ホンダでは歴代モデルやレーシングマシンが「動態保存」されていて、定期的にマシンを実際に走らせる走行確認テストを実施しているんですが、その映像がホンダのオフィシャルYouTubeで公開されているんです!今回は「CB72 Super Sport(1961年)」の貴重な映像を紹介します!
市販レーサー「CR71」のポテンシャルを受け継いだ公道スーパースポーツ
ホンダCBシリーズ最初期のモデル「BENLY CB92 Super Sport(1959年)」の後継機にあたるマシンが、こちらの「Dream CB72 Super Sport(1961年)」。
BENLY CB92は125ccエンジンでしたが、Dream CB72は247ccエンジンを搭載し、発表された当時「トップギアで70km/h以下では走れません」という印象的なキャッチフレーズで登場しました。
Dream CB72は1959年に40台限定の市販レーサーモデルとして発売された「DREAM CR71 SUPER SPORT」をベースに、公道仕様の量産型として改良。
バックボーンタイプのパイプフレームに、当時のバルブシステムはOHVが主流だったのに対し、カムシャフトを備えたOHCエンジンを搭載しています。
エンジンは247ccの空冷4ストロークOHC2気筒で、最高出力24PS/9000rpm。
輸出仕様では最高速155km/hという当時としては圧倒的な高性能を発揮しました。
スピードメーターとタコメーターを1つのメーターパネルに配置し、左右の針がそれぞれ逆回転する仕組みでした。
また、ODOメーターが縦に配置されているところにも注目したいです。
メインキーはシート下のサイドパネルの位置に搭載されていました。
今見ると、シートを外すためか、サイドカバーを外すための鍵穴に見えますよね(笑)
1961年から1968年まで、7年間も生産され続けたことは、CB72の先進性と優れた性能がその理由。
当時から最先端の技術を盛り込んだCBシリーズは、後に世界中に“ナナハンブーム”を巻き起こした「CB750 Four」などに受け継がれていきます。
コックピットからの映像もあり、実際に乗って走っている様な気分が味わえます。
約2分程度の映像ですが、今ではなかなか見ることができなくなった貴重な走行ムービーを是非ご覧下さい!
現行モデルに例えるならコレ!『CB250R』
ホンダのCBシリーズは常に最先端の技術と走行性能を盛り込んだスポーツモデルですから、現行車の250ccモデルに例えるなら新世代CBの「CB250R」になるでしょうか。
2018年デビューしたばかりのニューフェイスですが、2019年4月に早くもマイナーチェンジ。前後サスペンションを改良し、シート高が5mm低くなり、足つき性が向上。また、ステップバーの形状を見直し、ライディングポジションにもゆとりが生まれました。
カラーリングも変更され、新色としてマットパールアジャイルブルーを設定。従来のカラーも細部の変更を受けつつ継続され、全4色の設定となっています。
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】
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