2020年12月21日に新型CB1300シリーズが正式発表されました。でも、改めて『CB1300 SUPER FOUR』のSPに乗ってみて思うのです。このバイクはこれ以上、どこをどう良くするんでしょう?
1992年の『CB1000 SUPER FOUR』から29年
まず、CB1300シリーズというバイクについて、ちょっとだけおさらい。
ルーツは1992年にホンダを象徴するCBシリーズのフラッグシップモデルとして誕生した『CB1000 SUPER FOUR』にあります。
そのバイクは当時『新しい時代にふさわしいホンダのネイキッド・ロードスポーツはどうあるべきか?』を問うべくして始まり、PROJECT BIG-1コンセプトに基づいて開発されました。
そして、1998年には排気量を1284ccに拡大したCB1300SF(CB1300 SUPER FOUR)が登場。
排気量を拡大しても開発コンセプトは一切ブレることなく、2020年の現在まで受け継がれています。
それゆえ『CB1300』シリーズは、ホンダCBシリーズを代表するバイクとしての地位を確立しているんです。
CB1300SFは2021年3月に『新型』が発売!?
そして2020年12月、CB1300シリーズがさらに進化するという発表がありました。
初代CB1000SFの登場から数えて29年。
これ以上、何をどう進化させるのか?
そこでもう一度、現行車のCB1300SFに。それも最上級となる『CB1300 SUPER FOUR SP』に乗ってみたんです。
ちなみにCB1300SFの『SP』っていうのはレーシングブランドOHLINS(オーリンズ)製の前後サスペンションと、同じくレーシングブランドbrembo(ブレンボ)製のブレーキキャリパーを装着した上級モデルのこと。
伝統の直列4気筒エンジンに、泣く子も黙るハイグレードなサスペンションとブレーキキャリパーの組み合わせは、現時点で既に理想と言っても過言ではありません。
だけどホンダは2021年に発売する新型CB1300シリーズにおいて『大排気量モデルを操る楽しみの最大化』を掲げているんです……
CB1300SF SPは既に『操る楽しみ』に溢れている
ところが、改めて乗ってみたCB1300SF SPは現行モデルのままで、もう既に最高すぎる!
新型CB1300シリーズは最高出力アップも果たし、トラクションコントロールやクルーズコントロールなどの最新電子制御を装備します。
だけど、原点的な『バイクとしての楽しさ』はどうなんでしょう?
新型には電子制御スロットル(スロットルバイワイヤシステム)が装備され、より緻密な制御が可能になるとのこと。それはわかります。
SPORT、STANDARD、RAINの3種類から選択できる「ライディングモード」の搭載も、ちょっと楽しみ。
だけど!
基本は同じエンジン、同じ車体のバイクです。
電子制御だけでそこまで大きく変わるの?
今のCB1300SF SPの完成度が高すぎるから、このバイクの『これ以上』が見えてきません。
そう思うのは、29年もの歳月をかけて熟成を重ねてきた4気筒エンジンの存在があるからです。
続編の【エンジン編】では、その理由についてお伝えしてみたいと思います!
【文/北岡博樹(外部ライター)】
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