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絶景を楽しむか無料キャンプ場を選ぶか。千葉県房総半島で、いつかは行ってみたい個性的キャンプ場3選

千葉県の房総半島には海、山、湖など豊かな自然がたくさんあり、また、様々なキャンプ場があります。
都心から近いので、滞在時間を長く取ることができ、ゆったり楽しむことができるのも房総キャンプの良いところ。
今回はそんな房総半島にあるキャンプ場の中から、個性的な3つを選んでご紹介することにしましょう。

手厚いホスピタリティとハワイアンな雰囲気が魅力【ブラックラムズ】

勝浦市にあるブラックラムズは、3年前にオープンした新しいキャンプ場です。
ここの魅力は、なんといっても随所に漂うハワイアンな雰囲気とオーナーが趣向を凝らした設備です。
キャンプ初心者でも安心して初キャンプができることは間違いなし。
そして、いつもと違ったキャンプがしたいという方にも是非オススメしたい素敵な場所。
実はライター後藤の周囲にいるキャンプ未経験の若者達も、ブラックラムズに行くと「こういう場所ならキャンプしてみたい!」と全員が口を揃えて言うほどなのです。

キャンプ好きでなくても訪れてみたくなる

オーナーさんが手作りしたという管理棟兼ショップはまるで海外のよう。
メチャクチャリラックスできる空間になっています。
キャンプに来て天気が崩れたりしても、ここなら雨音を聞きながらまったりタイムを楽しむことができるはず。
地元食材やアロハシャツなどのグッズも販売されていて、土曜日は新鮮な無農薬野菜も並びます。
管理棟の隣にはバスケットボールコートやスケボーのランプまであります。
訪れた人は自由に楽しんでよいのだとか
友人達と行ったら盛り上がることは間違いありません。

限定6組の贅沢なキャンプサイト

ブラックラムズのキャンプサイトは1日6組限定。だからのんびり、ゆったりとくつろぐことができます。
静かに過ごしたいのならAのサイト。
このキャンプ場の雰囲気を満喫したいのならE,Fのサイドでしょう。夜になると木々がライトアップされて、これがまた素敵な雰囲気になります。
バイクやクルマはサイトまで乗り入れが可能
地面にはウッドチップが敷き詰められているので、エアマットを使わなくても眠ることができます(あった方がベターですが)。
雨天でも泥はねがないのでキャンプグッズの汚れも最小限森に囲まれているので風の影響もあまり受けません
キャンブサイトにはハンモックや手作りの遊具が置かれています。
ちょっとしたトム・ソーヤー気分が楽しめてしまいます。
薪は3束500円で販売されていました。

自家製ブリトーは絶対に食べるべき

ブラックラムズで有名なのは、地元食材のマヒマヒ(シイラ)や北海道産のラム肉を使ったブリトーです。
アメリカのTex-Mex(米国風メキシコ料理)ではチーズがどっさり入ったコテコテの料理ですが、ここのブリトーは野菜がたくさん入っていてヘルシー
ポテトも丁寧に揚げられていて、チェーン店のフライドポテトとは別次元の食べ物。
なんか、愛情が込められているなあ、って感じがします。
このブリトーとポテトだけを目当てにやってくる人達も少なくありません。
ブラックラムズに行ったら、必ず食べておきたい料理です。
ボリュームも十分。
キャンプ場に到着した時は、設営でバタバタしているので、食事を作る余裕がないことも多いのですが、そんな時はランチにこのブリトーを注文して、自然の中で食べれば(前述のイートインスペースも使えます)、テンション上がること間違いなしです。
キャンプをしなくても、勝浦を通りかかったのなら、ブリートだけ食べるというのもアリ。
ツーリング仲間から「良い場所知っているね」と喜びの声があがることは間違いありません。
お酒好きな人にとても嬉しいのが、土曜日の夜になると管理棟がBARになること。
ライトアップされた木々を眺めながら飲むお酒は格別でしょう。
また、第二土曜日は16時からハワイアンのライブの演奏もあります。
ブラックラムズは、純粋にキャンプだけを楽しむというよりは、キャンプをしながら、いつもと違った休日を過ごせる場所。
遊具があるので、家族連れにも人気が多いのですが、逆に平日はかなり空いているとのこと。
ワイワイと賑やかな雰囲気を楽しみたいのであれば週末
静かに雰囲気を楽しみたいのであれば平日出かけていくのが良いと思います。
料金は1サイト(サイトによって4人、もしくは5人まで)が4,000円からなので、友達と一緒に行くのがベター。

【 BLACK RAMS 】
 住所:〒299-5272 千葉県勝浦市貝掛355
 店舗営業時間:10:00〜17:00(水曜~金曜、日曜),11:00~21:30(土曜)
 定休日:月火
 Webサイト:BLACK RAMS
 ※予約は、キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」からのみとなっています。

海に沈む夕日と雄大な景色を楽しむのなら【お台場海浜庭園】

(写真提供:Taichi_vvv)

次は絶景キャンプ場をご紹介しましょう。
その名もお台場海浜庭園
館山市の洲崎灯台がある岬の先端にあります。

人生一度は見ておきたい雄大な景色

(写真提供:Taichi_vvv)

 

このキャンプ場は、景色が素晴らしいことで知られています。
天気が良ければ昼は海の向こうに富士山、夕方は海に沈む夕日を眺めることが出来るのです
しかもキャンプ場が岬の先端にあるので周囲を遮るものがありません
関東は基本的に海岸が東側にあるので、海からの日の出を見れるところはたくさんあるのですが、海に沈む夕日が見れる場所はとても貴重です

(写真提供:Taichi_vvv)

周囲に灯りがあまりないので、夜は満点の星空。
自然を楽しむロケーションとしては最高レベルにあります。

風対策を十分にしておく必要あり

ただし、このキャンプ場、景色の良さと同時に風の強い日が多いことでも知られています
海風が吹くうえに遮蔽物がないので、風がある日は強い風がモロにテントに打ち付けてきます。
テントに付属しているようなヤワなペグでは歯がたちません。
地面も硬いので、頑丈なペグを準備していくのが必須になります。

眺め最高の庭園風呂もある充実設備

このキャンプ場にはなんと庭園風呂が設置されていました。
今回写真は撮れていませんが絶景の貸切風呂(大人600円 要予約)やシャワー室、女性が着替えやメイクに使うことが出来る専用の個室も準備されています。
こちらは管理棟。
キャンプサイトは2,000坪と広大。
区分けはされておらず基本的にフリーになっています。
海岸に面しているので磯遊びや釣りにも最高
ちなみに磯釣りでは南房総でもかなり有数のポイントなので、バイクアングラーなら是非キャンプ&釣りを楽しんでいただきたいところ。
ただし、風向きによっては釣りにならないこともあります。
高台になっているサイトもあって、遠くまで景色を眺めるのならコチラが良いかもしれません。
基本的に岬の先端で遮蔽物がないので、混み合っていなければ、どこにテントを張っても海を見ることができます。
ソロキャプのライダーに優しい料金設定も嬉しいポイントです。
景色、設備共に非常に素晴らしいキャンプ場なので、キャンプに慣れてきて風に対する準備ができたら、ぜひ一度トライしてみていただきたいキャンプ場です。

【お台場海浜庭園】
 住所:〒294-0316 千葉県館山市洲崎908-22
 電話番号:0470-29-0139(現地受付)0470-29-0139(予約)
 営業時間:11:00〜14:00
 Webサイト:お台場海浜庭園

房総にもある無料のキャンプ場

最後に紹介するのは、なんと無料で利用できるキャンプ場です。
千葉には自治体が管理していて、申請すれば無料で使うことができるキャンプ場がいくつか存在しているのです。
ここで紹介する「やすらぎの森」はその中の一つ。
長生郡睦沢町役場によって管理されているこのキャンプ場は、里山の中にあります。
絶景や充実した設備はありませんが、あまり混み合うこともない穴場的スポット
その理由は原則2週間前に予約(メール、FAX、郵送のいずれか)というシステムにあります。
ちょっと面倒な感じもしますが、通常のキャンプ場でも予約が必要な場所は多いわけですし、それがちょっと早めのタイミングで申し込まなければいけないだけ。
メールでも申し込めるので、実際にはとても手軽です。
チェックイン、チェックアウトの手続きも必要ありません
ただし、ゴミは持ち帰り、後片付けをしておくことはいうまでもありません。
設備は最低限。
質素ですが、キャンプ場って、本来こんな感じのところが多かったような気がします。
何を求めてキャンプをするかですが、最近のいたれりつくせりのキャンプ場よりは潔くて好感が持てるという意見も。
その代わり、と言ってはなんですが、トイレはとてもきれいで、手入れも行き届いています。
バイクは駐輪スペースにとめることになります。
サイトに乗り入れられないのは、ちょっと残念ですが、テントを張る場所のすぐ下にあるので、バイクの様子は常に見ていることができます。
無料なんだから、多くを望むのは贅沢というものですよね。

千葉にあった無料のキャンプ場も少しずつ有料化になってきていますし、使用できる時期や利用する内容に制限がある場所も少なくありません。
その点、やすらぎの森は比較的自由。
ただし、それもこれまで使ってきた人達がルールを守ってきているから。
貴重な無料キャンプ場を大事にしていきたいものです。

【やすらぎの森キャンプ場】
 住所:〒299-4401 千葉県長生郡睦沢町寺崎
 電話番号:役場産業建設課 産業振興班 0475-44-2505(平日8時30分~17時15分)
 メール:nousei9@town.mutsuzawa.chiba.jp
 Webサイト:やすらぎの森キャンプ場

 

いかがでしたでしょう?
今回は房総半島にある個性的なキャンプ場を紹介しました。
今後も色々なサイトを紹介していく予定ですので、是非キャンプツーリングの参考にしてみてください。

【文/後藤武(外部ライター)】【写真/Taichi_vvv

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