HondaGO BIKE LAB

【ビギナー向け】鈴鹿8耐はまさにバイクの夏祭り!レース観戦の他にも楽しみ方はこんなにいっぱいあるんです!【鈴鹿8時間耐久ロードレース2025 開幕直前おすすめ観戦ガイド】

いよいよ真夏のバイクの祭典「FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会(以下、鈴鹿8耐)」が8月1日(金)〜8月3日(日)の日程で開催されます。今回ははじめてでも鈴鹿8耐を思う存分楽しむための「おすすめ観戦ガイド」をお届けします!

※本記事に掲載されている写真は主に2024年の鈴鹿8耐のものをベースに作成しています。施設やブース展示などは本年のものと異なることがありますので予めご了承ください。

レース観戦がはじめての人ほど知ってほしい鈴鹿8耐を100%楽しむための入門ガイド!

いよいよ今年も夏の風物詩「鈴鹿8時間耐久ロードレース」がやってきます!

今年は8月1日(金)〜8月3日(日)の3日間で開催され、今回で第46回を迎える「鈴鹿8耐」は、三重県・鈴鹿サーキットで開催される国内最大級の動員数を誇るバイク耐久ロードレースの最高峰。すべてのバイクファンが楽しめる“真夏の祭典”として、毎年この日を楽しみにしている方も多いと思います。

でも、鈴鹿8耐などのバイクレースをまだ見に行ったことがない人にとっては「レース観戦ってどうやって楽しめばいいの?」と思われるかもしれませんね。

そもそもバイクのロードレースには、MotoGPや全日本ロードレース選手権のような比較的短い時間で決められた周回数での速さを競う「スプリントレース」と、8〜24時間などの長丁場を数名のライダーが交代して走り、バイクの耐久性やチームの結束力を競う「耐久レース」があります。

鈴鹿8耐は、名称通り8時間の長丁場を走る耐久レースで、2025年度は全4戦で競われている「FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)」の1つに数えられています。そしてその耐久レースに使用されるバイクは、私たちでも乗ることができる市販車ベースのマシン(HondaはCBR1000RR-Rなど)で競われているのが特徴。

そんな過酷な耐久レースで培われた技術やマシン性能が、後に私たちが乗ることができる市販車バイクにフィードバックされることで魅力的なニューモデルが毎年のように開発されているのです。

そこで今回は、バイクロードレースをまだ見に行ったことがないバイクファンに向けて、レース観戦だけじゃない“鈴鹿8耐の楽しみかた”をご紹介します!

楽しいイベントが盛りだくさんの「GPスクエア」や「8 FES(フェス)」イベント会場も併設

GPスクエア

ひと口に“レース観戦”と言っても、サーキット会場では実に様々な楽しみかたがあるんです。ここからは鈴鹿8耐にはどんなイベントがおこなわれているのか見ていきましょう。

レースウィークと呼ばれる8月1〜3日の期間は、最終日の決勝レース以外にもフリープラクティス(フリー走行)やクラス予選、タイムトライアルなどのタイムスケジュールが時間ごとに決められているほかに、鈴鹿サーキットに併設されている「GPスクエア」や「8 FES会場」でステージイベントやライブなどが同時進行で行われています。

様々なイベントが開催されるGPスクエアでは、Hondaをはじめとする各バイクメーカーやバイク用品ブランドなど数多くのブースが出店されているのはもちろん、飲食コーナーやショッピングブースなども軒を連ねているので、いわばバイクの特大夏祭りが行われているようなもの。

“8 FES”と題したメインステージでは、タイムスケジュールごとに有名アーチストのライブや、レースを盛り上げてくれるライダートークショー、各チームのレースクイーンを紹介するキャンギャルオンステージなど、数々のステージイベントが開催されています。

「バイクは好きだけど、レースはあまり詳しくないから……」という方でも思う存分楽しめるようになっているのが鈴鹿8耐なんです。

▼鈴鹿8耐のイベントスケジュールはこちら!

 

Hondaブースで「CB1000F SE Concept」が世界初披露⁉︎

CB1000F SE Concept

そして先日、今年の鈴鹿8耐のHondaブースにワールドプレミアとなるコンセプトモデルを展示すると突如発表!

シルエットに包まれたこのブランニューモデルは、次世代の“CB-F”として正式発表が期待されているCB1000F Conceptをベースに、ヘッドライトカウルなどを装備した「CB1000F SE Concept」を、鈴鹿8耐で世界初公開することが決定したんです!

CB-Fシリーズのヘッドライトカウルといえば、かつて北米仕様として発売されたCB1100F(1983 )を彷彿とさせるスタイリングで、トラディショナルなプロポーションをさらに引き立てている新たなコンセプトモデル。もはやこのワールドプレミア車を見に行くだけでも今年の鈴鹿8耐に行く価値アリでしょう!

 

他にもHondaブースにはモリワキエンジニアリングのカスタムコンセプトモデル「CB1000F Concept Moriwaki Engineering」や、鈴鹿8耐の記念すべき第1回大会を走ったCBレーサー「RCB1000」、フルバンク体験ができる「CBR1000RR-R FIERBLADE SP ProHonda仕様」などの特別車両も展示予定とのことですので、是非、現地でご体感ください!

ここでしか聞けない話が盛りだくさんの「ライダートークショー」

【#30 Honda HRC】左:イケル・レクオーナ選手 中央:高橋 巧選手 右:ヨハン・ザルコ選手

鈴鹿8耐の現地観戦の楽しみのひとつに、推しのライダーを真近に見られるライダートークショーも開催されています。

Hondaライダートークショーは、レース前夜の緊張感とワクワク感が伝わるファン必見のイベントコンテンツで、決勝レースを目前に控えたライダー自らが語るリアルな声を間近で聞ける貴重なイベントです。

Hondaのワークスチームである「Team HRC(#30)」には、鈴鹿8耐で計6勝を挙げ、2022年から3年連続で優勝している高橋 巧選手をはじめ、世界最高峰の二輪ロードレース・MotoGPで活躍しているヨハン・ザルコ選手や、WorldSBKなどでも活躍するイケル・レクオーナ選手がトークショーに登壇予定。

現地観戦の際は、下記Hondaブースのタイムテーブルをチェックして、優勝候補チームの貴重なトークショーもお見逃しなく!

▼Hondaライダートークショーのタイムスケジュールはこちら!

推しのチームやライダーが真近に見られる「ピットウォーク」

そしてレース観戦の醍醐味のひとつに、推しのチームやライダー、レーシングマシンなどが直近に見られる「ピットウォーク」も開催されています。

“ピットウォーク”とは、普段ならなかなか近くで見ることができない各チームピットを歩いて見て体感することができるイベントで、レーシングマシンやメカニックの作業風景を間近で見られるほか、ライダーたちとの交流や写真撮影、サイン会なども行われ、チームとファンとの距離が一気に縮まります。

決勝前日の夜はパレードランやトークショーを皆で楽しめる「前夜祭」も!

さらに鈴鹿8耐決勝の前夜(8/2 土/18:00~20:15)は、レース本番の熱狂に先駆けて行われる「前夜祭」も開催されます!

前夜祭の幕開けは、事前エントリーした500台以上のバイクが鈴鹿市内を走り抜け、鈴鹿サーキットのコースを走る「バイクであいたいパレード」でスタート。バイクファン同士の交流やライダーとの距離を感じられる、一夜限りの特別なひとときが繰り広げられます。

オープニングパレードに続いて、豪華ライダーや解説者たちによるトークショーも開催され、レースの見どころや裏話を直接聞ける貴重なイベントも開催。決勝を前日に控えた夜にライダーとファンの熱気をさらに高めてくれる前夜祭はきっと忘れられない思い出になるはずです。

前夜祭トークショーの後には、夏のレースならではの「ナイトピットウォーク」もおこなわれ、ピット作業のデモンストレーションやチームレースクィーンの撮影会なども開催。昼のピットウォークとはまた違った雰囲気を楽しめます。

ピットウォークを見るためには観戦チケットの他にピットウォークパスが必要になりますが、チームの舞台裏をリアルに感じることができるのでレース観戦をより深く楽しめるおすすめイベントのひとつです。

▼ピットウォーク&ナイトピットウォーク のタイムスケジュールはこちら!

 

鈴鹿サーキットにはプールやキャンプ、遊園地など夏のアクティビティも満載!

モータースポーツの聖地としてのイメージが強い鈴鹿サーキットですが、実は多彩なアクティビティが楽しめる遊園地やレジャースポットもあるんです。

レース観戦の合間にプールやウォータースライダーなどの水遊びでクールダウンできる夏季限定のプールエリア「アクア・アドベンチャー」や、観覧車やゴーカート、バイク型アトラクションなどが楽しめる遊園地さながらのアミューズメント施設「鈴鹿サーキットパーク(モートピア)」も併設されています。

そして、鈴鹿8耐を連日楽しむならサーキット内のキャンプエリアを利用してみるのもおすすめ。自然の中で過ごせる「ファミリーキャンプ」エリアでは、バイクで行くソロキャンプから、仲間や家族と楽しめるフリーサイト、手ぶらで泊まれるレンタルプランなども充実しています。キャンプは事前予約制になりますが、星空を眺めながら鈴鹿の夜を思う存分楽しむことができます。

▼鈴鹿サーキットのアミューズメント施設の情報はこちら!

 

▼鈴鹿サーキットのファミリーキャンプの情報はこちら!

 

鈴鹿現地ならメインのレース観戦も大迫力で楽しめる!

鈴鹿8耐 予選&トップ10トライアル

もちろん鈴鹿8耐のメインはレース観戦ですが、8/3の決勝レース以外にも公式予選やフリープラクティスなど、決められたタイムスケジュールで常にサーキット走行が行われています。

特に公式予選の結果をもとに決勝前日に行われる「トップ10トライアル」は、上位チームのマシンが1台ずつ走行しするタイムアタックで、1周のウォームアップラップの後、1周限りのフライングラップでベストタイムを狙い、その合計タイムで決勝の1〜10番グリッドを決定します。

この結果次第で決勝のスターティンググリッドが決まる鈴鹿ならではの名物イベント。レース本番とはまた違う緊張感に満ちており、順位に応じてボーナスポイントも付与されるので観戦の醍醐味として人気が高く、緊張感あふれる見どころのひとつとなっています。

鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝(8/3 11:30〜19:30)

そして8月3日の午前11:30より、いよいよ鈴鹿8時間待機ロードレース2025の決勝がはじまります。

メイン観客スタンドの目の前にあるホームストレートに、トップ10トライアルや予選結果の順位でマシンが並べられます。スタートシグナルの合図でライダーが一斉に走ってバイクにまたがってスタートする方法は“ル・マン式スタート”と呼ばれ、鈴鹿8耐の名物にもなっています。

マシンに飛び乗り、エンジンをかけて一斉にサーキットへ飛び出していく様子はやはり鈴鹿8耐ならでは。ここから8時間先の19:30までの暑い熱い戦いがいよいよスタートします。

長丁場を走る耐久レースは、ライダー交代や燃料補給、タイヤ交換などのピットイン作業が頻繁に繰り返されるのも特徴のひとつです。

ライダーが周回スティントから戻ってくるや否や、ピットスタッフやエンジニアが必要なピット作業をあっという間に完了させてライダーをコースへ送り出します。

このピットイン時間を少しでも短縮することがレース順位にも直結してくるので、チーム一丸となって瞬時にピット作業を終える様子はまさに圧巻!

マシンのスピードやライダーのテクニックはもちろん、チームスタッフの団結力や作戦力、耐久力や粘り強さまで、全ての総合力が問われるレースが鈴鹿8耐なんです。

いよいよ鈴鹿8耐が終盤に近づき、平均周回数200周を超える頃になると、鈴鹿サーキット周辺は夕暮れを迎えます。

市販車をベースとした鈴鹿8耐仕様のレースマシンは、レギュレーションとしてヘッドライトとテールランプの点灯が義務化されているので、周囲が暗くなっても走り続けるナイトランも鈴鹿名物のひとつ。

ヘッドライトが照らしたアスファルトの明るさを頼りに、最高速度300km/hを超えるスピードで走り続けるレース終盤の迫力は現地で是非体感してほしいポイントです。

炎天下の8時間を走り抜いたマシンたちが最終ラップを迎える頃、日が傾いた鈴鹿サーキット上空に盛大な花火が打ち上がります。

この花火は、総合優勝チームだけでなく、全ての完走チームを称えるセレモニー。ライダー、チームスタッフ、そして観客の誰もが一体となって迎える感動の瞬間です。

鈴鹿サーキットに鳴り響く爆音と歓声、そして夜空を彩る大輪の花火は、この夏の最高の思い出になること間違いなしです。

いかがでしたか?

サーキットで開催されるモータースポーツには「レース観戦が中心」のイメージがありますが、実は様々なイベントが楽しめるようになっているんです。

さらに今年の鈴鹿8耐で特に注目なのは、Hondaのワークスチーム「Team HRC(#30)」が鈴鹿8耐4連覇をかけた熱い戦いが予想されます。

他にも鈴鹿8耐には現地でしか味わえなえい魅力がいっぱい詰まっていますで、8/1〜3は是非、鈴鹿サーキットなどへ足を運んでみてくださいね!

▼Honda鈴鹿8耐サイトはこちら
https://www.honda.co.jp/hmj-event/8hours/

▼鈴鹿8耐公式サイトはこちら
https://www.suzukacircuit.jp/8tai/

【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】

関連記事

最近チェックした記事