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最新版で比較! GB350とGB350 Sは何が違う? レーシング女子岡崎静夏の『いつもバイクで!』【GB350 &GB350 S編】

 

雑味のないクリアな鼓動感は同じ! デビューから約5年経っても色褪せないエンジンの心地よさ

 

シンプルで親しみやすいロードスポーツ系として、ʼ21年春にデビューしたのがGB350シリーズ。ʼ24年秋にはGB350 Cが追加され、現在はスタンダードに相当するGB350、よりスポーティにまとめられたGB350 Sを合わせた、3タイプが展開されています。

同シリーズに共通するアピールポイントは、空冷単気筒エンジンがもたらす心地よさ。特許取得済みのバランサーを搭載することで不快な振動を徹底的に抑制しながら、単気筒らしい鼓動感が追求されていて、スピードを出さずにのんびり走っていても満足できちゃうところがスゴいんです!

最高出力は20psなので、180㎏前後の車体との組み合わせだと鈍重な乗り味を想像しがちですが、348㏄の排気量と単気筒エンジンの特性により低中回転域のスロットルレスポンスに優れるため、意外と出足は機敏。それでいて、その鋭さが高回転域まで続くわけではないので、バイクに急かされたりパワフルすぎると感じたりすることもありません。100㎞/h以下の速度域なら不足を感じることはなく、燃費性能に優れ、アシスト&スリッパークラッチがもたらす驚くほど軽いクラッチレバー操作荷重も長所に持つ、ツーリングにも市街地走行にも最適なエンジンこそが、GB350シリーズの魅力です。

ところで、3機種のうちGB350 Cは唯一無二のレトロ路線なのでわかりやすいのですが、どちらを選ぶべきか悩みがちなのがGB350とGB350 S。そこで今回は、この2台の違いをあらためて検証します!

操縦する難しさがどこにもない、受け身で楽しめるクラシック系


GB350は、リヤホイールが18インチ径。フロントホイールはシリーズ共通の19インチ径で、前後ともに細身のバイアスタイヤが装着されています。

このことから、ルックス同様にハンドリングもややクラシカルな雰囲気。傾向としては、車体がパタパタと寝ていきます。

でも、だからといってコーナリングしづらいわけではなく、むしろバンクさせやすさや軽快感はGB350 Sよりも上。現代のスポーツバイクから乗り替えると、最初はどこか違和感があるかもしれませんが、すぐに慣れるレベルだし、市街地や狭い峠道などではむしろ扱いやすさにつながると思います。

また、これはGB350 Sにも共通することなのですが、エンジンのフィーリングやクラッチレバーの軽さを含め、操る難しさがどこにもないところが大きな魅力。積極的に入力すれば、じつはそれなりに応えてくれるのですが、ライダーをあまりそういう気分にさせない、おおらかさに満ちています。

速さや性能を求めるのではなく、エンジンの鼓動感に浸りながら、バイクで移動することそのものを落ち着いた心で楽しむのに向いている印象。イスに座っているかのように楽なライディングポジションのおかげで、長距離を走った場合でも疲労は少なく、近場のお散歩だけでなくツーリングの相棒にも最適なバイクです!

リヤタイヤとライポジが演出する、バンクさせながら操る楽しさ


GB350とGB350 Sの決定的な違いは、リヤタイヤにあります。GB350が18インチ径でやや細身のバイアスタイヤを履いているのに対し、GB350 Sは150幅で17インチ径のラジアルタイヤを装備。これが、コーナーでのフィーリングにかなり影響を与えています。

GB350 Sのハンドリングは、GB350と比べたら現代的。リヤタイヤのラウンドを感じつつバンク角の増減をコントロールする楽しさがあります。前輪はシリーズ共通の19インチ径なので、いわゆるスポーツネイキッドほどのクイックな旋回性はありませんが、リヤタイヤを機能させることでスポーティなフィーリングをより得られるし、そうやって積極的に操りたくなる乗り味になっています。

そのために欠かせないのが、専用セッティングのライディングポジション。そこまで前傾姿勢ではないし、バックステップというわけでもないですが、GB350よりもマシンへの入力がしやすい設定になっています。

とはいえ、GB350シリーズならではの気軽さや優しさは不変。操縦の難しさや激しすぎる性能とは無縁なので、ゆったりとした走りにも十分に対応してくれます。

本格的なスポーツモデルではないけど、公道でスポーティな雰囲気を味わいたい人には最適。ユーザーの幅広い好みをカバーできる能力は、むしろGB350 Sのほうが勝っているかもしれません。

 

じっくり試乗して選びたい似て非なる双子モデル


GB350とGB350 Sは、エンジンやフレームなど多くの部分が共通化されていますが、実際に乗ってみると、ルックスだけでなく走りのフィーリングもかなり違います。自転車で例えるなら、操縦に気を遣う部分が皆無でスッと乗れるGB350は“ ママチャリ”、スポーティな雰囲気だけど本格的な速さは求めていないGB350 Sは“ 普段使いできるマウンテンバイク”が、かなり近いイメージでした。

もちろん、どちらもまるで問題なくツーリングを楽しめます。でも、より自分の好みに合うほうを選ぶことで、満足度をさらに上げることができるはず。基本的には、バイクを相棒にして旅を楽しみたいならGB350、バイクを操ることそのものが好きならGB350 Sが向いているというのが私の見解ですが、バイクに何を求めるかは人それぞれですし、好みというのは千差万別だと思います。

GB350とGB350 Sで迷っているなら、全国展開されているHondaGO BIKE RENTALなどを活用して、どちらにも試乗してみることをオススメしたいです!

 

GB350 &GB350 S:SHIZUKAの評価


1)スタイリング:個人的には、シンプルなデザインが徹底されているGB350のほうが好き。でも、スポーティな雰囲気が欲しいなら、GB350 Sがオススメです。

2)スポーツ性:バンクさせる楽しさがあるGB350 Sのほうが、スポーティな走りとの相性は良好。GB350はパタンと寝ますが、まったり走らせるのが最適!

3)ツーリング:私は、ツーリングに“ 攻める” を求めないので、後輪がスポーティな走りに誘うGB350 Sよりも、とにかく楽なライポジのGB350で行きます!

4)街乗り:GB350は「最高のママチャリ」というイメージ。パタパタと軽快にバンクし、GB350 Sよりもさらに市街地走行に適していると思います。

5)コストパフォーマンス:発売当初と比べて約10万円高くなりましたが、それでも現行350㏄としては納得できる価格。ツートーンやストライプは安っぽさまるでナシ。

SHIZUKAのお気に入りポイント


【靴を汚さずに操れるGB350のシフトペダル】
シーソー式ペダルのおかげで、シフトアップ時に靴の甲部が傷んだり汚れたりしません。しかも、前側ペダルのみでも変速可能!

【ハンドリング性を高めるGB350 Sのリヤタイヤ】
よりワイドかつラウンドしていることを実感できるリヤタイヤが、安心感を得ながら車体をバンクさせる過程を楽しませてくれます!

●まとめ:田宮 徹 ●写真:楠堂亜希
※当記事は(株)内外出版社ヤングマシン電子版掲載記事(2026年4月号)の内容を編集・再構成したものです。

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