
夏の時期は気分も開放的になりますが、ライダーはバイクツーリングならではの「3つの暑さ」には自分自身で対策する必要があります。
暑くなるこれからの季節。しっかりとした夏用のライディング装備と適切な休憩を取りながら、快適なサマー・ツーリングを楽しんでくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】