ホンダのバイクでキャンプツーリングを楽しむためのアウトドア・ノウハウを紹介する連載企画。今回はキャンプに限らず、ツーリング先でサッとお湯を沸かして本格的コーヒー飲むこともできる「ジェットボイル」を紹介します。
普段料理をしない人にほどオススメしたい瞬間湯沸器
キャンプの楽しさは色々ありますが、自然の中で食べる「アウトドア料理」も、ひとつの醍醐味でしょう。
しかし、バイクで行くキャンプツーリングのライダーには「料理をする派」と「しない派」に結構分かれます。
バイクツーリングの楽しさは、どこへでも気軽に行けて、普段ではなかなか味わえないご当地料理などが食べられるのも魅力です。
もちろん筆者の私(岩瀬)も、キャンプで料理を作ったりもますが、どちらかと言えば現地の美味しいものを食べたい派なので、一緒にキャンプへ行くライダーと相談して、料理を作るか、ご当地料理を食べるかを決めています。
お湯を沸かすだけでアウトドアの可能性が更にアップする
ですが、例え料理を作らないキャンプだったとしても「お湯を沸かすアイテム」は、必ずひとつは持っていくようにしています。
お湯が沸かせるだけで、本格コーヒーを淹れたり、カップ麺やおつまみ程度のものが気軽に作れるからです。
しかし、ひと口に「お湯を沸かしてコーヒーを淹れる」と言っても、バーナーやガス燃料、クッカーやカップなど様々な道具が必要になってきます。
そんな時に便利なのが、お湯を沸かすためのグッズがひと纏めになっている「ジェットボイル」です。
オールインワン!ジェットボイルがアウトドアマンに選ばれる理由
「ジェットボイル」とは老舗アウトドアブランド「モンベル」が取り扱いを行なっているガスバーナー。
このジェットボイル・シリーズがキャンパーやアウトドアマンに絶大な支持を得ている理由は2つあると思います。
まずひとつ目は、お湯を沸かすためのアイテムがオールインワンのセットになっていることでしょう。
しかも、オールインワンでありながら、すべてのセット重量が400〜500g程度(種類にもよります)の軽さを実現しています。
本体容器となるクッカーはもちろん、バーナーヘッド、フタや風防スカート、ガスカートリッジ、お湯をそのまま注げるコジーなどがひとまとめに収納できます。
その他、転倒防止のトライポッド型スタビライザーや、他の鍋やコッヘルなどでも使用可能なゴトクまで備わっているので「コレ、忘れた!」っていうことがまずないんです。
ジェットボイル・シリーズは種類も価格も様々なモデルがラインアップされているので、予算や使用用途で選んで問題ないと思います。
ちなみに、今回紹介している一番スタンダードなモデルは、左から2番目の「フラッシュ」というタイプです。
お湯が直ぐに沸く『瞬間湯沸器』ジェットボイルの仕組みって?
ジェットボイルが支持される二つ目の理由は「お湯がすぐに沸く」他のバーナーとは違う特殊な仕組みだからでしょう。
もちろん、種類にもよりますし、火力や環境などでも左右されますが、スタンダードモデルの「フラッシュ」でしたら、500mlの水が100秒程度で沸くという速さ。
筆者の私(岩瀬)もジェットボイルをキャンプなどで愛用しているのですが、体感的にも一瞬でお湯が沸いてしまう感じです。
バーナーヘッドはこのようなカタチになっていて、一見普通のバーナーと大きく違わないように感じます。
しかし、決定的に違うのは、クッカー側の底の形状。バーナー部とクッカー部が連結できる一体型構造になっています。
更に、バーナーからの火力を無駄なくクッカーに伝え、燃焼効率を高めるフラックスリング(ヒートエクスチェンジャー:熱交換器)製法になっているんです。
この蛇腹の部分が熱を外に逃がさず、また保持することで無駄なく効率的に加熱できる仕組みになっています。
そのため、一般的なシングルバーナーに比べかなり低い火力(1100~1500kcal/h程度)でも早くお湯を沸かすことが可能。
低火力なのに加え、ガス消費量も減るため少ないガス消費で多くのお湯を早く沸かすことができて経済的でもあるんです。
ですから、お湯を沸かす量にもよりますが、カップ麺を待つ時間の方が遥かに長いくらい(笑)。
さらに、専用ゴトクも付属しているので、ジェットボイルのクッカー本体を使わなくても、鍋やコッヘルなどで料理を作ることも可能です。
キャンプで料理をしない予定だったけど、買い出しに行ったらちょっとした料理が作りたくなったって言う時でも、ジェットボイルがあれば重宝します。
『HONDA』ロゴが入ったジェットボイルも登場!コレがあればキャンプがもっと楽しくなる
ジェットボイルを使用してみたいキャンプライダーに、更に嬉しい情報があります。
なんどホンダのウイングマークがデザインされたジェットボイル(17,600円 ※消費税10%込み)も発売されているんです!
こちらの商品に関しての在庫や詳細は、お近くのホンダドリーム店で確認してみてくださいね!
ジェットボイルがあれば日帰りツーリングやデイキャンプ、万が一の震災などでも重宝すると思います。
ツーリング先で気軽にお湯を沸かすことができれば、アウドドアの楽しみが更に広がりますね。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】