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知っていそうで知らない『正しいライディングポジション』のこと。乗車姿勢を見直したらバイクがもっと快適に操れるかも?【脱! バイク初心者」虎の巻】【Safety】

「正しい運転姿勢」できてますか?
できているつもり、やっているつもりになってませんか?

バイクはライディングポジションを見直すだけで、疲労が大きく軽減でき、安全で楽しいツーリングに繋がります!

自分の乗車姿勢をもういちど再確認してみましょう!

安全で快適なツーリングは「正しい運転姿勢」から

ツーリング中、そんなに長距離を走っているわけではないのに疲労を感じる…という方。

「正しい運転姿勢」、できていますか?

実のところバイクは「なんとなく」でも運転できてしまうので、何気なく乗ってしまっている方も少なくないかもしれません。

でも、疲労が少なく快適なツーリングを楽しむには「正しい運転姿勢」がとっても大事なんです!そして、快適な運転姿勢は安全に繋がる重要なポイントでもあります。

今回は、Hondaでバイクを購入すると貰える「Honda セーフティライディングガイド」をもとに、「正しい運転姿勢」について確認してみましょう!

正しい運転姿勢の7つのポイント

身体の負担を減らし、快適にバイクを運転するためには、目・肩・ひじ・手・腰・ひざ・足の位置を意識することが重要です。

今回はネイキッドタイプの250ccのロードスポーツバイク『CB250R』を例に、正しいライディングポジションについて解説します。

以下で紹介する7つのポイントに注意して、自身のライディングポジションを見直してみましょう!

ポイント①:目

1つ目のポイントは「目」。

安全運転を心掛ける上で、視界の確保は最重要事項です!視界は“広く”“遠く”を心掛けるようにしましょう。

この時、顔が下を向きすぎていたり、逆に上を向いてしまっていても問題です。ヘルメット窓の上辺で前方が見えづらいといった場合には「ヘルメットの被りかた」も調整してみましょう。

ポイント②:肩

肩は力を抜いてリラックスすることが大切です。

上手く力が抜けない時は、ニーグリップがしっかりできていないことが原因のひとつなので、下記で紹介する「ポイント⑥」を確認してみてください。

ポイント③:ひじ

ひじが力んでしまっていると、スムーズなハンドル操作の妨げとなります。特にカーブではバイクが曲がっていこうとする動きをライダーが阻害してしまうことがあるので注意してください。

ポイント②の肩とセットで力を抜いて、自然にハンドルに手を添えるように心掛けましょう。

ポイント④:手

手はアクセル・ブレーキ操作がスムーズに行えるよう、自然な角度で優しく添えるように握ります。

手を添える角度、手にかかる負担は肩やひじの姿勢に左右される部分も大きいので、単体で考えず「ポイント②」「ポイント③」をしっかり意識してみるといいでしょう。

肩やひじをリラックスさせたうえで自然にハンドルに手を伸ばし、ハンドルグリップを握るよう意識してみてください。

ポイント⑤:腰

スムーズなバイクの操縦を心掛ける上で重要なのが、バイクのシート上の「座る位置」です!

なんとなく座っているその位置をちょっと前後へズラすだけで、大きな変化が得られるかもしれません。

指標となるのは「腕が伸びきらない位置」です。

座る位置が遠すぎる(後ろすぎる)と体格によっては腕が突っ張ってしまい、スムーズなハンドル操作の妨げとなります。また、逆に近すぎても腕の可動範囲を狭め、さらに膝が窮屈になってしまって運転しにくい場合があります。

腕がリラックスした状態でハンドルを手に添えられる適切な位置に腰かけるようにしましょう。

ポイント⑥:ひざ

ライディングでの疲労を大きく減らす重要なポイントが「ひざ」にあります!

「ニーグリップ」という単語をライダーさんなら一度は聞いたことがある筈です。このニーグリップこそが快適な乗車姿勢のためにとても重要なポイントです。

「ニーグリップ」は両膝で軽くタンクを締めることを指しますが、長時間バイクに乗っていると、意外と疎かになりがちなポイントです。

膝が開いてしまっているダメな例

しかし、ニーグリップが弱くなると下半身で姿勢を保つことが出来なくなり、肩や腕、手、首など身体の多くの部位に大きく負担がかかってきます。

「両膝で軽くタンクを締める」のがニーグリップですが、慣れるまでは意識しすぎるくらいの方が丁度良いかもしれません。はじめは内股が少し疲れるかもしれませんが、慣れれば自然とできるようになります!

そうしたら、ツーリングでの負担が大きく減って快適になる筈です!

ポイント⑦:足

最後は足の位置です。

足はスムーズなシフト&ブレーキ操作ができるよう、土踏まずをステップに載せ、ブレーキペダル&シフトペダルにつま先を軽く置くようにしましょう。

この時、つま先が外側に向いてしまっているとニーグリップがしづらくなるだけでなく、咄嗟にペダル操作が出来ないといった問題に繋がるので、つま先はしっかり前方に向けるようにしましょう。

つま先がペダルに乗っていなかったり、ペダルの下に潜り込んでしまっていると危険です!

また、シフトペダルの下につま先が入ってしまっている場合も危険なので、つま先はしっかりペダルの上にのせましょう。

正しい乗車姿勢で快適なツーリングを楽しもう!

今回はネイキッドスポーツタイプのバイクで解説しましたが、どのタイプのバイクであっても基本は同じです。

正しい乗車姿勢でバイクに乗れば身体にかかる負担を大きく軽減することができ、ツーリングがもっと快適に、楽しくなります!

また、快適性だけでなく正しい乗車姿勢は安全運転にも直結するので、安全で楽しいツーリングを実現するためにも、自身のライディングポジションを今一度確認してみてはいかがでしょうか?

また、実際の車両で「よりライディングポジションを見直したい」という方はHondaGO BIKE LESSONはいかがでしょうか?

バイクの乗り方や公道走行の基礎をしっかりと学べる、初心者・リターンライダー向けのレッスンです。

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【文:石神邦比古(外部ライター)】

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