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モンキー125で巡る、懐かしくて美味い「ナツウマい店」グルメツーリング【横浜編】

TVで紹介されたり、SNSで評判だったりで、コレは行ってみたい!と思って調べたお店が「駐車場が無い」「駅から遠い」などアクセスの悪さから詰みの状態。あ〜あ、行ってみたいのになぁ。

そのお悩み、フットワークの軽い小排気量車でスッキリ解決できますよ!

特にオススメなのは原付二種。その理由は・・・

・走行性能(最高30km/hの原付一種と違い、法定速度で走れるため短時間で長距離移動が可能)
・お手軽さ(車両サイズが小さく、店先の駐輪スペースなどに停められることがある)
・フットワーク(軽量な車体はUターンや押し歩きが簡単で取り回しが楽)

他にもメリットは沢山ありますが、昨今の原付二種の性能は本当にグッジョブですから、楽しい旅になること間違いなし!

そこで今回はレンタルバイクで横浜のあちこちに出かけてみました。懐かしいけど激ウマなものが食べられるお店、名付けて「ナツウマい店」をめぐる4時間足らずのプチ散歩をお届けしましょう。

旅の相棒をご紹介

皆さんご存じ、初代誕生から60年以上を経た令和でも多くのライダーに愛されるレジャーバイク。
懐かしさを感じるデザインは1969年発売のZ50Aのイメージを色濃く残しており、今回のナツウマい店を巡る旅のイメージにぴったり。

モンキー125は前後ディスクブレーキ+ABS(フロントのみ)で高い安全性を確保。座面が広くて肉厚なシートで疲れにくいのもポイントです。

ということで神奈川県内のショップでモンキー125をレンタルして出発。
ナツウマいグルメの食べ歩き(食べ走り?)ツアー、スタートです。

加速良好なモンキー125

道中は横浜市民にはお馴染みの大動脈「環状2号」を疾走。この道路は物流の要とあって平日でも混んでます。

このように平均速度が速い道路で原付一種だと右端を30km/hで走行したり、二段階右折をする必要があったりと、何かと不便を感じてしまう場合がありますから、今回は原付二種を選択して良かったな!と思いました。

市街地などはストップ&ゴーが多い走りになるため、四輪車に負けない加速力も必要ですが、モンキー125はその点優秀。小径の12インチタイヤは加速性能に優れているだけでなく低重心化にも寄与するため、車体を安定して前に押し出し進んでいきます。

50cc時代のモンキー(ワタシは原付モンキーの元オーナーです)と比べ、格段に走りやすくなっているのを実感できました。

ナツウマい1食目:あの紅白歌手も通った大判焼きの名店

ところで“大判焼き”と“今川焼き”って何が違うんだろう?
“おでん”と“関東煮”の違いみたいなものなんだろうか、と考えているうちに目的地へ到着。
※後で調べたら全く同じもので、関東地区では今川焼きの呼び名が主流なんだそう。今の千代田区神田にあった今川橋の近くで売られていたことから”今川焼き”の名がついたのだとか

お目当てのお店は環状2号から少し脇に逸れたところにあるのですが、最寄駅からは2km以上あるだけでなく坂も多くて不便な場所。正直バイクか車じゃないと来れません。

お店の許可を得てバイクを置いた状態で撮影しています

1977年創業、ヒット曲の「香水」でもおなじみ瑛人さんも通った「大判焼きのマツモト」さん。
大判焼き以外にも食事も提供しており、店内は大勢のお客さんで賑わっていましたが今回の目的は大判焼き。

メニューも豊富です

クリームやチョコも良いけど、アンコ好きのワタシとしてはあずき以外の選択肢は無い。(家族のお土産用に他の味を買いました)

早速食べようと思ったら・・・

重い!

ワタシの知っている大判焼きの重さじゃねぇぞ

表面に「松」の文字が誇らしげな厚みのある大判焼きは、ずっしりとした重さを感じます。

コレは期待大ですな! ではいただきます。

ナツウマっ!表面カリッとして中はもっちりとした生地。そして中身の8割以上を占めるであろう甘すぎないアンコのボリューム感。お祭りの屋台で食べた大判焼きの思い出が遥か彼方に霞んで消えてしまいます。

ちょっとお腹が空いていたことも手伝って一瞬で食べ切りました。お土産用に買った他の大判焼きにも手が出そうになりましたが、ここはグッと我慢。次のお店まで耐えることに涙。

ちなみにマツモトさんは焼きそばも一級品で、神奈川焼きそば人気ランキングの上位常連さん。次回は焼きそばにもチャレンジしたいな〜。

店舗名:大判焼き マツモト
住所:神奈川県横浜市旭区市沢町656-4
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜

次の目的地は横浜

ナビの指示に従えば次のお店まで10km弱の道のりですが、最短ルートを選択したら初めて通る細い道に出くわしました。このような慣れない道路を走行するのは特に注意が必要で、住宅街などは制限速度が30km/hのところが多数ありますし、横断歩道がある場所や、学校が近くにあるときは特にゆっくり走りたいところ。

バイクは止まっている時が一番不安定走っている時が一番安定していると言われます。つまりゆっくり走るのは難しい(教習所の一本橋が良い例です)のですが、モンキー125はゆっくり走っても車体がピタッと安定するので安心でした。

これはスクーターやカブ系とは違ってニーグリップ(ガソリンタンクを両足で挟むアレです)ができるため、車体を身体全体で支えられるということに他なりません。なんとなく選んだモンキー125でしたが、思わぬところで車両のチョイスに助けられました。

横浜市でも少し脇道に入るだけでこんな景色に出会えます

住宅街を抜けると見慣れた横浜市街地の大通りに出ました。「あぁ、この道路はここに繋がっていたんだ」と新しい道を発見できたのも大きな収穫です。

今回の旅は食べ歩きが目的とはいえ、時間に余裕がありますから少し寄り道することに。定番の赤レンガ倉庫を見たり、ランドマークタワーを遠くから眺めたりと、横浜をぐるっと周ってみます。

赤レンガ倉庫近くには無料の駐輪場もあり、便利すぎて文句無し。

人気スポットの赤レンガ倉庫は、最寄駅の馬車道からまで徒歩10分以上かかりますし、ここでもバイクの利便性が証明されました。ちなみに横浜には思ったより多くの駐輪場があり、バイクを使った観光でもあまり不便を感じないと思いますよ〜。

ナツウマい2食目:1946年創業の超老舗

続いては以前撮影で立ち寄ったときに見かけてから、ずっと気になっていたお店へ。

その店は横浜桜木町のすぐ隣、古くからある繁華街「野毛町」にあります。このあたりは昭和の香りがプンプンする飲み屋やBARなどがあり、カオスな雰囲気が魅惑的な歓楽街なんです。

ということで目的地の「御菓子司 もみぢ」さんに到着。

お店の許可を得て店先にバイクを停めています

ノスタルジックな店構えがとにかくワタシのツボ。年季が入った建物には独特のオーラがあります。それもそのはず、このお店の創業は1946年と終戦直後!日本の成長をこの地でずっと見守ってきてくれた歴史ある和菓子屋がこそが「もみぢ」さん。

このお店の名物「大銅鑼焼(おおどらやき)」は神奈川県指定銘菓にもなっている店舗を代表するお菓子なのですが、今回のお目当てはそれに勝るとも劣らない評判の「みたらし団子」です。

ワタシはみたらし団子が大好きで、スーパーやコンビニでもよく買ってますが、和菓子屋さんで売ってる団子っていわゆる量産品の団子とはちょっと違いますよね。

ではでは、早速・・・この道60年以上の大ベテラン店主の「西村さん」が作る団子のお味は?

ツヤツヤのタレがうまそ過ぎ

激ウマーー!

餅の甘みと噛んだ時のコシをしっかりと感じる団子本来の美味しさと、甘じょっぱいタレのバランスが素晴らしい!
焦げ目はほんのり程度ですが、この絶妙な香ばしさがアクセントとなって味に花を添えてくれます。
噛むと、ところどころに餅米の食感が少し残っており、なんとも良い口当たりにも思わずほっこり。

77年の歴史が紡ぐ、紛れもなくナツウマい名ですぞ!これは。

店舗名:御菓子司 もみぢ
住所:神奈川県横浜市中区野毛町2-64
営業:(月〜土)10:00~21:00、(日/祝)10:00~17:00
定休日:第三水曜

もみぢさんは桜木町駅から徒歩5分ほどとアクセスは便利ですが、車で来ると駐車に困りそうな場所にあります。

さらにこの辺りは一方通行も多く、バイクで来たとしても押し歩きで徘徊した方が便利だったりします。そんな時にも車体が軽い原付や原付二種は便利。200kgを超える大型バイクだと、押し歩きするだけで疲れてしまいますからね。

お店のある通り:巨大なビルとノスタルジックな街並みの対比が面白い

また、車体がコンパクトなのも利点の一つ。今回はお店の許可を得てバイクを店先に停めさせてもらいましたが、大型バイクだと歩行者の妨げになってしまうケースもあります。ナツウマい店探訪では、商店街など歩行者メインの通りを訪れることが多いので、そんな時にも原付二種クラスのボディサイズは非常に助かります。

登り坂もモンキー125なら余裕

ナツウマいスイーツ2つを平らげ、そろそろ塩っぱいものが食べたくなってきたので、最後はお惣菜を狙います。ここから30分ほど離れた場所までGoogleのナビに従って移動。

平日昼間はビジネス利用の車で道路も渋滞しがち。ナビは脇道を教えてくれますが、車だとすれ違いが難しいような道路も何度か通ります。ですがバイクはコンパクトな車体ですれ違いも不安なく行えますから心配無用。

また、横浜はアップダウンが激しい街。

原付(50cc)だったらちょっと厳しいかな?と思えるような激坂もありましたが、そこは125ccエンジンの余裕でぐいぐい走ってくれます。平坦な市街地のみであれば50ccでも十分なパフォーマンスを発揮してくれそうですが、起伏のある土地の場合はモアパワーが欲しい場面も多く、原付二種を選択するのが正解なのかも知れません。

 

ナツウマい3食目:揚げたてしか買えない惣菜店

最後のお店は有名店ではないかもしれませんが、地元に愛されている「渡辺精肉店」さん。

ここはワタシの家族と一緒に車で出かける際によく通る場所の近くなのですが、今回までその存在に全く気づいていませんでした。

最寄駅からも徒歩20分程度と遠く、車を置くスペースなんて一切ありません。まさにご近所さんかバイク乗りしか来れない秘境だと言えるでしょう。

これまた歴史ある佇まい。日除けテントもいい味出してます。

見た瞬間に思わず唸ってしまったポーク、ビーフ、チキンの看板。母親に連れられて一緒に買い物に行った少年時代を思い出してしまいます。

そして惣菜コーナーのショーケースは・・・空っぽ?

値札しかありません笑

それもそのはず。この店では揚げ物のお惣菜は作り置きをせず、注文が入ってからその場で揚げてくれるんですよ!
つまりはいつでも必ず揚げたてを食べることができるという、揚げ物ハンターにとってまさに神がかって、いや鬼がかっている奇跡のお店なんです。

どれにするか迷いますが、今回はオーソドックスにビーフコロッケをチョイス。当たり前ですけど揚げたては熱すぎて、写真を撮るのに随分手間取りました。

揚げたて、ウマーーーー!!!

ひき肉は少なめで、ジャガイモ本来の味がしっかり立ってます。胡椒も控えめで本当にシンプルな揚げたてコロッケ。これで100円(ビーフじゃないコロッケは80円)とコスパも良く、毎日でも食べたくなるナツウマいグルメを堪能させてもらいました。

他にも和牛100%のメンチカツやレストランクオリティのカニクリームコロッケなどがオススメだそうです。これは全アイテム制覇を目指したくなりますなあ。

店舗名:渡辺精肉店
住所:横浜市港北区綱島東5-10-46
営業時間:9:00~19:00
定休日:日/祝定休

3件のナツウマいグルメを満喫し終えて車両返却

帰り道で渋滞に巻き込まれましたが、返却まで30分以上余裕があったため時間に焦ることはありませんでした。

左折する交差点は遥か彼方(あの信号の先の信号です笑)

レンタルバイクを楽しむときに重要なポイントはまさにココ!時間に余裕を持つ」ということです。

時間に追われて焦るとロクなことがありません。遅れを取り戻そうとスピードを出して事故を起こしたり警察のお世話になったりする可能性が高まります。

4時間を有意義に過ごすためにもツーリング前の計画は念入りに行いましょう。ちなみに今回ワタシが実践したツーリングコースは食べている時間を含めても約3時間。途中撮影したりして寄り道したこともあって、実際には4時間弱かかりましたけどね。

レンタルショップに帰着

計画通りに全てのミッションを攻略し、なんの心配もなく無事車両返却できました♪

もし時間オーバーが心配なら、4時間プランから8時間プランにグレードアップするのもおすすめ。
今回利用した原付二種4時間プランは4,000円ですが、8時間プランにしても5,000円とその差わずか1,000円。プラス4時間のマージンが1,000円で買えるなら、8時間プランを選択するのも良い方法だと思います。

バイクでのお散歩ツーリングは楽しい!

今回のナツウマいグルメツアーを公共交通機関で周ろうとしたら電車やバスを駆使しても4時間じゃ到底無理。バイクだからこそ隙間時間で気軽に実現ができる、充実した休日を過ごす楽しい遊び方ができました♪

バイク仲間との一泊二日のツーリングや、朝から晩まで走り続けるロングツーリングがバイクの遊び方全てではありません。

たまには肩の力を抜いたゆる〜いショートトリップを楽しむのも良いのではないでしょうか。

乗ってみたいバイクを借りればテンションもUP

旅の目的は人それぞれですが、ワタシはソロツーリングで好き勝手走るのが大好き。自分のペースで、自分の趣味で、自分のやりたいことを満喫できるのもバイクの醍醐味だと思ってます。車両の維持管理が不要なレンタルバイクだからこそ、気が向いたときにメンテ万全の最新バイクで安心して旅ができるのは大きなメリットです。

今回ご紹介したようなナツウマい店は全国どこにでもあるはず。皆さんも”推し”のナツウマいグルメを発見して、自己満足という愉悦に浸ってみてはいかがでしょうか?そして美味しいお店があったらぜひ教えて下さいね!

 

今回お世話になったバイクショップ

店舗名:ウイングよしい
住所:神奈川県川崎市高津区末長1-52-22
営業:10:00~19:30
定休日:水曜/第一木曜/第三火曜定休

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【文:井上シュウジ(外部ライター)】

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